
2025年4月20日(日)に三木総合防災公園陸上競技場で行われた第2試合、前期第4節、大阪学院大学×桃山学院大学の試合を見てきました。
大院大はここまでの3試合、関学大、同大、大体大と戦って1敗2分と未だ勝利なし。まずは一つ勝利を上げて今後へ弾みをつけたいところ。フォーメーションは昨季に続く2-4-4。GKは第2節から出場が続く#151加藤里玖都(2年・香里ヌヴェール学院高)。CBは#4岡田佳己(4年・京都橘高)と#198矢澤怜士(1年・静岡学園高)のコンビ。2列目右から#157後藤雅人(1年・大分U-18)、#22鳥井禅音(2年・広島ユース)、#150遠藤楓仁(2年・G大阪ユース)、#7鈴木聡太(2年・C大阪U-18)。1列目右から#10青木玲(4年・大阪学院大高)、#16北田統士(4年・大阪学院大高)、#20鈴木仁也(4年・鹿島学園高)、#19志賀小政(2年・静岡学園高)です。
対するは絶好調の桃山大。開幕戦で同じ昇格組の関福大を7-1で破ると第2節は阪南大を5-0で撃破。第3節関学大は苦戦するも総シュート数2本で2得点、終盤に追いつきドローに持ち込むという粘りを見せました。今節はどんな試合を見せてくれるのか。フォーメーションは3-4-2-1。GK#1森脇勇人(3年・磐田U-18)。3バック右から#4土井結介(4年・G大阪ユース)、#34國岡俊哉(1年・興國高)、#5井上秀悟(3年・G大阪ユース)。ダブルボランチは#8石橋聖也(2年・広島ユース)と#13田尻匡平(3年・昌平高)。右SHに#6厚地陽賢(3年・ルーテル学院高)、左SH#10李隆志(4年・東山高)。2シャドー#7蘇鉄航生(3年・神戸U-18)と#24大平青空(2年・静岡学園高)。1トップは#9藤枝康佑(4年・東山高)です。

試合開始。
前半3分、桃山大は自陣左サイドを攻められるも#10李隆志が相手に寄せ切りボールを奪うとドリブルでぐいぐいと縦に敵陣まで運び#7蘇鉄航生を経由して逆サイドへ展開。#6厚地陽賢が一旦右サイド深い位置まで運ぶが同サイドマイナスのパス。これを#8石橋聖也がダイレクトで斜めのクロス。ゴール前で#9藤枝康佑が頭で合わせるが競り合った相手に当たりポスト右。
前半4分、桃山大の右CK。キッカー#10李隆志が右足で鋭いボールを入れ、ニアへ走った#24大平青空の脇を抜けたボールに#7蘇鉄航生が足を出して合わせるが相手に当たりバーを越える。
前半9分、細かく繋いで敵陣左サイドへ攻める桃山大。#7蘇鉄航生が大きくサイドチェンジ。右サイドにいた#10李隆志にボールが入ると一列内側から#8石橋聖也が追い越しパスを受けてクロス。ゴール前に4人が入り#9藤枝康佑がジャンプして頭で合わせようとするがマークしていた大院大#4岡田佳己が必死のクリア。
前半14分、桃山大GK#1森脇勇人のキックが中盤に入り、大院大選手のあいだあいだで繋いで左サイドへ展開。#10李隆志が敵陣左サイドからドリブルで仕掛けPA内で#24大平青空とのワンツーから左足のシュート。ブロックに入った大院大#4岡田佳己の足に当たってポスト右。
これで得た右CK。前半15分、#10李隆志のキックをファーから#4土井結介がヘディングシュート。GKが前に弾いたところを#7蘇鉄航生が押し込んで桃山大が先制! 0-1
前半19分、自陣に攻め込まれるもボールを奪った大院大。右サイドで繋ごうとするも桃山大がプレスをかけパスがずれたところを#10李隆志がカット。ペナルティアーク左にいた#9藤枝康佑へパスを入れ、#9藤枝が半身から右足へ持ち替え前を向きシュートを放つも枠の上。
前半21分、桃山大・#8石橋聖也が中盤自陣から右サイド#6厚地陽賢を走らせる。#6厚地が敵陣右サイドからマイナスへ戻し、#13田尻匡平が中央へ横パス。ペナルティアーク付近に走り込んだ#24大平青空がダイレクト右足で合わせるもボールは枠の上。
前半30分に飲水タイム。
前半39分、桃山大の左CK。#10李隆志が放ったボールはニアサイドへ飛んで大院大がクリアするも高く跳ねたボールはPA中央へ。#24大平青空が左足ダイレクトと見せかけて右足に持ち替えシュート。大院大DFがブロックし、こぼれたボールを#34國岡俊哉がシュートへ持ち込むが枠の上。
