J-GREEN堺メインフィールドで行われた、2023年度第52回関西学生サッカー選手権の4回戦、甲南大学×関西大学 の試合を見てきました。
甲南大、守備時の陣形は5-4-1。GKは#1板敷洸大(3年・大阪桐蔭高)。5バック右から#2越野雄太(4年・有馬高)、#4長野瞭太郎(4年・徳島ユース)、センターに#5當麻颯(3年・G大阪ユース)、#25有吉勇人(2年・瀬戸内高)、#12緒方章吾(3年・大阪桐蔭高)。ダブルボランチ#7竹村翼(4年・作陽高)と#13中村陽紀(4年・阪南大高)。右SHに#20松野隼輝(3年・神戸弘陵学園高)、左SH#10久保勇大(4年・G大阪ユース)。1トップに#44岡田知也(4年・岡山学芸館高)です。DF#3口石典明(4年・滝川第二高)はメンバー外。#18清水健生(3年・阪南大高)、#23泉彩稀(2年・神戸U-18)はベンチスタートとなりました。
対する関西大は4-4-2。GK#1山田和季(2年・近江高)。4バック右から#2川島功奨(3年・京都U-18)、#6谷岡昌(4年・愛媛U-18)、#3木邨優人(3年・京都U-18)、#26吉本武(4年・日本大藤沢高)。ダブルボランチ#14三木仁太(2年・G大阪ユース)と#27藤崎琉依(2年・徳島ユース)。右サイド#7堤奏一郎(4年・関西大第一高)、左サイド#8菊地孔明(4年・大分高)。2トップ#9西村真析(4年・C大阪U-18)と#17百田真登(4年・関西大第一高)です。#4髙橋直也(4年・G大阪ユース)はメンバー外となりました。
試合開始。
関西大がボールを支配するもシュートの無い時間が続く。
前半9分、関西大が左CKを獲得。#7堤奏一郎の右足から放たれたボールはニアに飛んで、これを#17百田真登が頭ですらす。ボールはゴールの右サイドネットの内側へ入り関西大が先制! 0-1
前半10分、関西大・#8菊地孔明が中盤左サイドでボールをカットし中央へパス。#17百田真登がPA手前からシュートを放つもGKキャッチ。
前半16分、関西大が右サイドから組み立ててクロス。ゴール前で#9西村真析が低い体勢でヘディングシュートを放つも甲南大DFがクリア。
前半20分、関西大が再び右サイドから攻める。#7堤奏一郎のクロスに#17百田真登がヘディングシュートするも敵に当たって枠の右。
前半22分、甲南大・#44岡田知也が敵陣中央で関西大・#14三木仁太と交錯。#14三木のファールと判定されFKとなるが甲南大・#44岡田がなかなか立てず一旦ピッチの外へ。
前半24分、このFKのこぼれ球を拾った関西大がカウンター。左サイドを#8菊地孔明が駆け上がりクロス。中央で#9西村真析がシュートを放つが甲南大GK#1板敷洸大がしっかりキャッチ。
前半25分、関西大・#26吉本武が中盤敵陣左サイドでボールを持つと縦に繋ぎ、左サイドに流れた#17百田真登がクロス。中央PA手前から#8菊地孔明がシュートを放つが枠の左。
前半32分、甲南大・#44岡田知也が中盤敵陣中央で相手DFの裏へ抜け出すと後ろから倒されFK獲得。敵陣中央やや右から#13中村陽紀の右足のキックはファーサイドへ流れ、#2越野雄太(#5當麻颯?)がヘディングシュート。GKに弾かれこぼれたところを#4長野瞭太郎が再びヘディングシュート。しかしこれも関西大GK#1山田和季が弾き返しゴールを割らせない。
前半34分、関西大・#7堤奏一郎が敵陣右サイドで切り返しからの右足やんわり山なりクロス。ゴール前で#9西村真析がヘディングシュートするも強く叩けずに浮いてしまいGKがキャッチ。
前半35分、高い位置でボールを奪った甲南大・#44岡田知也が相手ゴールに向かってドリブル。左から走り込んでくる#10久保勇大がフリーとなっていたが敵陣中央遠目の位置で自らシュート。しかしこれは枠の左。
前半40分、甲南大・#2越野雄太が自陣右サイドからロングパス。中央PA手前の#10久保勇大を経由して#7竹村翼がシュートを放つが枠の上。
前半45分、攻め込まれた甲南大がボールを拾いビルドアップ。自陣中央でボールを受けた#13中村陽紀が華麗なターンで相手を一枚剥がして左サイドへ展開。ボールを受けた#10久保勇大が相手PA左角から進入。ゴール右を狙った右足のシュート! しかしこれは関西大GK#1山田和季が弾き、逆サイドへ。これを拾った甲南大・#2越野雄太が右足クロス。ゴール前にいた#10久保勇大がヘディングシュート! これが決まって甲南大が前半終了間際にゲームをふりだしに戻す! 1-1
