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【JKL】またもや最後にエースが決めた! 後期第10節 関学大 × 桃山大 を見てきた!

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後期第10節、J-GREEN堺で行われたカードがなんともよく出来すぎ。第一試合は残り2節で首位大体大との勝ち点差が4という2位関学大と、対するは現在5位との勝ち点1差で第4位にいる桃山大。優勝の可能性を残すために何が何でも勝ちたい関学大。インカレ出場権獲得に向けて下位との差を広げておきたい桃山大。ともに勝ち点3を狙う、激しさと締まりのあるゲームとなりました。

関学大の4バックは右から#11南島彰人(神戸U-18)、#30小林洵(C大阪U-18)、#3竹本将太(横浜市立東高)、#7藤田大輝(県立西宮高)。#13高尾瑠(名古屋U-18)はメンバー外。スタンドではケガとの声もありましたが実際どうなんでしょう。インカレに悪い影響がないと良いのですが。。

桃山大は前節と同じスタメン。2トップはもちろん、絶好調のMF#7佐藤碧(大分高)にも期待がかかります。

立ち上がり20分まではどちらかといえば桃山大ペース。よく走ってボールホルダーにプレスし奪ってはショートカウンター。しかし関学大も奪われても慌てることなくすぐにブロック体勢を取り戻す。桃山大がゴール前まで運ぶ回数が多いけれどもシュートは打たせない。20分を過ぎると関学大がセカンドを拾う場面が目立ち波状攻撃となるがクロスの精度が低くなかなか決定機が生み出せない。

29分、桃山大の右からのクロスに#7佐藤碧が頭で触るが相手にかき出される。32分#10若山修平(静岡学園高)がインターセプトしたボールを#2釘貫真弘(県立西宮高)?に渡してシュートを放つが枠の左。

32分、関学大が中盤でパスを繋ぎ#10中野克哉(京都橘高)が右サイドの相手SBの裏へスルーパスを出すが右SB#11南島彰人は走り込めず。関学大のサッカーを知る人ならそのスペースに高尾瑠の影を見たかもしれない。南島にも少しうつむくような様子が見られた。しかしそこからは攻守に奮闘。桃山大#7佐藤碧の動きを見ながら左によく流れてくる#9毎熊晟矢(東福岡高)にも対応。戻りながら相手の背後からボールをかっさらいピンチの芽をつぶす。40分には相手PA右のスペースに走り込んだ南島にボールが入りシュート体勢に入るが惜しくもオフサイド。

42分、相手陣内左サイドからの桃山大FK。ゴール前#7佐藤碧が良いタイミングで入ってくるが相手にかき出される。続けて右サイドから斜めに入ったクロスボールに#9毎熊晟矢がボレーでシュートを放つが枠の右。

44分、関学大左SB#7藤田大輝が左サイドをドリブル突破。クロスまで持ち込むもボールは右に流れる。45分、再び左サイドから相手PA右に走り込んだ#10中野克哉にボールが渡り右足ボレーを放つも枠の左。

スコアレスドローで前半終了。攻撃で魅せるチーム同士の対戦ながら互いになかなかシュートが放てない。中盤でのプレスが激しい桃山大と中央を固く守りエリアにボールを入れさせない関学大。形は違えど守備が光るゲームとなった。

後半は互いにゴールキーパーが魅せる。53分、桃山大は右サイドから#9毎熊晟矢がクロス、#24小松光樹(立正大淞南高)が頭ですらしてゴールかと思われたが関学大GK#1妻鹿寛史がジャンプ一番ワンハンドセーブ! 直後の54分、関学大は中盤でのパス回しから#6柄脇雅伸(広島ユース)はGKが前に出ているのを見て中央から山なりのロングシュート。桃山大GK#41松山健太はバックステップで戻りながら最後は片手でバーの上へクリア! 関学大応援団からは「お~~(笑)」と称賛とも受け取れる声。

