神戸総合運動公園補助競技場で行われた、びわこ成蹊スポーツ大学×近畿大学を見てきました。前期第6節を終えて未だ負けがなく首位大体大に追いつき追い越したいびわこ大と、未だ勝ちがなく得点はできているだけにまずは下位から抜け出したい近畿大。熱のこもった試合展開が期待されます。
びわこ大は中盤左に好調の#22泉柊椰(1年・神戸U-18)、右にこちらも好調2試合連続得点の#11上月翔聖(2年・神戸弘陵学園高)。#4上林聖矢(4年・草津東高)はベンチで右SBには#24右田楓(1年・神戸U-18)が入りました。
近畿大は左SHに#16川辺雄貴(4年・大阪桐蔭高)、右SH#8丸岡悟(4年・C大阪U-18)。2トップは#18桑田青空(4年・桃山学院高)と身長193cmの#9中山天彦(4年・東福岡高)が起用されました。
開始早々、両者激しく相手ゴールに迫ります。4分、近畿大がGK#1伊藤隆介(3年・広島ユース)にボールを戻したところ、びわこ大#18井上直輝(4年・立正大淞南高)が猛チャージ。GKがクリアし井上がアフターを取られてファールとなりましたが惜しい場面でした。
6分には近畿大がびわこ大陣内でボールをつなぎエリア右角にいた#16川辺雄貴がゴールに背を向けたまま足を高く上げて浮き球をキック。これがびわこ大ゴール右角へ飛びますがGK#1田中勘太(4年・仙台ユース)が必死にセービング。
9分、#22泉柊椰が左サイドで自ら仕掛けてシュートを打つも枠の右。
10分、近畿大#18桑田青空がエリア左の外から右足で巻いたボールのシュート。ゴール右角に迫るも惜しくも枠の上。
そして直後の近畿大の右CK。#8丸岡悟が蹴ったボールをCB#4知念哲矢(4年・長崎総科大附属高)がヘッドで叩き込み近畿大が先制! 0-1
しかし8分後、びわこ大、左の槍が襲いかかります。相手陣内中央やや左で#22泉柊椰が前を向いてボールを受けるとそのままドリブル。巧みなタッチでDFをかわしシュート! これが決まって同点に追いつく。 1-1
さらに勢いづくびわこ大。26分、今度は中央から#10青山景昌(名古屋U-18)が観客もどよめく強烈なミドルシュート。しかしこれは枠の上。
得点力では引けを取らない近畿大も逆襲。右SB#20堀江亮介が右サイドからアーリーでハイクロス。ゴール前で#9中山天彦が競って一度はGKが触ってポストを叩くもこれを押し込んで先発起用に応える追加点! 1-2
しかしまたまた3分後、びわこ大は攻め込まれたあとのカウンター。自陣右サイドで#11上月翔聖が逆サイドへロングフィード。これを#22泉柊椰が受けドリブルで突進し自ら打ってゴール!同点! 2-2
同点のまま前半が終了。
びわこ大は、一人くらい立ちはだかっても物ともせずドリブルで相手を脅かす#22泉柊椰。もう一方ではスペースにうまく入り込んで効果的にボールを回し相手を撹乱する#11上月翔聖。この2人が躍動しチームを引っ張ります。
対する近畿大はDFやGKからのロングボールはなかなか収まらないものの、サイドからのフィードやセットプレーでは高さが非常に脅威になっています。
後半が開始され15分、左サイドで#18井上直輝がボールを受けると縦にドリブル。相手がボールサイドに寄ってきたところで逆サイドへ。エリア右角でフリーで待っていたのは#11上月翔聖。落ち着いて振り抜きボールはゴール左に突き刺さる!ついに逆転! 3-2
後半に入りボールホルダーに対してびわこ大の寄せがさらに厳しくなり近畿大はなかなか精度のあるボールを前線に入れられません。またセットプレーでもびわこ大が近畿大選手の前でクリアする場面が増え、近畿大になかなかチャンスが訪れなくなります。
ビハインドの焦りからか徐々に近畿大が前がかりになり度々びわこ大のカウンターが発動。後半28分、#18井上直輝が中央でボールを持って単独で突進。パンチのあるミドルを放つもGK#1伊藤隆介が弾き出す。後半31分、相手エリア手前で後ろ向きにボールを受けた#18井上がターンからシュートを放つもGKキャッチ。
苦しい展開の近畿大もなんとか反撃。後半34分、左サイドからのハイクロス、相手DFを超えてきたボールに#18桑田青空が頭で合わせるもGK正面。これが決まればまた違った展開があったかもしれない、と思わせる場面でした。実に惜しい。
後半45分、またもやびわこ大のカウンターが発動。#10青山景昌が左サイドからドリブルでゴールに迫り、カットインで中央に入ると見せかけて切り返しからの得意の左足を振り抜いて追加点!美しすぎた! 4-2
アディショナルタイムに相手陣内でボールをカットした#4知念哲矢が意地のミドルシュートを放つも枠の上。そして試合終了のホイッスル。
びわこ大は高さのある相手に苦しみ2失点したものの、後半見事に修正し相手の思うようにさせませんでした。#2藤松航矢(2年・鳥栖U-18)と#3森昂大(2年・創造学園高)のCBコンビの活躍はもちろんですけれども、本来攻撃が得意な#7忽那喬司(4年・愛媛U-18)、#20佐藤昴(2年・神戸U-18)の両ボランチがうまく位置を取り中を割らせない守備がよかったです。
近畿大は高さを駆使して得点できましたが相手のカウンターへの対応は修正が急務です。高さのある前線にボールを入れてそのセカンドを狙うがために意識が前に行き過ぎていたのでしょうか。守備の堅いびわこ大が今季初めて複数失点したゲームとなっただけに前半をリードしたまま終わらせることができなかったところに悔いが残ります。
山あいの会場でしたが初夏を思わせる気温の中、GW連戦最後の試合となりました。次の第8節は2週間後。どのチームも連戦の疲れを癒やしコンディションを整えて臨んでほしいと思います。