J-GREEN堺メインフィールドで行われた入れ替え戦の第2試合、京産大×大教大を見てきました。
京産大は#8田尻京太郎(3年・東福岡高)と#7立石和真(4年・C大阪U-18)が欠場。2トップは#10橋本和征(4年・東福岡高)と#16堤原翼(3年・京都橘高)。左SHに#12石川貴登(2年・流経大付属柏高)、右SHに渡部快斗(広島ユース)、ダブルボランチは#6田中聖也(4年・滝川第二高)と#26杉田迅(1年・京都U-18)です。
大教大は4-3-3。#8門廣大雅(3年・広島皆実高)をアンカーに、#7山川廉(3年・神戸U-18)と#10藤井陸(4年・広島皆実高)のインサイドハーフ、ウイングに#9岡優希(3年・伊勢高)と#30中村成龍(1年・阪南大高)、1トップは#13川西真斗(2年・岡山学芸館高)です。
5分、大教大の右CK。#8門廣大雅の右足から放たれたボールにCB#2村瀬悠介(3年・阪南大高)がヘッドも枠の上。
試合開始から少し緩めに入った京産大。このセットプレー後からエンジンが掛かり始める。
7分、少し長いボールを相手陣内中央で受けた#16堤原翼が左へはたくと左SB#22河原賢史朗(4年・摂津高)がドリブルで運んでグラウンダーのクロス。中央に#10橋本和征が入っていたが惜しくも合わず。
しかし直後の8分、自陣の高い位置で#12石川貴登のインターセプトから右サイドに展開。相手エリア右角でボールを受けた右SB#2美馬和也(4年・神戸U-18)が切り返しから左足のシュート! ゴール左に決まって京産大が先制! 1-0
18分には再び#2美馬和也が自陣右サイドから相手の左のスペースへ大きく美しい斜めのサイドチェンジ。これを#22河原賢史朗が受けて山なりのクロス。#10橋本和征が頭で合わせるがバーを越えてしまう。
支配率は京産大がやや上回りながらも大教大も得点のチャンスを伺う。19分、相手陣内中央低い位置からのFK。エリア右に落としたボールを#13川西真斗がニアへシュート! しかし京産大GK#21田中颯(2年・東京Vユース)が素早く反応して弾き返す。
24分も大教大の攻撃。CKから中央で#7山川廉?がヘッドもDFクリア。続けて右サイドから#30中村成龍が左足のクロス。GKとDFの間に良いボールが入るがGKが飛び出しパンチングでクリア。
41分、再び右サイドから#30中村が左足でインスイングのスピードのあるクロス。GKが前にはじくも大教大の選手は誰も寄せられず。
京産大1点リードで前半終了。
京産大の選手が非常に良い動き。大教大が最終ラインから組み立てようとすると京産大FW#10橋本和征が、ボールホルダーと大教大アンカー#8門廣大雅の間に立ち簡単には入れさせない。また、大教大#8門廣にボールが入ってもそこからの展開を京産大のダブルボランチ、#6田中聖也と#26杉田迅が素晴らしい読みでボールをことごとくカット。大教大FW#13川西真斗への楔のボールも京産大CB#4谷川由来(4年・守山北高)と#5河井哲太(1年・G大阪ユース)が踏み込んで自由にさせない。欲を言えば前半のうちに追加点を奪いたいところであったが後半はどうなるか。
後半5分、大教大にチャンス。右サイドで#30中村成龍がボールを持つとDFに寄せられたところをルーレットで華麗にかわしてややマイナスのクロス。これを中央で#7山川廉が落ち着いて右足インサイドキックでゴール右隅へ流し込み同点! 1-1
後半13分にも大教大。右サイドライン際で#20上坂新(2年・金光大阪高)がボールを持つと右のハーフスペースを#8門廣大雅が縦に走り込みDFを引き連れ、空いたスペースを使って#20上坂がカットインし左足のシュート。しかしこれは枠の上。
後半15分はカウンター。#8門廣大雅のプレスからボールを奪うと#13川西真斗へスルーパス。#13川西がエリア右からシュートを放つが惜しくも左に切れてしまう。
後半開始からなかなかチャンスを得られなかった京産大だったが後半17分、相手エリア左で#26杉田迅からボールを受けた#12石川貴登が右足を振り抜いてゴール右隅に突き刺し追加点! 2-1
大教大の攻撃が続いた中で得られたチャンスをしっかり決めきった。
その後は一進一退の状況が続き、後半37分、交代で左ウイングに入った大教大#25舟木敬亮(豊田北高)が左サイドから浮き球のクロス、これを#13川西真斗がボレーシュート! しかしそこは京産大GK#21田中颯が立ちはだかりきっちりセーブ。
大教大は#2村瀬悠介を前線に立たせパワープレイに出るも結果は実らず試合終了。
大教大は昇格ならず。京産大が見事1部残留を果たしました。先制されるも追いつき、後半は逆転ムード高まった大教大でしたがトータルで見ると#8門廣大雅の動きを京産大に封じられなかなか思うような展開ができませんでした。きっとこれまでの戦いでは#8門廣がボールを運んでインサイドハーフのどちらかに繋ぎ、そこから3人のFWが動き出して相手DFを翻弄し数々のゴールを生んできたのだと思います。この試合でも中盤中央だけでいうと京産大2枚に対し大教大3枚という数的優位の状況が幾度も見られたのですが京産大の田中・杉田のコンビネーションによって大教大がロストしボールを繋げられませんでした。今回の昇格はならなかったものの、1~3年生がスタメン・リザーブともに名を連ね、ここまでのゲームができたのですから来季以降もチャンスは十分あると思います。
一方の京産大はFW#10橋本和征、MF#6田中聖也、#19出原怜(4年・大阪桐蔭高)、DF#4谷川由来、#2美馬和也、#22河原賢史朗と主要メンバーが多く卒業し来季どんなは構成でどんな戦い方になるのか、こちらも楽しみです。
入れ替え戦が終わり関西学生サッカーリーグは全日程終了となりました。インカレに出場の4チームが全国を相手にどんなゲームをするのか楽しみにしながら今季の関西学生サッカーリーグのマッチレポートはこれにて終了したいと思います。おつかれさまでした。