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【JKL】攻守が目まぐるしく変わるタフな戦い! 後期第6節 大体大 vs 阪南大 を見てきた!

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今回は神戸総合運動公園ユニバー記念競技場にて、大阪体育大学 vs 阪南大学 を見てきました。

前節は大院大を相手に2点を先行され終盤に追いついてなんとかドローに持ち込んだ大体大。今節は#5田中駿汰(履正社高)と#24林尚輝(立正大淞南高)のセンターバック、右に#16木出雄斗(星稜高)左に#12有働周平(広島皆実高)という最終ラインに、右SH#20西田恵(関大北陽高)、左SH#7浅野雄也(四日市四郷高)#13古城優(堺西高)の1トップ、トップ下に#11大田賢生(星稜高)。

阪南大は前節立命大に対して4-0の快勝。大体大相手に連勝なるか。ダブルボランチに#34藤原音哉(山口U-18)と#3大塚勇気(真岡高)を据え、右SHに#11中村亮(鹿児島城西高)、左SHに#37佐藤瑠己安、4-4-2。

開始直後から激しい攻防。5分大体大は右サイドからのパス交換から#14永吉広大(鹿児島城西高)がシュートを放つが枠の上。負けじと8分に阪南大FW#9草野侑己(JFA福島)がゴール前中央でボールを預かると、ターンから強引にシュートへ持ち込もうとするがDFがブロック。

どちらもボールホルダーに激しく寄せて自由にさせない守備で攻撃に転じるという攻守の入れ替わりが激しいゲーム。互いにラストパスの精度を欠きなかなか決定機が作り出せず大体大はシュート3本、阪南大はシュート1本で前半は終了。

後半は序盤に大体大が連続のチャンス。48分、#7浅野雄也からの左CKから#6平田健人(星稜高)がヘッドで合わせるが枠の上。50分、相手陣内中央でのパス回しからゴール前へふわっとロビングのパス。これを#20西田恵が受けるもキックはミートせず。大体大に流れが来ているところで56分、FW#13古城優に代わってFW#9林大地(履正社高)を投入。前節はCKからのヘッドとPKで2得点。チャンスを作れば必ず決めてくれる男。阪南大はチャンスを作らせない守りができるかどうか。

ところが59分、阪南大のほうにチャンスが訪れる。右サイドやや深いところからハーフスペースへボールを戻すと、ここまでボールホルダーにきっちりプレッシングしていた大体大ディフェンスが#11中村亮をフリーに。中村は左足でゆっくり落ち着いてカーブのかかった浮き球のクロスを斜めに入れると、これに#10濱野雄太(作陽高)が頭で合わせて阪南大が先制! 0-1。

続けて63分、大体大のペナルティエリア内右側で混戦状態となったところで大体大の左SB#12有働周平が倒れ、一瞬大体大の集中が切れたところを阪南大#9草野侑己が右からクロス、ファーに入ってきた#37佐藤瑠己安が流し込んで阪南大が追加点! 0-2。

ここから大体大は集中的に#9林大地にボールを集めます。73分、自陣からのロングボールから中央で#9林大地が落として交代で入った#37福家遼太郎(三重高)がミドルシュートを放つも枠の上。79分、右サイドにいた#11大田賢生からエリア内やや右にいた#9林大地にボールが入ると今度は自ら巧みな切り返しを繰り出し左足でシュート! これが決まって大体大が1点返す! 1-2。 前節大体大と当たった大院大は林1人に3人4人とボールを奪いに来ていましたが、確かに1対1ではちょっと止められない感じ。切り返しが深いというか、かわし方が異次元。

さらに80分、再びゴール前の#9林にボールが入って今度は阪南大ディフェンスも前に向かせない守備。林が粘って左に走り込んできた#39榎木幹太(芥川高)へパス。榎木はシュートを放ったが枠の上。84分には#9林が一人でゴール前に持ち込み今度は右足でシュートを放つがバーを超える。

結局大体大は追加点を奪えずスコアは1-2のまま試合終了。冒頭に書いたとおり間髪入れず攻守の入れ替わりが激しいタフなゲームでしたがピッチに倒れ込む選手は一人もおらず、さすがの両チーム。

守備の安定感を取り戻した阪南大

阪南大のゲームを見たのは、前期日程の第8節vs立命大と第9節vs桃学大、いずれも0-3、1-5と敗北し、この前後の第7節vs大体大 0-2、第10節vsびわこ大 0-3と合わせて4連敗のさなかでした。そのときは中央が非常にもろくバイタルエリアを自由に使われてしまっていたのですが、今節では打って変わって中央が非常に固く、大体大の攻撃チャンスを最小限にとどめたと思います。中盤の2人、#34藤原音哉と#3大塚勇気がすごく良かったです。ギラヴァンツ北九州で活躍する藤原奏哉選手の弟、藤原音哉選手。体格はそこまで恵まれていませんが下半身が安定していて体格差を感じさせない粘り強い守備が見られました。一方、大塚勇気選手は相手に体を寄せるタイミングがすごく良くてボールを奪ったりチャンスを潰すシーンが目立ちました。割とボールを自分で持ちがちな大体大の中盤選手たちにとっては嫌な存在だったと思います。この2人が大体大の攻撃の芽を摘むことで流れから危ない場面になることはほぼ皆無でした。いい仕事ぶりだと思いました。

次の試合は両チームとも、台風で中止となり再度日程が組まれた第3節の試合。大体大の相手は今節桃学大を下した近畿大。下位とはいえ侮れません。阪南大の相手は、えーと今節で勝ち点・得失点差ともに首位大体大と並んだ? 現在絶好調の関学大。好調の相手といえどインカレ出場のためには阪南大もこれ以上負けられません。両者とも熱い戦いを期待しましょう。

左サイドを巧みな個人技で打開を図った阪南大#6吹ケ徳喜(名古屋U-18)

タイミングの良い寄せで相手をリズムに乗らせない阪南大#3大塚勇気

まさにリーサルウエポン、大体大#9林大地

CKで良いボールを何度も供給した大体大#7浅野雄也

阪南大に追加点をもたらしたMF#37佐藤瑠己安

先制のヘッドを決めた阪南大FW#10濱野雄太

主戦場は右SBながらこの試合は左SB、CBも務めたユーティリティプレイヤー大体大#12有働周平

この試合ではチャンスメーカーとして活躍した阪南大FW#9草野侑己

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