2019シーズン最終節、たけびしスタジアム京都で行われた大体大×びわこ大を見てきました。
大体大は4-3-2-1のような形。トップに#10林大地(4年・履正社高)、その下に#7西田恵(4年・関西大北陽高)と#20岩切拳心(3年・日章学園高)。左SBに#6疋田優人(3年・広島皆実高)が入りました。
びわこ大は#18井上直輝(4年・立正大淞南高)が欠場。#10青山景昌(4年・名古屋U-18)と#14千川原慎(4年・立正大淞南高)の2トップ。右SHに#11上月翔聖(2年・神戸弘陵学園高)、左SHに#8佐藤諒。CBは#3森昂大(2年・創造学園高)と#27山田祐樹(1年・立正大淞南高)が入りました。
立ち上がりから完全に大体大ペース。
2分、相手陣内中央でのFK。#6疋田優人が右足で直接狙うもびわこ大GK#1田中勘太(4年・仙台ユース)がキャッチ。
16分、大体大の右CK。#14永吉広大(3年・鹿児島城西高)が左足で放ったボールはニアへ少し低い弾道。これを#22高橋秀典(3年・青森山田高)が頭ですらしてゴールを狙うが枠の右。
19分、相手エリア右でボールを受けた#10林大地が右からえぐるようにドリブルでゴールに迫る。相手DFの前に体を入れたところで倒されたように見えたがノーファールの判定。
28分、びわこ大#11上月翔聖が相手DFの背後を取って右から中央へ回り込みスルーパスを受けるもオフサイド。押されっぱなしのびわこ大。攻撃陣がなんとかボールを引き出そうと動きに変化をつけるがタイミングが合わない。
31分、大体大が相手エリア右角の手前からFK。キッカーは#8小塚祐基(3年・帝京長岡高)。小塚の助走が始まるとエリア内で固まる大体大選手が頭で合わせようと一斉に動き出す。しかしそれらの選手と並んで立っていた#10林大地は動かない。右足から放たれたボールはやや低い弾道で弧を描いて林のもとへ。これを林がボレーで叩く。が、ボールは惜しくも枠の右。
34分、中盤からのロングボール。エリア中央で#10林大地が落として#20岩切拳心がシュートを放つも枠の上。
39分、カウンターから#10林大地がDFをかわしてシュートもGKセーブ。
41分、#7西田恵のシュートの跳ね返りから大体大が連打を浴びせるもびわこ大GK#1田中勘太がゴールを許さない。
スコアは動かず前半終了。
びわこ大は再三ゴール前まで押し込まれつつも大体大の3人目4人目の動きにギリギリで対応。GK田中の好セーブもありなんとか無失点で前半を折り返す。攻撃は全くできずここまでシュート0。
それに対して大体大はデザインされたセットプレーも含め様々な攻撃を繰り出しシュート11本を放つも得点ならず。
びわこ大はハーフタイムに#8佐藤諒に代えて#22泉柊椰(1年・神戸U-18)を投入。後半開始。
びわこ大は前半よりも球際厳しく踏み込むが大体大の選手は慌てずにボールをキープ。引き続き大体大の時間が続く。
後半10分、大体大の右CK。#14永吉広大の左足インスイングのボールは直接ゴールに入りそうになるがびわこ大GK田中がジャンプしてこれをかき出し、今度は左CK。短いクリアボールを拾った大体大が細かくつないで最後に中央から#22高橋秀典がループシュート。しかしバーを越える。
後半16分、大体大#20岩切拳心に代わって#9アフラギマハディ(4年・清明学院高)がピッチへ。直後のプレイ、#21泉森涼太(2年・鹿児島城西高)の高いゴールキックを、入ったばかりの#9アフラギマハディが頭で落とし、これを拾った#10林大地が相手エリア左へ進入。中へクロスを入れ#14永吉広大がシュート! 一度はGKが跳ね返すもこれを#10林が押し込み大体大が先制! 1-0
なおも大体大の攻撃。後半21分、右サイドから組み立てて#7西田恵がドリブルでびわこ大ゴールに迫る。タッチが大きくなったところをびわこ大GK#1田中勘太が飛び込んでゴールラインに逃れる。
後半22分、これで得た大体大の右CK。クリアボールを#6疋田優人が拾って鋭いミドルシュート! しかし惜しくも枠の上。
後半23分、びわこ大は#14千川原慎に代えて#19小畑翔太郎を投入。
びわこ大はFW#10青山景昌が引いてボールを受け、激しいプレスの中ボールをキープ。意地を見せ攻撃につなげようとするも如何せん受ける位置が低く、なかなかチャンスにならない。しかし徐々にSBが高い位置を取れるようになり少しずつ支配率が上がってゆく。
後半27分、中盤右サイドでボールを受けた#4上林聖矢(4年・草津東高)が裏のスペースを狙って大きく蹴り、これをDFがクリアしようとしたところを#11上月翔聖が奪ってシュートまで持ち込むが枠の上。
後半29分は大体大にチャンス。右から組み立ててグラウンダーのクロス。中央#8小塚祐基がダイレクトで合わせようとするが空振り。その後ろで#6疋田優人が拾ってシュートを打とうとするがこれもDFに阻まれる。
後半34分びわこ大の攻撃。中盤右サイドに開いた#4上林聖矢にボールが渡ると詰めたDFの裏に#10青山景昌が走り出し上林がスルーパス。青山はドリブルで縦に深い位置まで持ち込んでクロス。ゴール前に走り込んだ#19小畑翔太郎がこれを蹴り込んでネットを揺らし同点! 1-1
後半36分、大体大はすぐさま反撃に出る。左CKからファーで折り返し、このボールを#22高橋秀典がダイレクトボレー。ゴール至近からのシュートだったがこれもびわこ大GK#1田中勘太がビッグセーブ。
大体大がやや前がかりになり中盤でびわこ大がボールを持てる時間が徐々に増えてくる。そして後半45分、びわこ大はカウンターから#19小畑翔太郎にボールが渡り、右のハーフスペースをドリブルで縦に直進。守る大体大は2枚。びわこ大は小畑を含め3人が走り出している。エリアに入った小畑が中央へクロス。#10青山景昌がゴール前で決定機となるが利き足と逆の右足にうまく合わずシュートが打てない。
結局同点のまま試合終了。
すでにリーグ優勝を決めている大体大でしたがモチベーションは高く終始ペースを握る試合でした。シュート数は大体大23本に対しびわこ大は3本。狭いエリアに3人4人と攻撃に絡むため目で追うのも大変な状況。しかしびわこ大はGK田中を中心によく守り最小失点に抑えることに成功。少ないチャンスをものにして同点とし、そしてあわや逆転というチャンスもありました。
大体大は2位関学大に10差の勝点52でダントツの1位。びわこ大は勝点では関学大と並びましたが得失点差で3位となりました。両チームともにインカレ出場。全国を相手にこの試合のような気迫こもったプレイで優勝目指して頑張ってほしいです。