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チーム力が撃ち合いを制する! 後期第3節 関学大×立命大 を見てきた!

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万博記念競技場で行われた第2試合、後期第3節 関西学院大学×立命館大学 の試合を見てきました。
関学大は総理大臣杯の出場を逃しインカレ出場は悲願となっているわけですが前節は同大に敗れたため連敗はなんとしても阻止せねばなりません。一方の立命大は前期は勝点8に留まっており、再起を目指した後期も2連敗と苦しいリスタート。幸い?12位びわこ大も、一つ上の10位京都橘大も前日の試合で3連敗となっており立命大が今節勝利すれば降格圏脱出の目も出てきます。両者ともに負けられない一戦です。
関学大のフォーメーションは4-1-4-1。GKは#1平野碧(4年・広島ユース)。4バック右から#23山本楓大(2年・鳥栖U-18)、#4古田東也(2年・長崎U-18)、#5稲田翔真(4年・神村学園高)、#11村上景司(4年・G大阪ユース)。アンカーに#7吉田有志(4年・C大阪U-18)、インサイドに#10森雄大(4年・近江高)と#8佐伯清之助(4年・神戸U-18)。右SH#24鈴木慎之介(3年・米子北高)、左SH#14千葉大護(4年・星稜高)。1トップ#19小西春輝(3年・鳥栖U-18)です。
立命大は4-4-2。GK#1永田健人(3年・創成館高)。4バック右から#12比良柊斗(3年・神村学園高)、#2加藤寛人(3年・高川学園高)、#4花城怜志(4年・横浜FCユース)、#17大坪謙也(3年・京都U-18)。ダブルボランチ#6荻野元伸(4年・G大阪ユース)、#16市河太一(3年・岡山U-18)。右SHは#11小西宏登(4年・阪南大高)、左SH#10中野瑠馬(4年・京都U-18)。2トップ#15澤田忠和(4年・水口高)と#14戸水利紀(4年・川崎U-18)です。

試合開始。
前半1分、左サイドから攻める関学大。立命大の短いクリアボールを関学大・#8佐伯清之助がワンタッチでPA中央へグラウンダーパス。受けた#19小西春輝が相手DFを避けるように左サイドへ旋回し挨拶代わりの左足シュート。しかし相手に当たって転がりGKがキャッチ。
しばらく互いに攻めあぐねる展開。高いラインを敷いてプレスをかけ、プレスがいなされれば素早く帰陣し4-4のブロックを敷く立命大に関学大が手を焼きフィニッシュに持ち込めない。一方の立命大もFWにボールを当てるも前を向けず攻撃の糸口をつかめない。
そうして訪れた前半8分、自陣左サイドで#17大坪謙也がパスカット。バックパスを受けた#10中野瑠馬が前方へ大きくロングパス。関学大・#4古田東也の足元へ落ちるもこれを収められず立命大・#15澤田忠和がかっさらい左サイドからPAへドリブルで駆け上がる。すぐさま関学大・#5稲田翔真が行く手を阻むも#15澤田は右足の巧みなコントロールでかわし左ポケットからマイナスの左足クロス。PA中央へ入ってきた立命大・#11小西宏登がこれを押し込み立命大が先制! 0-1

徐々にペースを掴み始める立命大。前半12分、一度左サイドから攻めるも最終ラインへボールを戻し仕切り直す立命大。ピッチが一瞬落ち着いた空気に包まれたところ、立命大・#2加藤寛人が右サイドへ鋭いパス。#11小西宏登が縦に運んで寄せる相手をターンでかわし左足で斜めのクロス。ゴール前に#14戸水利紀が飛び込むが関学大・#4古田東也が体を張り決死のクリア。
前半13分、このプレーで得た立命大の右CK。#11小西宏登が左足で放ったボールはグラウンダー。ゴール前中央からニアへ走った#6荻野元伸がフリック。PA中央へこぼれたボールを#2加藤寛人が左足を畳んで体を傾け右足を振り抜くもボールを抑えられずバーの上。
前半14分、関学大のビルドアップ。#5稲田翔真から左サイド高い位置を張っていた#11村上景司へ鋭いパスが入ると少し前に運んでから内側の#10森雄大、ワンタッチで#14千葉大護と繋がり#14千葉が左ポケットからクロス。しかし中央の味方とは合わず立命大がクリア。
前半23分に飲水タイム。
前半29分、関学大・#11村上景司が自陣中央でインターセプトし#14千葉大護に当てて中央を駆け上がる。しかし#14千葉に対し立命大・#11小西宏登が厳しく寄せてボールを奪い、エリアの外からミドルシュート。しかしDFに当たりゴールとはならない。
なかなか好機を見いだせない関学大だったが、前半32分、ペナルティアークからPA左でボールを受けた#14千葉大護がカットインして右足の強烈なシュート! ボールはGKの手をかすめ右ポストを叩いてゴールイン! #14千葉の一発でゲームを振り出しに戻す! 1-1

