
2025年9月28日(日)に四条畷市総合公園・人工芝運動場で行われた後期第3節、甲南大学×阪南大学の試合を見てきました。
甲南大は後期開幕から2連勝。いずれも複数得点と好調で現在2位と順位を上げてきました。強豪阪南大を破ってさらに勝点を積み重ねることができるでしょうか。フォーメーションは4-2-1-3。GKは前期は1試合の出場に留まったものの後期に入り3試合連続出場となる#21足立優(3年・G大阪ユース)。4バック右から#7森勇聖(3年・興國高)、#5片山敬介(3年・飯塚高)、#4有吉勇人(4年・瀬戸内高)、#19田中咲陽(2年・大阪桐蔭高)。ダブルボランチは#10泉彩稀(4年・神戸U-18)と#17與田拓海(4年・高松商業高)。トップ下に#8岡本大生(4年・奈良育英高)。3トップ右から#18諏訪晃大(3年・桐生第一高)、#9大西悠斗(4年・有馬高)、#13伊藤小次郎(2年・長崎U-18)です。
対する阪南大はリーグ上位から中位まで勝点差がない中でなかなか上位に食い込めませんでしたが後期第2節を終えて4位へ浮上。このまま一気に頂点を目指したいところです。フォーメーションは4-4-2。GKは前節から連続出場となる#22福島真斗(3年・高川学園高)。4バック右から#36高下麻実(2年・近畿大付属高)、#4金子光汰(4年・市立船橋高)、#12高月昂希(4年・大社高)、#6川端元(3年・履正社高)。ダブルボランチに#28松井空音(1年・帝京大可児高)と#29秋末翔也(1年・宮崎日大高)。右SHは#7松井匠(4年・高知高)、左SH#23篠田純之助(4年・東福岡高)。2トップ#10金本毅騎(3年・C大阪U-18)と#50リ トビン(4年・藤枝明誠高)です。

試合開始。
前半4分、中盤でボールを奪った阪南大が一度最終ラインへボールを下げる。阪南大・#12高月昂希が一歩早く運んで相手のプレスをかわし中盤へポジションを下げた#50リトビンへ。そこから縦にスルーパスで#10金本毅騎が裏へ抜け出すもオフサイド。
前半14分、中盤で阪南大・#29秋末翔也がパスカット。#28松井空音とのパス交換から中央で縦パス。ペナルティアーク付近で受けた#50リトビンはトラップが乱れたものの強引に左足を振りシュートを放つが枠の右。
前半19分、甲南大陣内でヘディングでのボールの送り合い。甲南大・#10泉彩稀がボールを収め、相手の寄せを背中で受けながらフリーの#17與田拓海へ。ぽっかり空いた中盤をドリブルで運んで敵陣に進入。左サイド#13伊藤小次郎へ渡し、#13伊藤は#17與田とのワンツーからPA左手前へ落とし#10泉彩稀が左足ボレー。しかし浮き球になったボールに力なくGKキャッチ。
前半23分、阪南大が最終ラインからビルドアップ。#29秋末翔也のトラップを甲南大・#10泉彩稀が見逃さずボールを奪い、#18諏訪晃大が拾ってドリブル開始。右サイドを弧を描くように運んで右ポケットへ進入。マイナスのパスを#8岡本大生が右足ダイレクトでシュートを放つも阪南大GK#22福島真斗が右手一本で弾く。しかしファーサイドへのこぼれ球を#9大西悠斗が押し込み甲南大が先制! 1-0
前半24分に飲水タイム。
前半27分、敵陣中央へポジションを移していた阪南大・#6川端元が甲南大・#10泉彩稀へ激しく寄せてボールを奪い#23篠田純之助へ渡すとPA中央へ向けてスルーパス。#50リトビンが走りこむが甲南大・#7森勇聖が先にさわってシュートを打たせず事なきを得る。
前半38分、阪南大・#7松井匠が腰に違和感を持った様子で#9松本楓悟(4年・阪南大高)へ交代。
前半43分、中盤中央で阪南大・#12高月昂希がボールを奪い、バックパスから#28松井空音が縦パス。#29秋末翔也が背後からの相手の寄せを読んでダイレクトで落とし#9松本楓悟と縦のパス交換。ペナルティアークの外から右足のシュートを放つも枠の右。
前半45分、甲南大・#8岡本大生が敵陣PAへ進入するところで#9大西悠斗とワンツーをしようとしたところを阪南大・#9松本楓悟がスライディングで足を出し、このこぼれを阪南大GK#22福島真斗が足でおさめ、甲南大が寄せたところでキャッチ。ここでレフェリーの笛。バックパスをキャッチしたとして間接FKの判定。
前半45+2分、甲南大が敵陣ゴールエリアやや右からの間接FK。#18諏訪晃大がさわって#10泉彩稀が左足で力強く蹴りこむが寄せる相手より先にさわる意識が強すぎたか枠の上。
甲南大は追加点を得られず前半終了。 1-0
ハーフタイムに阪南大は早くも2枚目、3枚目の交代カードを切る。#50リトビンと#36高下麻実を下げ#18坪井風汰(3年・東邦高)と#19村田一翔(3年・国見高)を投入。
後半開始。
開始早々にスコアが動く。後半1分、阪南大GK#22福島真斗から敵陣左サイドへ大きなキック。#23篠田純之助が競り勝って、甲南大がクリアに手間取ったところを阪南大・#29秋末翔也が左ポケットへスルーパス。#10金本毅騎が寄せる相手を振り切って左足でニアを狙うがクロスバー。しかし跳ね返ったボールをゴール前中央へ走りこんだ#18坪井風汰が押し込んで阪南大が同点に追いつく! 1-1
