万博記念競技場で行われた、関西学院大学×びわこ成蹊スポーツ大学 の試合を見てきました。
3年ぶりに開催となった日韓大学定期戦の全日本大学選抜への招集のため、関学大は#10木村勇大(4年・大阪桐蔭高)と#17倍井謙(3年・名古屋U-18)が、びわこ大は#11泉柊椰(4年・神戸U-18)がこの試合ではメンバー外となっています。
関学大GKは#21平野碧(2年・広島ユース)、SBは右に#29濃野公人(3年・大津高)、左に#25村上景司(2年・G大阪ユース)。中盤はダブルボランチに#15平山湧喜(4年・藤枝明誠高)と#8船越大夢(4年・神戸U-18)。右SH#37石山廉(4年・藤枝明誠高)、左SH#13高木大輝(3年・京都橘高)。2トップは#9山田剛綺(4年・京都橘高)と#34根木洸希(4年・C大阪U-18)が入りました。
びわこ大GKは#1原田圭吾(4年・福岡U-18)、CBは#17山田祐樹(4年・立正大淞南高)と#3藤橋怜士(3年・京都橘高)。右SBに#2藤井嵐(2年・立正大淞南高)、左SBに#26角田倫伝(1年・C大阪U-18)。中盤右SHに#7工藤真人(3年・仙台ユース)、左SHに#25川﨑章弘(4年・久御山高)。2トップは#10石橋克之(3年・立正大淞南高)と#30芳賀海斗(1年・京都橘高)です。
試合開始。
前半5分、関学大・#15平山湧喜の中盤中央からのスルーパスに#9山田剛綺が反応。PA右へと抜け出しシュートを放つが惜しくも枠の左。
前半7分、早くもスコアが動く。関学大がびわこ大DFの裏を狙ったロングボール。これをびわこ大GK#1原田圭吾がPA飛び出してクリア。セカンドの奪い合いを関学大が制し、内側2列目と3列目の間にポジションを取っていた#9山田剛綺へパス。まだ戻りきれていないGKの位置を見るやループシュート。これが綺麗に決まって関学大が先制! 1-0
前半8分、びわこ大がセンターサークルから再開したボールを細かく繋いで中央突破。#30芳賀海斗が敵DFをかわしてシュートに持ち込もうとするが関学大GK#21平野碧が体を張ってセーブ。
前半9分、びわこ大が敵陣左サイドでボールをキープ。プレスをかいくぐりなんとか中央へ展開。これを受けた#28青木暦央人(1年・横浜FCユース)が右足でゴール右を狙う鋭いシュート。しかし関学大・#21平野碧が横っ飛びでこれをはじき出す。
前半15分、関学大が左サイドからアーリークロス。#9山田剛綺がDFラインの裏へ抜け出しシュートを放つもびわこ大・#1原田圭吾が果敢に飛び出しこれをブロック。
前半23分、関学大が再び最終ラインからのロングキックで#9山田剛綺を使う。敵PAの左で反転してDFをかわして右足のシュート。しかしGKがキャッチ。
互いに固い守備を見せチャンスを与えない時間が続く。
前半39分、関学大が敵陣右サイドから展開。#37石山廉が大きく山なりのクロス。ファーで#13高木大輝がジャンプするがさわれず。
前半40分、関学大が敵PA左から中央へ繋いだところで混戦。関学大ファールで増えが吹かれチャンスを作れず。
前半43分、関学大が敵陣左サイドでのスローインから細かくパスを繋ぎ、敵PA右に構えていた#37石山廉に鋭いパスが入ると石山が素早いターンから左足の力強いシュート。しかしGK正面。
前半44分、びわこ大PA付近でびわこ大がなんとかボールを奪い返し#30芳賀海斗の足元へパス。カウンターが発動かと思われたが関学大・#3山内舟征(4年・近江高)がフィジカルコンタクトで体幹の強さを見せボールを奪取。ピンチを逃れる。
関学大1点リードで前半終了。
