山城総合運動公園陸上競技場で行われた第2試合は大体大×近畿大。
大体大は4バック。#5田中駿汰(4年・履正社高)はボランチでなく#22高橋秀典(3年・青森山田高)との2センターで出場。右SBに#2有働周平(3年・広島皆実高)、左SBに#15大崎航詩(3年・東海大仰星高)。
近畿大も4バック。2センターに#4知念哲矢(4年・長崎総科大附属高)と#34田上雄大(4年・桃山学院高)。#3川浪龍平(4年・G大阪ユース)は右SBで出場。2トップに#18桑田青空(4年・桃山学院高)と#10川畑隼人(4年・履正社高)となりました。
序盤から大体大の中盤の選手がかなり激しくポジションを入れ替え、見てる側を混乱させるが、対する近畿大は冷静に対応。球際激しく足や体を入れてくるので大体大の選手たちの間に油断できないという空気が流れる。
21分、大体大ボランチの#14永吉広大(3年・鹿児島城西高)が右サイドでボールを受け左足で斜めのクロス。ファーで誰かが触ればというボールだったがそのままゴールラインを割る。
23分、大体大が相手PA右角の手前からのFK。#15大崎航詩が左足で巻いて落ちるボールを狙うも大きくふかしてしまう。
37分、近畿大が中盤中央からのFK。左SBの#6山下令雄(3年・G大阪ユース)が浮き球でGKとDFの間に落とそうとするがGKが飛び出し直接キャッチ。
中盤での攻防が激しくこのままスコアレスでハーフタイムを迎えるかに思われた前半アディショナルタイム。大体大が浮き球でDFの背後を狙ったボールに#10林大地が飛び出し、これに近畿大#34田上雄大がわずかに遅れて対応。頭で競ろうとしたところボールには触ることができず、走りながら受けようとする#10林大地に上から乗っかるような形になってしまい大体大にPKを与えてしまう。これを林が自ら蹴って、転がせたシュートはゴール左隅に決まり大体大が先制! 1-0
そして前半終了。
後半は近畿大のプレーがさらにシフトアップ。特に右SB#3川浪龍平が激しく上下動を繰り返し右サイドを突き崩す。大体大のファールが増え後半6分、9分、13分と立て続けに大体大PA手前で近畿大がFKを得るも得点には至らず。
攻勢に出ていた近畿大だったが後半20分、自陣からのクリアがカットされそのこぼれ球がゴール前にいた大体大#10林大地の足元へ。やや滑り込みながらのキックにボールは枠の上へと飛んで近畿大はピンチを逃れる。
しかし後半26分、近畿大DFラインでのボール回しを大体大#9アフラギマハディ(4年・清明学院高)がカット。自らシュートを放ち追加点! 2-0
この後もスコアは動かず試合終了。
大体大は受け手に回ったゲームとなりましたが自分たちのリズムとは言えないなかでもしっかり勝つという首位のチームらしい戦いぶりでした。復活の右SB有働周平も好調な様子。テクニックのある近畿大の左サイド#22佐藤京佑(3年・近畿大付属高)を相手に難しいところもあったと思うのですがしっかり対応できていました。途中、近畿大の球際の激しさに#9アフラギマハディが苛立ちを見せる場面もありましたがその後は落ち着いて追加点を奪う活躍。#14永吉広大もポジションにこだわらず近畿大PA周りの良いところで顔を出すので近畿大・松井監督がベンチからしきりに「左足ー!左足ー!」とアラートを出していたのが可笑しかったです。永吉のキックは精度も高いし気持ちはわかります。
試合は大体大が勝ちましたが近畿大の頑張りはすばらしかったです。リーグ中断期間に行われた総理大臣杯では関東勢の球際の激しさが際立ちましたが、この試合はそれに劣らない激しさがありました。その近畿大の激しさに大体大がしっかり受けて立つという構図。また近畿大は寄せられても簡単にマイナス方向へは逃げずターンやダブルタッチで一枚剥がして前へ、という意識を強く持ち、特に後半はぐいぐいと大体大を押し込み、自陣からのボール回しも自信を持って臨んでいましたが、結局はそれを狙われての失点となってしまいました。攻勢に出ていた分、味方のサポートが遅れたところもあったかもしれません。しかしながらなかなかゲームを作れなかった前期の戦いぶりが嘘のよう。新生近畿大はこの後期リーグでの躍進にかなり期待できそうです。ビハインドのゲームはどのチームでも応援する部員たちがダレがちなるんですけれども、このゲームの近畿大応援団は最後まで熱い眼差しを送っていたのが印象的でした。次節からも楽しみです。