兵庫県は明石公園内のきしろスタジアムにて行われました第1試合、阪南大×立命大を見てきました。
阪南大は4バック。CBに#24高田椋汰(1年・日章学園高)と#36中里竜也(1年・浦和学院高)の1年生コンビ。右SB#2真瀬拓海(3年・市立船橋高)、左SB吹ヶ徳喜(4年・名古屋U-18)。ダブルボランチに#5長谷川隼(4年・川崎U-18)、#28早川海瑠(1年・作陽高)。2トップは#26松原大芽(1年・作陽高)と#23郡司篤也(1年・市立船橋高)。
対する立命大。CBは#2小松拓幹(4年・阪南大高)と#20重松勇樹(4年・中京大中京高)の4年生コンビ。ダブルボランチは#10竹本雄飛(4年・広島ユース)と#29鈴木貫生(3年・市立一条高)。2トップは#11延祐太(3年・JFA福島)と#26山中陽(3年・水口東高)が入りました。
序盤は立命大がやや優勢に。12分、中盤中央から#10竹本雄飛のスルーパスをもらった#11延祐太がドリブル。DFと交錯からのこぼれを右から走ってきていた右SB#14西林佳祐(3年・岡山U-18)がシュートも枠の右。
19分、#15藤井智也(3年・長良高)のドリブル突破から得たCK。相手のクリアを取り返し#10竹本がグラウンダーのミドルシュート。GKキャッチ。
そして25分、左サイドでボールを受けた#15藤井がドリブルでエリア内深くまで進入。中央へ短いパス。#11延祐太がこれを押し込み立命大が先制! 0-1
なかなか攻撃の形を作れなかった阪南大は右サイドから攻略。28分、#2真瀬、#12佐藤瑠己安(東京Vユース)のパス交換からエリア右へ進入し中央へラストパス。フリーで#23郡司篤也がシュートを放つもGKがセーブ。
しかし34分、再び#2真瀬拓海がパス交換からエリア右へ進入。中央へ入れたボールを#26松原大芽が押し込んで同点に! 1-1
立命大に押される中なんとか形を作りたい阪南大は44分、左から中央へDFの裏へ斜めに走り込んだ#23郡司篤也にロングボールがうまく渡ってGKと1対1に。右足インフロントで蹴ったボールはわずかに枠の右に逸れて追加点ならず。
そして前半終了。
スコアこそ同点となったものの前半は立命大のゲーム。阪南大が中を絞ればワイドから、外を意識すると中を通され立命大の攻撃に苦慮する場面多し。後半も同じ展開となるのかどうか。
後半開始早々、立命大にビッグチャンス。#15藤井智也が中央でDFの裏へ抜け出しドリブル。たまらず阪南大#2真瀬拓海が後ろからタックルしファール、イエローカード。
いきなりピンチとはなったものの、ハーフタイムに#28早川海瑠から#9永野雄大(4年・北九州U-18)に替えた阪南大は、#5長谷川隼をアンカーに4-1-4-1あるいは4-1-3-2のような形に変え、後半は守備の安定とポゼッション向上を図る。
阪南大は後半4分、ワイドの#47谷口憧斗(4年・JFA福島)とインサイドの#9永野雄大がパス交換から位置を入れ替わり、#9永野が左サイドのスペースへドリブル。うまくひと山超えるクロスを入れるがファーで誰もさわれず。
後半8分、#2真瀬の右サイドのドリブルでCK獲得。ゴール前混戦となるがシュートはゴールならず。
後半10分、中央ゴール前へ大きく浮き球のパスが入りDFを背負いながら#26松原大芽が胸トラップ。少し高く浮いたボールに#9永野雄大が飛び込んでヘディングシュートを放つもGKキャッチ。
後半13分、#26松原大芽が右サイドからえぐって左足でクロス。中央で#9永野雄大が触るもシュートならず。
後半18分、中盤から裏一発のロングボールに#47谷口憧斗が抜け出しGKを見てループを放つもバーの上。
続けざまに左サイドから#6吹ヶ徳喜がクロス。#23郡司篤也?が飛び込むがGKキャッチ。
勢いに乗る阪南大は後半25分、左サイド深いところでFKを獲得。#5長谷川隼が右足グラウンダーで放ったボールは選手たちの間をすり抜け直接ゴールネットを揺らし逆転! 2-1
さらに後半28分、自陣中盤でボールを奪うと中盤中央にいた#47谷口憧斗へボールが渡る。谷口がゴールへ向かってドリブル。その両脇を2人3人と阪南大の選手が駆け上がる。谷口はエリア右のスペースへ走った#23郡司篤也へパス。これを蹴り込んで追加点! 3-1
後半から阪南大の陣形が変わってから立命大はボランチがなかなかボールをさわれず外から攻略を図る。後半31分、左サイドから逆サイド深めの位置へロングボール。これを立命大#14西林佳祐がダイレクトでクロス。#11延祐太が飛び込むが枠を外れる。
後半33分に#26山中陽に代わって#47明比友宏(2年・広島ユース)を入れるもなかなか攻撃の糸口をつかめない。
刻々と時間が過ぎ、最後にチャンスを迎えたのも阪南大。アディショナルタイム、左サイドでボールを持った#6吹ヶ徳喜がクロス。エリア右で待ち構えた#12佐藤瑠己安が中央へ折り返し、走り込んだ#7林雄飛(4年・野洲高)がダメ押し弾! 4-1
そして試合終了。
前節関西大に5失点を喫してしまった立命大が今節も守備を立て直せず4失点で敗北。一方、前節桃山大に4失点した阪南大は後半システム変更で見事立て直しに成功。イケイケの1年生攻撃陣と落ち着いた3・4年生がうまく噛み合い、勝点2差で追う立命大に見事勝利しました。
そのなかで直接FKも決めた#5長谷川隼が目を引きました。後半から1年生CBの1列前に陣取り守備が安定し、パスの配給もすばらしかったです。#47谷口憧斗がタイミングよく上下動してボールをもらいに長谷川の近くへ顔を出していたのも大きかったと思います。
今節は2位びわこ大、3位関学大、4位京産大、そして5位立命大が相次いで敗北。6位阪南大は4位へ上昇。今後インカレ出場枠にどこのチームが入るのかまったくもってわかりません。次節以降も楽しみです。