後半3分、甲南大が中盤敵陣右サイドからのロングスロー。これは阪南大が跳ね返し#10金本毅騎が運ぼうとするも甲南大・#5片山敬介と#17與田拓海が自陣に運ばれる前に挟み込んでカウンターを阻止。右サイド#18諏訪晃大に預け右サイドを駆け上がる。高速ドリブルで深い位置まで進入し、さぁクロスが上がるかと思ったところでホイッスル。PA内へポジションを取ろうとしていた阪南大・#6川端元を甲南大・#9大西悠斗が後ろから押して倒したことによる守備妨害を取られた模様。
後半5分、阪南大が敵陣左サイドの密集地帯を強引に切り込む。#23篠田純之助が敵に体を入れられながらもうまく足を出して左ポケット#18坪井風汰へ縦パス。PA内#18坪井がターンからのシュートに持ち込もうとするも甲南大がPAの外へかき出す。しかしペナルティアークの手前、フリーでいたのは阪南大・#19村田一翔。胸トラップが前に少し大きくなるも強引に右足を振るが枠の右。
後半6分、甲南大が自陣からアバウトに縦に蹴ったボールを阪南大・#4金子光汰が中盤中央からダイレクトに縦パス。敵陣中央#23篠田純之助がすぐに浮き球スルーパス。#10金本毅騎が裏へ抜け出しPAに進入するも惜しくもオフサイドの判定。
後半11分、阪南大が敵陣右サイドからのスローイン。PA右角の#10金本毅騎、#18坪井風汰を経由しペナルティアークの#29秋末翔也が落ち着いて左足のシュートを放ちゴール中央下を狙うも甲南大GK#21足立優が素早く体を倒して跳ね返す。
後半15分、甲南大は#18諏訪晃大に代えて#11初田然(4年・清風高)を投入。
後半20分、甲南大が敵陣中央で入れた浮き球の競り合いからセカンドを#8岡本大生が拾って左サイドへ展開。#13伊藤小次郎がPA左角から仕掛けると思いきや右足アウトで横パス。#8岡本大生も右へと繋いで#17與田拓海の落としに#7森勇聖がPA右の手前から右足弾丸ミドル。完全に枠内へ飛ばすも阪南大・#4金子光汰がヘッドでバーの上へとクリア。
後半23分、阪南大・#28松井空音が敵陣右サイドで左腕を使っての巧みなキープから右足浮き球の縦パスでスペースへボールを送る。#9松本楓悟が走り込みPA内へ横パス。PA右でフリーだった#10金本毅騎がワントラップから力強く右足を振るも甲南大GK#21足立優が右手一本で上へ弾いて落ちたボールをキャッチ。
後半24分に飲水タイム。
後半27分、甲南大陣内中央でのボールの奪い合い、そのこぼれを拾った甲南大・#13伊藤小次郎が一気に中央を駆け上がる。ペナルティアークでのボディフェイントで相手を揺さぶってからの右へ横パス。#11初田然がPA右へ走りこみ右足ダイレクトで蹴りこむが惜しくもポスト右。
後半31分、阪南大は#6川端元に代えて山田晃市(3年・香川西高)を投入。
後半35分、甲南大・#17與田拓海が敵陣中央から左へ斜めのスルーパス。PA中央#8岡本大生が切り返しから右足シュートを放つも阪南大・#19村田一翔が足を出してブロック。
後半37分、甲南大は#8岡本大生、#13伊藤小次郎を下げて#14西村日陽(4年・磐田U-18)、#22泉光太郎(2年・静岡学園高)を投入。
後半40分、阪南大は#29秋末翔也に代えて#16田中晃誠(3年・東福岡高)を投入。
後半43分、甲南大は#9大西悠斗に代えて#33宮﨑陽(1年・長崎U-18)を投入。
後半45+3分、阪南大・#28松井空音が中盤自陣右サイドから敵陣左ハーフレーンへ斜めのロングキック。#23篠田純之助が拾ってPA左から左足のシュートは右ポスト。跳ね返ったボールに#10金本毅騎が詰め胸に当てるもこれも右ポスト。こぼれ球を甲南大がクリアしタッチへ逃れる。
後半45+4分、阪南大・#9松本楓悟が敵陣右サイド深い位置からのロングスロー。ゴール前中央での競り合いから手前にこぼれた浮き球を阪南大・#17山田晃市が左足ダイレクトで叩き込み、阪南大がアディショナルタイムに追加点! 1-2
これが決勝点となり試合終了。 1-2
前半は阪南大が早めに2トップに預け縦に速い攻撃を仕掛けようとしましたが甲南大がしっかりと対応。阪南大にまともなシュートを打たせず公式記録ではゼロに抑えました。しかし後半からは阪南大がボールを左右に動かしサイドから相手を脅かして後半開始早々に同点に追いつきアディショナルタイムに決勝点を挙げ勝利への執念を見せました。阪南大の後半でのシュート12本。甲南大が相手を捕まえきれない場面が増えました。
甲南大は左右からも中央からもバランスの良い攻撃を見せ先制に成功し、その後も決定機も作りましたが決めきれず。後期に入って複数得点が続きましたがこの試合では1点止まりとなりました。右SBに#7森勇聖というなかなかチャレンジングな配置が今後も続くのかどうか興味深いところですがどうなるでしょうか。
どちらが勝ってもおかしくない質の高いゲームでした。今後も優勝争いに絡んでくると思われる両チーム。どこまで勝点を積み上げられるか楽しみです。







