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【JKL】第8節 阪南大×立命大を見てきた!

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前節は大体大に破れ連敗はしたくない阪南大、そして前節昇格組の甲南大に2点先制されなんとか追いつきドローで終えたものの第7節まで未だ勝利がない立命大。ともに是が非でも勝ち点3がほしいところ。

試合開始のホイッスルが吹かれると早速立命大GK#1白坂楓馬(桐光学園高)の大きな声に優しい口調のコーチングが場内に響き渡ります。
開始直後に得た立命大の右からのCK。#13藤本悠太郎(阪南大高)のキックに#20重松勇樹(中京大中京高)が頭で競り勝ちますが惜しくも枠の左。開幕戦は藤本はベンチでCK、FKともに#4田中康介(京都U-18)が蹴っていましたが、この試合はすべて藤本がキッカーでした。精度の高いキックが多く見られました。

そのあとも立命大の攻勢。#4田中が右から運んでグラウンダーのクロス。#19築山隼(久御山高)に決定機かと思いきやこれをスルー。敵だけでなく味方もこのボールに対応できず。

立命大の守備の方ではスピードのある阪南大FWやサイドアタッカーに臆せずDFラインを高めに設定。前からプレスをかけるスタイル。阪南大はそのラインの高さを見て最終列から前線へ積極的に長いボールを送り、8分には右サイド阪南大#11中村亮(鹿児島城西高)にボールが渡ってそのままドリブルで深いところからゴールまでえぐっていったもののDFに阻まれチャンスならず。12分には阪南大#9草野侑己(JFA福島)が抜け出してGKと1対1に。浮き球でうまくGKをかわしてシュートまで行くもカバーに入ったDFがクリア。

ピンチを凌いだ立命大はここから流れを掴み取ります。24分#13藤本のFKにゴール前で#11延祐太(JFA福島)が後ろ向きのまま右足のアウトサイドでシュートするもゴールならず。続けて26分のFKで#13藤本が直接狙うも枠を外れる。

阪南大は前線やサイドへのロングボールがうまくはまらずビルドアップを試みるのですけど、逆に立命大のプレスの餌食に。33分右サイドで立命大#4田中がボールを奪い、奪ったボールがそのまま#19築山に渡り、エリア右角あたりから右足一閃グラウンダーのシュート! これが決まって立命大が先制! 強豪阪南大から奪った先制点にスタンドも沸きに沸きます。

個人のテクニックで勝る阪南大は43分右から#7林雄飛(野洲高)のクロスに#9草野が頭で合わせようとするも当てられず。続けて45分には#11中村が相手ゴール前で後ろ向きにボールを受けたところからターンして右足で振り抜くもGK正面。立命大1点リードのまま前半終了。

後半に入っても立命大の攻勢が続きます。47分またもや#4田中が右サイドでボールを運んで中央の#11延にボールがわたりシュート。が、これは力のないゴロになりGKがキャッチ。しかし続けて49分、今度は左サイドで#15藤井智也(長良高)がドリブルからグラウンダーのクロス。これに#19築山が反応してシュート!立命大の追加点!

なかなか流れがつかめない阪南大は56分に2枚替え。#7林雄飛→#10濱野雄太(作陽高)、#19永野雄大(北九州U-18)→#46田村匠海(旭川実業高)。

しかし流れは変わらず70分、立命大#4田中とSB#14西林佳祐(岡山U-18)のコンビで右サイドを打開。クロスからゴール前で混戦。こぼれたボールをGKがキャッチ。続けて72分、またしても阪南大のボールを#13藤本がカット。そのまま縦に#11延に放り込む。受けた延がPA内でDFをうまくかわしてシュート!立命大3点目!

まさかの展開にやや意気消沈の阪南大イレブン。しかし#15山口拓真(西武台高)が一人気を吐きます。76分中央相手エリア手前で得たFKを直接狙うもGKがクリア。続くCKの流れから再び#15山口がボールを受け左サイドから中央へカットインして右足でシュートを放つもGKキャッチ。今日の阪南大のシュートはことごとくGK正面でした。

89分、右サイドでボールを受けた立命大#4田中がゆっくりとドリブル。2人でボールを奪おうと寄せにかかる阪南大ディフェンス。田中はこのままキープと思いきや急にスイッチを入れて2人の間を抜き中央へドリブル! 結果的にチャンスにはなりませんでしたが面白いプレイでした。

結局スコアは0-3のまま試合終了となり、ここまで勝利のなかった立命大が強豪阪南大を相手に完勝! 応援席は大いに沸きました。

立命大は阪南大#9草野を始めとする攻撃陣にびびらずラインの高さとコンパクトな陣形を保ったことでインターセプトが非常に多く、また、これまで繋ぎのサッカーでやや遅攻気味だった攻撃が、ボールを奪ってからフィニッシュまでを早く展開したことが良い結果を生んだように思います。先制点を奪ったことで阪南大が前がかりになったことも好都合でした。

対する阪南大はパスミスが響いた点は否めないですが、ボランチがボールを持ったときに前方にスペースがあっても前に運ばず浅いところでサイドにパスを出す展開が多く、立命大のDFラインを下げられなくてゴールが遠かったように思います。1年生をスタメンと途中起用で2人使ってくるあたりが強豪ならでは。それでうまくいかなくても経験を積ませること、競争を促すことなどのメリットもきっと大いにあって、長い目で見ればこういうゲームもある、というところでしょうか。とはいえ8試合で4勝1分3敗20得点12失点。失点を減らす工夫は必要と思われます。

立命大が今回のような試合運びを今後も続けられれば他の強豪にも十分渡り合えそうです。逆にリトリート主体の相手をどう攻略していくかが課題でしょうか。前期も残り3節となりましたが上位を脅かす存在になることを期待したいです。

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