山城総合運動公園陸上競技場にて行われた後期第2節の試合を見てきました。まずは第1試合、びわこ大×関福大。びわこ大はトップに#19小畑翔太郎(4年・広島工業大学高)その下に#7忽那喬司(4年・愛媛U-18)を置き、#29葉賀光(2年・草津東高)と#5堂鼻起暉(3年・神戸U-18)のダブルボランチ。CBは#3森昂大(2年・創造学園高)と#27山田祐樹(1年・立正大淞南高)のコンビとなりました。関福大は守備時は5バックでスペースを埋める作戦。左サイドの#78西山翔太が左SB小菅雷樹(3年・新潟西高)のさらに外に並ぶ形。DFの#4加賀和駿斗(4年・岡山U-18)はベンチ。GKの#1佐藤由維斗(4年・久御山高)以外は3年生以下のメンバーとなりました。
前半のびわこ大は左の#8佐藤諒(4年・藤枝明誠高)、右の上月翔聖(2年・神戸弘陵学園高)がサイドから攻めたてるも決定的なクロスは無し。この日はコート奥からメインスタンドへ向かって強風が吹き、クロスの距離感が掴みづらい様子。一方、関福大はトップの#19藤井威司紀(2年・山梨学院高)あるいは#10金枝晃平(3年・前橋商業高)に預けて後ろから押し上げようとするもなかなかボールキープさせてもらえずチャンスを作れない。前半はスコアレスで終了。
後半に入ってすぐにゲームが動き出す。
後半2分、最終ラインからポゼッションして組み立てようとする関福大に対してびわこ大が前線から積極的にプレス。こぼれ球がびわこ大の左サイド#8佐藤諒にわたって自らシュート。関福大GK#1佐藤由維斗がはじくもボールはエリア中央へ転がり、これをびわこ大#7忽那喬司が蹴り込んでびわこ大が先制! 1-0
関福大は後半6分に一人目の交代。 FW#19藤井威司紀に代わって#11西尾和真(3年・綾羽高)を投入。 それでもなかなかチャンスが作れない。そんな中、#10金枝晃平がひとり気を吐く。後半12分、カウンターから相手DFの背後を取ってドリブルでPA左へ進入。ニアへシュートを放つもびわこ大GK#31和田雄斗(3年・岡山U-18)が枠の外へ弾き出す。
さらに攻撃に手を加えるべく関福大は二人目の交代。#78西山翔太に代わって#7大深拓海(2年・大阪桐蔭高)を投入。
しかしこの直後の後半13分、左サイドの浅い位置でびわこ大#8佐藤諒がアーリークロス。関福大がうまく処理しきれず、こぼれたボールをびわこ大#19小畑翔太郎がシュート! これが決まってびわこ大が追加点! 2-0
びわこ大は後半27分、ボランチ#29葉賀光に代わってFW#18井上直輝(4年・立正大淞南高)を投入。
後半32分、この試合2アシストと絶好調のびわこ大#8佐藤諒が再びPA左でボールを持ち自らシュートを放つも惜しくもバーを叩く。
このままびわこ大が押し込む時間が続くのかと思いきや関福大に絶好のチャンス。後半36分、PA右からドリブルで進入した#11西尾和真が倒されてPK獲得。これを#10金枝晃平が蹴るも微妙に緩んだ地面に足を取られたか、はたまた狙いすぎかバーの上へと外してしまう。
しかし、びわこ大はハイプレスとDFラインの上下動がうまく連動しなくなったのか、陣形がやや間延びしたことで中盤に自由が生まれ関福大が立て続けに好機を迎える。後半38分。ボランチ#80谷本駿介(1年・C大阪U-18)がドリブルでPA左へ進入。中央へクロスを入れるもDFにクリアされる。続いて後半41分も#80谷本がPAへボールを持ち込み相手に寄せられるなか粘ってスルーパス。左の外から中央へ入ってきていた#6小菅雷樹が浮き球でGKの頭上を狙うもキャッチされる。
そして後半43分、中盤中央から#7大深拓海がスルーパス。#11西尾和真が抜け出してシュート! これが決まって関福大が1点を返す! 2-1
ところがアディショナルタイム、びわこ大#18井上直輝が中盤でボールを持ち、相手の寄せを嫌って左サイドへ逃げ一旦マイナス気味に中央へ戻すと相手SBが前を向いている間にするするっと左サイドを縦に移動。マークが外れた井上が再びボールをもらうと、関福大CBがポジションを捨てて井上に寄せるがフォローに入ったびわこ大#8佐藤諒にパス。スペースの空いた中央へ佐藤がグラウンダーのクロス。中央へ入ってきた#5堂鼻起暉が押し込んで追加点! 3-1
そして試合終了。
びわこ大は佐藤亮がめちゃめちゃ良かったです。序盤こそ関福大#14松山匠(2年・北九州U-18)の粘り強い守備に苦戦しましたが終盤まで上下動が衰えず運動量で完全に相手を上回っていたと思います。クロスの精度も高く、3得点全てに絡む働き。最高でした。
関福大はびわこ大を相手に終盤反撃の狼煙を上げるもびわこ大FW井上の動き直しを見逃してしまい、とどめを刺されてしまいました。しかし決して崩されまくって失点したわけではないですし、現在最下位のチームとは思えない堂々とした戦いぶりでした。失点も自らのミスから始まっているので改善点ははっきりしていると思います。前節の大体大に対しても後半は十分渡り合えていたようですし巻き返しに期待がかかります。関福大・中田監督は前節大体大戦のあとに「前半は相手をリスペクトしすぎた」とコメントされていましたが今節びわこ大にも少しそんな印象が残りました。後半の途中#7大深拓海を入れたあたりから5バックをやめて完全に4-4-2になるのですが頭から4-4-2でも頑張れたかもしれない。ミスは怖いですが後半のやり方に自信を持って戦ってもらいたい。そんな一戦でした。