そして同点のまま前半終了。
両者ハーフタイムの交代は無し。後半開始。
後半12分、関西大が先に交代。#27藤崎琉依に代えて#15芝山和輝(4年・興國高)を投入。ダブルボランチの一角に入るがやや下がり目。4-1-3-2のような形に。
後半12分、甲南大・#20松野隼輝が敵陣右サイドから低いクロス。#44岡田知也が中央でフリック(さわらずスルー?)し#10久保勇大がフリーでシュート。しかしこのチャンスをポスト左に外してしまう。
後半15分、左サイドから斜めに中央へ走った関西大・#17百田真登がスルーパスを受けてPA中央からシュート。しかし甲南大・#5當麻颯が体を張ってブロック。
後半16分、関西大・#7堤奏一郎が敵陣右サイドからカットイン、#9西村真析とのワンツーから左足のシュート。しかし敵に当たって枠の右へ。
後半18分、関西大が再び右サイドから組み立て、最後は#9西村真析がPA右から左足のシュートも枠の上。
後半24分、関西大は#8菊地孔明に代えて#10古賀楓真(4年・聖和学園高)を投入。
後半27分、甲南大は#12緒方章吾に代えて#27片島聡太(2年・熊本ユース)を投入。
後半30分、関西大が中盤敵陣右サイドから#15芝山和輝がアーリークロス。#17百田真登がゴール前ですらしたようなヘディングシュートを放つもGKがセーブ。
後半31分、甲南大は#44岡田知也に代えて#37諏訪晃大(1年・桐生第一高)を投入。
後半32分、関西大・#17百田真登?がPA内でシュート。これは甲南大DFにブロックされるも、こぼれ球を#14三木仁太が放り込み#9西村真析がヘディングシュート。これが決まって関西大が追加点! 1-2
後半34分、甲南大、途中出場の#37諏訪晃大が敵PA左からカットインして右足でシュートも枠の上。
後半35分、甲南大、#7竹村翼に代えて#19萩原大稀(3年・就実高)を投入。
後半37分にも#20松野隼輝に代えて#8中田優人(4年・山辺高)を投入。関西大も#7堤奏一郎に代えて#23桑原航太(1年・帝京長岡高)を投入。
後半43分、甲南大・#37諏訪晃大が敵陣右サイドから強いクロス。これが関西大DFに当たりあわやオウンゴールかと思われたが枠の右。
後半45+1分、関西大は#17百田真登に代えて#13大矢瑞樹(2年・新潟U-18)を投入。
後半45+2分、甲南大は#2越野雄太に代えて#18清水健生(3年・阪南大高)を投入。
後半45+3分、関西大の右CK。#9西村真析のキックから#2川島功奨がボレーするも枠の上。
後半45+7分も関西大の右CK。ショートコーナーから#14三木仁太がカットインして左足シュートも枠の上。
後半45+3分、中盤からのボールが関西大陣内、縦に抜けて甲南大・#18清水健生がシュートを放つも関西大GK#1山田和季がセーブ。
このままスコアは動かず関西大が甲南大を下して準々決勝進出決定! 1-2
甲南大は先制されるも前半終了間際に追いつき、関西大に少し嫌なムードが流れたのですが、そこまででいっぱいいっぱいな感じがしました。1トップ#44岡田知也にボールは入るんですけれども、サポートが#10久保勇大の一枚だけという場面も多く、強固な関西大の守備を崩すのは難しかったです。ビルドアップ時に右サイドで#2越野雄太が良い位置にいたりするのですが関西大の走力のある2トップのプレスを前になかなか頭が上げられずパスを供給することができませんでした。それでも前後半合わせてシュート21本を浴びて2失点ですから、守備はGK#1板敷洸大を中心に非常によかったと思います。劣勢だったにも関わらず#18清水健生が後半ATからの出場だったということはやはりコンディションが整わなかったということでしょう。メンバー外だった#11原大貴(2年・横浜FCユース)も含め、ベストメンバーが組めたらもっと違った戦いになったかもしれません。とはいえ天皇杯でアジアチャンピオン浦和レッズと激闘を繰り広げた関西大を相手に1点をもぎ取り点差も最小であったことは来季の昇格と飛躍に期待が高まります。勝利した関西大の準々決勝の相手は大体大を相手にPK戦までもつれて勝利を手にした桃山大。決定力のある相手を下してきたのですから油断できません。次の戦いも楽しみです。