びわこ大はハーフタイムに2枚替え。#7工藤真人に代えて#13飯尾柊太(4年・玉野光南高)、#30芳賀海斗に代えて#18伴木翔(3年・立正大淞南高)を投入。
後半開始
前半同様、関学大が攻勢。後半8分、敵陣中盤右サイドからのFK。#13飯尾柊太の左足から放たれた高いボールをゴール左で構えていた#8船越大夢がバックステップを踏みながらボールを捉えヘディングシュート! これが決まって関学大が追加点! 2-0
チャンスを作りたいびわこ大。後半13分、敵陣左サイドからのクロスを関学大がクリア、これが中途半端になりびわこ大・#28青木暦央人がペナルティアーク付近からシュート。これがブロックされクリアされるが#2藤井嵐が拾ってPAの外からミドルシュート。しかし惜しくもバーの上。
後半15分、敵陣中央で#34根木洸希が自陣からの縦パスを左にはたくポストプレー。これを受けた#13高木大輝がPA左に持ち込み自らシュートを放つも左サイドネット。
後半19分、関学大が左CK。#13高木大輝のキックにゴール前で#34根木洸希がヘディングで合わせたボールがバーにあたって真下にバウンド。一瞬ゴールかと思われたがノーゴールの判定。
チャンスを逃した関学大だったが再びチャンスを迎える。後半21分、味方CBコンビの右に入る形でビルドアップの一助となった#8船越大夢が中盤中央まで持ち出し大きく縦に蹴り出すとびわこ大DFとの駆け引きをものにした#13高木大輝がGKの位置を見てループシュート。ボールはネットに吸い込まれ関学大が引き離す! 3-0
後半26分、びわこ大は#26角田倫伝に代えて#20永瀬啓太(3年・実践学園高)を投入。
後半31分、関学大・#37石山廉が右サイドから自ら持ち込んでグラウンダーのシュート。やや力なくGKがキャッチ。
後半35分、びわこ大#13飯尾柊太が中盤中央から右サイドへ展開。ボールが長くなり、関学大・#25村上景司がゴールラインへ見送るか迷いが見えた瞬間、視野に入ってきたのはびわこ大の右サイドに入った#20永瀬啓太。追いかけっことなり関学大・#25村上が先に体をぶつけるがこれをびわこ大・#20永瀬がこれを跳ね返しボールを奪取。ゴール前へボールを運ぼうとするも、すぐに立ち上がった#25村上が再びボールを奪い返す。
後半39分、関学大のビルドアップをびわこ大・#10石橋克之が厳しく寄せてボールを奪うと右サイドを駆け上がる。低いクロスを入れ、ゴール前で#18伴木翔が倒れ込みながらボレーで合わせるもボールは枠の右。
終盤に関学大は2トップを入れ替え。#16佐藤陽太(3年・京都橘高)、#18上野岳人(4年・三田学園高)を投入。
最後まで3点差は縮まらず試合終了。関学大の勝利。 3-0
関学大は#10木村、#17倍井に加え、#11岡島温希(4年・浜松開成館高)や#6長尾優斗(3年・G大阪ユース)を欠いても安定感のあるサッカーで選手層の厚さを感じさせます。中盤で激しくボールを奪い合うゲーム展開で、両チームともセカンドボールに対する意識の高さを伺わせていましたが、フィジカルコンタクトで分があるのは関学大。びわこ大の選手がバランスを崩す場面が散見されました。びわこ大が後半以降に投入した3人はフィジカルでも頼りになりましたがゴールは遠く得点に至りませんでした。
初めて黒星がつき3位に後退したびわこ大ですけれども、残り試合数は1位関学大、2位大体大はともに1試合に対して、びわこ大は3試合を残しており勝点を大きくリードして前期を終える可能性は大いにあります。関学大は次節京産大戦を制して勝点の少しでも積み上げておきたいところです。リーグをリードする両チームの戦いを今後も楽しみにしたいです。