しかし関学大がボールを握りながらもチャンスを作るのは立命大。関学大が自陣高い位置でボールを回し、右サイドにいた#7吉田有志に立命大・#14戸水利紀が激しく寄せてボールをカット。ドリブルで運んで、中央を駆け上がった#15澤田忠和と交差するようにバイタルエリアへ侵入。右足を振り抜くが惜しくも枠の左。
前半40分、中盤右サイドで立命大・#2加藤寛人がボールをカット。#11小西宏登にボールが収まり右サイドをオーバーラップした#2加藤へスイッチ。#2加藤の低いクロスをPA右の#15澤田忠和が中央へ送って#10中野瑠馬が相手を背負った体勢から倒れ込みながら右足のシュート。しかしボールは枠を超えてしまう。
同点のまま前半終了。

ハーフタイムでの交代はなし。後半開始。
後半も関学大がボールを保持し、前半よりは時折長いボールも入れながら攻める。しかしゲームを動かしたのは立命大。
後半11分、立命大最終ラインから中盤中央の#6荻野元伸にボールが入ると全体が一気に前向きに。左サイドからインサイドへポジションを移していた#17大坪謙也、そしてトップから一列下りてきた#14戸水利紀へとボールが繋がり、#14戸水に相手が食いついてフリーとなった右サイド#11小西宏登へボールがわたるとPA右から短くカットインして素早く左足を振る。ボールは美しい弧を描きゴール左隅へ吸い込まれ立命大が追加点! 1-2

後半16分、関学大は#8佐伯清之助に代えて#13村井清大(2年・神戸U-18)を投入し左SHとして、#14千葉大護をトップ下、#10森雄大を#7吉田有志とのダブルボランチとし4-2-3-1で打開を図る。しかし尚も立命大の攻勢は続く。
後半18分、立命大・#4花城怜志のPA内からのキックが#10中野瑠馬のフリックで中盤中央の#14戸水利紀へ繋がりドリブル開始。DFをかわしてペナルティアークから右足シュートもここは関学大GK#1平野碧がしっかりセーブ。
後半22分、立命大の右CK。#11小西宏登がゴール前に入れたボールをファーサイドに#17大坪謙也?が走り込んでヘッドで叩くがポスト左。
後半23分に飲水タイム。
後半29分、自陣PAからのクリアボールを立命大・#14戸水利紀が自陣中央で拾って自ら運び、一旦中盤左サイドで#11小西宏登に預けてリターンをもらうと、そのまま縦に運んでPA右角の外からGKとDFの間へ低いクロス。PA中央に#15澤田忠和が走り込むが足元にボールが入りすぎシュートが打てず。しかしPA右へ運んで向き直り逆サイドへ。#10中野瑠馬がフリーで右足を振るもこれをバーの上へと外してしまう。
大ピンチをしのいだ関学大は後半35分に2枚替え。#7吉田有志と#24鈴木慎之介を下げ#16棟近禎規(1年・興國高)と#9古田和之介(2年・履正社高)を投入。
立命大は後半36分、#16市河太一に代えて#5伊藤太陽(4年・広島ユース)を投入。#5伊藤をCBの真ん中とし5バックで逃げ切り体勢とする。
しかしその直後にアクシデント。後半37分、関学大・#13村井清大が左サイド深い位置からクロスを入れるが立命大・#5伊藤太陽が立ちはだかりカットしワンタッチで浮き球パス。ところがボールを#12比良柊斗が受けたところでホイッスル。手に当たったとしてハンドの判定となり関学大がPK獲得。
後半39分、PKを#14千葉大護がゴール右上にしっかりと決めて関学大が再び同点に追いつく! 2-2

後半40分、立命大は#11小西宏登に代えて#8友守奏太(4年・洛北高)を投入。
後半41分、関学大・#10森雄大が中盤から相手の裏へ浮き球の縦パス。#9古田和之介が受けて左サイドからPA左の#11村上景司へ。#11村上の右足からファーへ優しいクロス。#19小西春輝がバイシクルシュートを放つが枠の右。
後半44分、立命大は#12比良柊斗に代えて#33阿部将太郎(3年・浜松開成館高)を投入。関学大も#14千葉大護に代えて#12篠原駿太(3年・神村学園高)を投入。
同点のままアディショナルタイムを迎え、後半45+1分、関学大・#5稲田翔真の自陣からのロングキックをPA右で受けた#9古田和之介が寄せる相手を振り切って反転から右足シュートを放つもGK正面。
終盤になりチャンスが作れなくなっていた立命大が後半45+2分に右CKを獲得。キッカーは左利きの#4花城怜志。ゴール前中央に飛んだボールを#15澤田忠和がファーへすらすヘディングシュート! これが決まり立命大が関学大を突き放す! 2-3

結局このゴールが勝ち越し弾となり試合終了。 2-3

序盤に立命大が先制するも関学大が個の力で追いつき、負けじと立命大も個の力で追加点。試合を締めようとしたところでまさかのハンドそしてPK。終盤は関学大に流れを持っていかれていたなかで得たセットプレーをしっかりモノにして立命大が勝利。非常にドラマチックな試合となりました。
関学大は下位を相手に痛い連敗。前半からロングボールも多用していれば流れは違ったかもしれません。GKとDFの間へ入るクロスも少なく、相手が慌てる場面がとても少なかったです。立命大は終始チームの統率がとれていて戦術の浸透度も高く今の順位が嘘のような出来映えでした。連敗をストップし降格圏脱出となりましたが決定機を確実にものにすればもっと上も十分狙えるのではないでしょうか。期待したいです。

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