前半39分、大院大にようやくシュートが生まれる。#4岡田佳己の自陣からのロングフィードでPA手前で#16北田統士がボールを収めPA右に入った#10青木玲へ。相手DFとの対峙から左へ外して左足の巻いたシュートはポスト左。
前半45分、大院大・#198矢澤怜士が中盤自陣からやや前に運んで左サイドへパス。左サイドめいっぱい開いた#19志賀小政を#7鈴木聡太が追い越し左ポケットからのグラウンダークロス。ゴール前に味方が飛び込むも触れず桃山大がクリア。クリアボールがPAの外、左ハーフレーンの#150遠藤楓仁の足元に収まり左足のシュートを放つが惜しくもバーを越える。
桃山大が1点リードで前半終了。
ハーフタイムに大院大は#19志賀小政に代えて#77肥後潤(3年・浜松開成館高)を投入。
後半開始。
後半11分、大院大が中盤右サイドで#10青木玲から戻したボールを#157後藤雅人が左足で斜めに中央へ差し込む。ペナルティアーク手前で#16北田統士のポストプレーで#20鈴木仁也に落とし、左ハーフレーンの#77肥後潤に渡して左足のシュートまで持ち込むもポスト左。
後半12分、大院大・#157後藤雅人が自陣中盤右サイドでボールを持つと#20鈴木仁也が前線から引いてボールをもらう動き。これに桃山大・#5井上秀悟が着いていった右サイドのスペースに大院大・#10青木玲が走って#20鈴木仁也がワンタッチでボールを流し込む。#10青木玲の左足クロスにゴール前で味方が3人飛び込むもさわれずファーサイドでゴールラインを割ってしまう。
後半18分、大院大が最終ラインから縦に差し込んだボールを桃山大・#5井上秀悟がカット。#13田尻匡平を経由して左サイドへ回った#6厚地陽賢へ。#24大平青空に代わって入った#14加藤緒(4年・立正大淞南高)が左サイドのスペースへ走り出し一斉に警戒する大院大DF。しかし#6厚地は左サイドではなく中央のDFの裏へロングパス。DFの間を割って裏へ抜け出した#9藤枝康佑がPAに入ったところで完璧な右足トラップからの左足シュート!ボールはGKの脇を抜けゴール右へ流れ込み桃山大が追加点! 0-2
後半29分、右から左サイドにポジションを移した桃山大・#6厚地陽賢が敵陣左サイドから仕掛けて左足のクロス。これはゴール前で大院大・#7鈴木聡太がクリアするも桃山大・#10李隆志が回収。再び#6厚地に渡し、もう一度仕掛けてクロス。ニアで#9藤枝康佑が頭を振りゴール右を狙うも惜しくもポスト右。
その後は互いにシュートシーンは生まれず桃山大が2点のリードを保ち試合終了。 0-2
大院大は前後半ともにシュート2本。右SH#6厚地陽賢を最終ラインに入れて4-4のブロックを敷く桃山大の守りに対して攻撃の糸口がなかなか掴めませんでした。#10青木玲が自分で仕掛けて何度かチャンスを作るもゴールには至らず。特に前半は攻守の切り替えで桃山大を上回ることができずボールを得てもすぐ奪われるシーンが目立ちました。#8山本未来翔(4年・大阪学院大高)、#11芦高佑(4年・長崎総合科学大附属高)、#13井伊虎太郎(3年・大津高)など昨季まで活躍を見せていた選手を多く欠くシーズンスタートとなり、今節では#14床大空(2年・静岡学園高)もメンバー外。出場機会を得た選手たちの奮闘が期待されましたが攻守両面においてテンポの早い桃山大のサッカーに少々面食らった印象がありました。ここまで難しい試合が続いていますが週末はリーグ戦は無し。火曜日の第5節からの連戦での巻き返しに期待です。
桃山大は前節まで大活躍の#3田中遊吏(2年・履正社高)がメンバー外となりましたが全く不足を感じさせない躍動感あふれるサッカーを見せてくれました。特に#10李隆志は力強いボール運びと高い精度のパスでゲームの中心になっていたと思います。後半から投入された交代選手たちもそれぞれの良さが出ていました。#28野口来夢(3年・磐田U-18)がよく首を振って良いポジションを取り、守備の出足の良さもあって目を引きました。関福大、阪南大、関学大、そして大院大と戦って3勝1分の負け無しで首位。昇格組ながらものすごいスタートダッシュですが、次の相手はここまで失点わずか2の京産大。その堅い守備をこじ開け、首位を突っ走ることになるのでしょうか。期待しましょう。








