2021年度の関西学生サッカーリーグが開幕。昨年度は新型コロナウイルスの影響で前期は中止。後期だけの開催ですべて無観客試合となりましたが、今年度はスタンドのある施設のみ有観客で行われることとなりました。
その開幕節の初日の第２試合、リーグ４連覇を狙う大阪体育大学と、昨季2部Aリーグを2位で修め1部昇格を手にした大阪教育大学との対戦を見てきました。
大阪体育大学の4-3-3。#4吉岡直輝（1年・HONDA U-18）をアンカー、前線は#9髙橋一輝（4年・桐生第一高）が中央、左に#10野寄和哉（3年・東福岡高）、右に#7横山翔大（3年・東海大付属相模高）。
対する大阪教育大学は3-4-2-1。1トップに#10川西真斗（4年・岡山学芸館高）を置いて3バックは#4吉田慧人（3年・広島皆実高）、#6上坂新（4年・金光大阪高）、#2恩地栄作（4年・箕面高）です。
立ち上がりから大体大の右ウイング#7横山が起点となりチャンスを作る。2分に相手PA左からFK、9分に右CK、10分に相手PA右角からFKとセットプレーを連続で得るが得点ならず。11分に相手PA左の混戦から右に開いていた#7横山にボールが渡りフリーでシュートを放つが枠の左。
しかし大教大がワンチャンスをモノにする。ロングボールを受けた#10川西真斗が体のぶつけ合いを制し相手PA右深くにボールを運んでマイナスのクロス。これを中央に駆け上がっていた大教大#9砂川竜矢（3年・広島皆実高）が落ち着いて決めて大教大が先制！ ０－１
それまでも攻め続けていた大体大がこの失点でさらにギアを一つ上げる。守備時は両サイドを下げ5バックで数的優位を作る大教大ディフェンスを物ともせず巧みなキープと体使いで強引にエリア内にボールを運ぶ。必死に守る大教大だったが25分に自陣PA内でファールを犯してしまい大体大がPK獲得。蹴ったのは#9髙橋一輝。落ち着いて決めて同点！ １－１
38分にも左からボールを繋ぎ#9髙橋一輝が相手DFを背負って手前に落としたボールを#10野寄和哉が拾ってゴール右隅に流し込む！ ２－１
前半アディショナルタイムに相手PA内にドリブルで進入した#10野寄和哉が大教大・#2恩地栄作に倒され再び大体大のPK。#10野寄が自ら決めて追加点！ ３－１
後半に入ってもチャンスを作るのは大体大。後半14分#14河村匠（3年・尚志高）が左サイドから山なりのクロス。これをゴール前まで上がっていたDF#34勝岡慶成（3年・社高）がヘディングシュートを放つも枠の上。
なんとか反撃したい大教大。後半26分、右CKからファーで折り返してゴール前に#10川西真斗が滑り込むように飛び込むも足に当てたボールは枠の上へ。
後半36分に大体大。右サイドに流れた#9髙橋一輝からのクロスに再び#34勝岡がヘディングで合わせるが大教大GK#21来須浩希（2年・広島皆実高）が手を伸ばし枠の上へ逃れる。
これ以上の失点はしたくない大教大だったが後半アディショナルタイム、大体大の猛攻をしのぎ前に繋ごうをしたところを交代で入った大体大#38木戸柊摩（1年・札幌U-18）がカット。PA左から中央へドリブルからの右足のシュート！ これがゴール右上に吸い込まれ4点目！ ４－１
大体大が逆転から3点差をつけて試合終了。
強豪・大体大に対し3バックから守備時に5バックへ可変させることで対応した大教大は数的優位を作ってボールホルダーを潰そうと臨むのですが、大体大がとにかく奪われなかったです。#10野寄、#9髙橋、#33山根成留（2年・広島皆実高）、#8井上颯人（4年・滝川第二高）、この4人は本当に巧さだけでなく強さが光りました。後ろに人数をかけた結果なかなか前方にパスの出しどころがなかった大教大ですけどもトップの#10川西真斗はフィジカルの強さを見せていました。キープしてもサポートを得ることが難しかったですが試合をこなすごとに良くなるのではと期待しています。
新型コロナウイルス感染対策で例年とは違う形の観戦となりましたが、有観客で行われたことは非常にうれしかったです。
