萩谷総合公園サッカー場にて、後期第8節、関西学院大学×同志社大学を見てきました。
フォーメーションは両者とも4-4-2といって差し支えないでしょう。関学大はGKは1年の#46平野碧(1年・広島ユース)。CBに#30小林洵(4年・C大阪U-18)と#3山内舟征(3年・近江高)。SHは右に#9輪木豪太(4年・京都橘高)、左に#10安羅修雅(4年・履正社高)。トップに#26木村勇大(3年・大阪桐蔭高)、1.5列目に#33岡島温希(3年・浜松開成館高)。
対する同大はCBに#4金沢一矢(1年・京都橘高)と#20中田渓斗(3年・三田学園高)。中盤は#6中里颯太(4年・旭川実業高)と#29仙頭勇介(3年・京都橘高)のダブルボランチ。2トップは#18渋谷勇希(2年・京都橘高)と#9東駿(3年・清水ユース)です。
4分、関学大PA手前左側で同大のFK。味方に合わせると思いきや#8池平直樹(4年・岡山学芸館高)の右足から放たれたボールは選手たちの頭を超え直接ゴールに向かうが惜しくも右ポストに弾かれる。
6分、関学大の左CK。#12船越大夢(3年・神戸U-18)の蹴ったボールは一度はクリアされるが再び船越が拾ってクロス。これを#30小林洵が頭で合わせるが枠の右。
7分、右サイドを関学大・#5本山遥(4年・神戸U-18)が相手陣内まで運び縦にスルーパス。#9輪木豪太に渡りチャンスかと思われたがオフサイド。
14分、右サイドからゴール前でボールを受けた同大・#8池平直樹が相手DFを振り切って左足でゴール右隅にシュートを放つも関学大GK#46平野碧が好セーブ。
22分、同大の左CK。#8池平直樹のキックに関学大GK#46平野が飛び出しパンチングでクリア。
25分、同大が自陣からビルドアップ。CB#4金沢一矢のコントロールが乱れボールが足元から離れたところを関学大・#26木村勇大がかっさらってエリア左からシュートを放つが枠の上。
35分、同大陣内で激しいボールの奪い合い。関学大・#9輪木豪太が奪ってシュートまで持ち込むがGK正面。
44分、関学大・#6渡邉英佑(4年・金光大阪高)からの長い縦パスが#33岡島温希を経由して#26木村勇大へ。ゴール前へ持ち込み何度も切り返してDFをかわしシュートを放つが惜しくも左サイドネット。
スコアレスのまま前半終了。
関学大は長短織り交ぜたパス回しで何度も同大ゴール前に迫るもなかなか決定機が作れなかったがハーフタイムに近づくに連れ可能性を感じるプレイが増えてきた。関学大の正確なパス回しに対し高い位置でボールを奪うことができない同大。しかし関学大陣内でのルーズボールには#18渋谷勇希が素早く寄せてチャンスとなりそうなシーンも多くあった。
後半開始。
後半1分、同大・#8池平直樹が左サイドからクロス。#9東駿がヘディングシュートを放つが枠の上。
後半5分、関学大が相手陣内左サイドでスローイン。ゴール前#33岡島温希に渡ってシュートも相手がブロック。
後半6分、関学大の右CK。ゴール前のこぼれ球を関学大・#12船越大夢がシュート。しかし枠の左。
後半13分、左サイドを同大・#8池平直樹がドリブルで抜け出しクロス、ゴール前一度GKが弾いたボールを同大・#18渋谷勇希が拾ってシュート。しかしこれも関学大のブロックに遭う。
後半14分、同大の右CK。#6中里颯太の左足から放たれたハイボールを関学大GK・#46平野碧が弾いたところを同大・#26朴光薫(4年・滝川第二高)が左足を目一杯高く上げてボレー。ボールはゴールに吸い込まれると思われたがギリギリのところを関学大・#30小林洵がヘディングでクリア。
後半16分、関学大が左サイドから細かいパス回しで相手エリアに進入。同大は今季関学大がPKを得た試合を相当研究したのか「飛び込むな!」と声を掛け合い必死で食らいつきながら行く手を阻むギリギリの守備。
しかし後半21分、とうとう均衡が破られる。関学大が左サイドへ展開して相手陣内へボールを持ち込むと#4臼井貫太(4年・G大阪ユース)からエリア内へスルーパス。これを#26木村勇大が受け、相手DFに囲まれるも巧みにボールをキープしターンから倒れ込みながらの右足シュート。これがゴール右隅に決まって関学大が先制! 1-0
後半33分、同大は最終ラインからボランチの#29仙頭勇介にボールを当てたところを関学大に奪われ、同大#29仙頭がたまらず相手の背中を押すファールでイエローカード。
後半42分、関学大・#33岡島温希がドリブルで相手エリアに進入。しかし同大DF#20中田渓斗がうまく体を当てて相手を自由にさせずクリア。
後半45分、相手陣内中央で同大のFK。相手のクリアボールを交代で入った#10中野周登(3年・久御山高)が拾ってドリブルでエリアに進入するもDFに囲まれシュートはならず。
そして試合終了。
非常に締まった試合で面白かったです。高い攻撃力を有する関学大を相手に最小失点に抑えた同大の守備は見事でした。大体大、阪南大に次ぐ失点率の低さも納得です。自陣PA内でファールをしない粘り強さもありました。得点こそありませんでしたがしっかり決定機も作ってましたし、苦し紛れに闇雲に放つシュートが無いのも印象的で個の力に頼らない戦術がしっかり浸透していると感じました。
同大の粘り強い守備に手を焼いた関学大でしたが最後は#26木村選手が自ら打開し得点しました。時間が経ち交代を重ねても攻撃力守備力の質が下がらない選手層の厚さ、各選手の仕掛けの多さはさすが。守備では1年生GK#46平野碧選手の好判断、CB#30小林洵選手のファインプレーも光りました。
日程的には後期第8節まで来ましたが未消化試合もまだまだ多く順位は読めません。インカレ出場、一部残留はどのチームが果たすのか。これからも楽しみです。