55分、そのカウンターで#7佐藤碧がGKと1対1になるかと思われたが最後の1枚だった関学大#7藤田大輝がタックルでクリア。なんとかピンチを切り抜ける。12分にも桃山大。#10若山修平が右サイドでボールを持ちクロスを上げ、大外から#15内山皓雅(東山高)が左足のアウトサイドでインスイングのキック。おそらくシュートを狙ったのだが枠の左。60分、#9毎熊晟矢が今度は左サイドに流れてクロス、中央にいたMF#8白岩直斗(立正大淞南高)がシュートを放つも惜しくも枠の右。

前半は大いに攻め立てた桃山大であったが後半は耐えてカウンターという場面が増える。試合開始当初から日光がよく降り注ぎ気温が上がったせいもあったかもしれない。特に60分に交代で#33山見大登(大阪学院高)が入ると防戦が目立つようになる。関学大は山見と#14藤原樹(市立西宮高)の2トップ。トップに入っていた#4海口彦太(桐蔭学園高)がボランチの位置に下がった。

67分、関学大の右CK、キッカー#29山本悠樹の右足からボールが放たれ#11南島彰人が中央からシュートを放つがクロスバーを超える。堅い守備を敷いていた桃山大であったがゴール前中央に綻びができシュートを放たれるが#32小野尚樹(日章学園高)がスライディングでブロック。73分には桃山大ディフェンスのクリアしたボールが関学大#33山見の手に当たったように見えハンドを主張するが取ってもらえず集中が切れたところでピンチを迎えるがなんとかやりすごす。74分、関学大は中盤から繋いで相手PA左から#31安羅修雅(履正社高)がフリーのビッグチャンス。右足シュートを放つも惜しくもクロスバー! 83分にも右からのクロスを受けた#31安羅がシュート体勢に入るが桃山大CB#22早川雄貴(富山第一高)がブロック。90分、関学大#33山見大登が左からゴール前に切り込みGKが立ち塞がったところで右へボールをはたくがここに誰も走り込めず。

そして迎えたアディショナルタイム。中盤左サイドでボールを持っていた関学大#29山本悠樹が中央でフリーの#10中野克哉へパス。最後の1点を狙い前がかりになっていた桃山大は誰も戻り切ることができず中野はドリブルで持ち込みGKの動きを見てシュート! ボールはゴール左隅へ突き刺さる! この1点が決勝点となり試合終了。

またもや最後の最後でエースが決める関学大の劇的勝利となりました。桃山大はゴール前までは迫るもののシュートチャンスが作れない。おそらくは先制をして守り抜くプランだったと思うのですがベストメンバーで臨んだものの関学大ディフェンスを切り崩すには至りませんでした。桃山大の後を勝ち点1差で追う5位びわこ大はこのあとの第2試合と最終節を残し、桃山大は最終節の相手に簡単とは言えない京都産業大学を迎えるわけで、ここで1つでも勝ち点を積み重ねておきたかったところですが残念な結果に。第2試合でびわこ大が勝利してもまだ可能性を残すのですから最終節で必ずや勝利してあとは運を天に任せるしかありません。

第2試合の首位大体大の結果次第ではあるものの、関学大は逆転優勝に向けて課されたミッションを最後の最後にやり遂げました。後期リーグでは下位チームにも失点があり、立命大には勝ちはしたものの3失点というゲームもありました。しかしここ3戦は関西大、京産大とゼロに抑え、リーグ屈指の攻撃力と決定力を持つこの桃山大との対戦でもクリーンシートで終えたことはインカレに向けて好材料となりそうです。試合終了まで諦めないこの姿勢でインカレでも勝ち進んでもらいましょう。

互いによく攻めよく守った緊張感のある好ゲームでした。

堅実なプレイで桃山大の攻撃を防いだ関学大CB#30小林洵(C大阪U-18)

左右に動いてチャンスメイクする桃山大FW#9毎熊晟矢

シュートブロックなど再三に渡り関学大の攻撃を防いだ桃山大CB#32小野尚樹

献身的なプレイが目立った関学大右SB#11南島彰人

時に最終ラインに入りチームを安定させた桃山大ボランチ#14徳永晃太郎(立正大淞南高)

守備だけでなく左サイドの突破などで良い攻撃を見せた関学大#7藤田大輝

好調ぶりを見せ相手ゴール前に何度も迫った桃山大#7佐藤碧

コーナーにボールをセットし味方の準備を待つ桃山大#10中野克哉

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