関東どうしの戦いとなった総理大臣杯の決勝戦、明治大×法政大を見てきました。互いによく知るチームですので良いところの消し合いとなると予想しましたが、結果として明治大が相手の好きにさせず自分たちのストロングポイントを表現しての逆転勝ちとなりました。
開始早々3分に法政大の右CK。#7末木裕也(4年・甲府U-18)の右足から放たれたややファー気味のボールにDF#4蓑田広大(2年・青森山田高)が頭で叩きつけるもバウンドしたボールは枠を超えゴールならず。
ピンチを切り抜けた明治大。少ないタッチ数でボールを回し徐々にリズムを作っていきます。9分、中盤中央でボールを持った#9安部柊斗(4年・FC東京U-18)が左サイドへボールを展開。受けた#11佐藤亮(4年・FC東京U-18)が縦にドリブル。深いところからGKとDFの狭いところへグラウンダーのクロス。#20佐藤凌我(3年・東福岡高)が飛び込もうとするが法政大GK#12中野小次郎(3年・徳島ユース)が先に体を張ってボールを死守。
11分、中盤から今度は#6瀬古樹(4年・三菱養和SCユース)が左サイドにすばらしいロングパス。再びそれを受けた#11佐藤亮が中央へセンタリングを上げるも中とは合わず。
続けて12分、中央で#7中村健人(4年・東福岡高)がDFの裏へ抜けてシュートを放つが枠の右。
18分、PA左の角で#11佐藤亮がボールを受けミドルシュートを放つも枠の左。
明治大の怒涛の攻撃をしのいだ法政大。21分に左CKを獲得。#7末木のボールにファーサイドで#6大西遼太郎がヘディングシュート。これが決まって押されていた法政大が先制! 0-1
ところが25分、明治大の右WB中村帆高(4年・日本大学藤沢高)がボールを持つと中の#7中村健人に預けDFの裏のスペースへ猛ダッシュ。中村からのスルーパスを受けて右サイドの深いところからクロス。これを#11佐藤亮が右足で合わせてすぐさま同点! 1-1
その後は互いにチャンスを作れないまま前半終了。
メンバーの交代無く後半開始。
後半9分、左サイドからの法政大のFK。ゴール前に入れたボールを明治大がクリアしそこないあわやオウンゴールかと思われたがGK#21加藤大智(4年・名古屋U-18)が押さえる。
後半12分も法政大。FKから明治大DFが跳ね返したボールが中央でフリーの#9松澤彰の足元へ。そのままミドルシュートを放つも枠の上。
なかなか決定機を作れない法政大は#28田中和樹(2年・浦和学院高)に代わって#8紺野和也(4年・武南高)を投入。
しかし法政大がサイドでボールを持っても数的に優位なのは常に明治大。法政大は出しどころを失いボールを奪われてしまう。
後半19分、明治大#8森下龍矢(4年・磐田U-18)がゴール前へ縦パス。#20佐藤凌我が左にはたいて#7中村健人が右足でファーへシュートを放つも枠の左。
後半23分、明治大が右CKを獲得。#7中村健人のすばらしいボールに中央で合わせたのはDF#22小野寺健也(4年・日本大学藤沢高)。ヘディングシュートで追加点! 2-1
なんとか追いつきたい法政大は後半37分、右サイドの浅いところで#8紺野和也がボールを持つと縦を切られたので少し中へ持ち出し左足のアーリークロス。エリア内で待っていた#14森俊貴(4年・栃木ユース)が左足のインサイドでダイレクトのコントロールショット。しかしボールに勢いがなくGKがキャッチ。
アディショナルタイム、右サイドの深いところからオーバーラップした法政大#23関口正大(3年・新潟明訓高)がGKとDFの間へ速いグラウンダーのクロス。しかし誰も触れない。
続けて法政大、左サイドにボールを持ち込み、PA左でボールを受けた#20佐藤大樹(2年・札幌U-18)が素早いターンから右足でシュート! 誰もが意表を突かれたと思いきや明治大GK#21加藤大智がしっかり弾いてゴールを許さないビッグセーブ! 結局法政大は追いつけず2-1で試合終了。優勝は明治大!
明治大はどの選手も法政大のプレスに臆せず慌てずボールを回せる力を持っていて簡単にボールを奪われないですし、攻撃でも守備でも常に相手より先に動いて優位な形を作れていたのが大きいと感じました。速いパスでもトラップとボールの置き方がうまい。だから次のプレイに早く移れる。ちょっと衝撃でした。
総理大臣杯が終わり各地でリーグが再開されます。どのチームもこの大臣杯で受けた刺激を糧にしてリーグでの躍進、さらにはインカレへの道につなげてほしいと思います。