ヨドコウ桜スタジアムで行われた関西学生サッカーリーグ前期第11節、びわこ成蹊スポーツ大学×阪南大学 を見てきました。
びわこ大GKは#1原田圭吾（4年・福岡U-18）、定着感の出てきた4バックは右から#2藤井嵐（2年・立正大淞南高）、#3藤橋怜士（3年・京都橘高）、#17山田祐樹（4年・立正大淞南高）、#15田近洸貴（4年・高川学園高）。ダブルボランチは#7工藤真人（3年・仙台ユース）と#8佐々木啓太（4年・岡山U-18）。2トップは#29塚目憂（4年・国際学院高）と#12井川真飛（1年・立正大淞南高）。#20永瀬啓太（3年・実践学園高）はベンチスタートです。
阪南大のGKは#22李相彦（3年・新潟U-18）。CBは#4野瀬翔也（2年・東邦高）と#19高木践（3年・阪南大高）のコンビ。#5鈴木梨（2年・仙台U-18）はボランチで出場。相方は#48濱屋悠哉（3年・神村学園高）。右SHは#11原耕太郎（4年・西尾高）、左SHに#9三好麟大（2年・流経大付属柏高）。2トップは#10松原大芽（4年・作陽高）と#18康起甫（4年・大阪朝鮮高）です。
試合開始。
前半1分、いきなり阪南大にチャンス。バックパスを受けたGK#22李相彦が大きく蹴り出しハーフライン付近にいた#10松原大芽が落としたボールがびわこ大DFラインの裏へ蹴られて#18康起甫が走り出す。敵PA右からマイナスの短いクロス入れると、これを受けた#9三好麟大が右足を振り抜く。グラウンダーのシュートはGKの脇を抜けゴール右に突き刺さり阪南大が先制！ ０－１
これを皮切りに阪南大の攻勢が続く。
前半8分、びわこ大が中盤右サイドからのスローイン。阪南大がこのボールを奪い少ないタッチでパスを繋ぎ、中盤敵陣に入った#9三好麟大にわたると前が開いたと見るやミドルシュート。これは枠の左に外れる。
前半9分、阪南大・#10松原大芽が敵陣右サイド、PAの脇までボールを運んでクロス。#18康起甫が待ち構えていたがびわこ大がクリア。このボールを#11原耕太郎が拾ってシュート性のボールを入れるがこれが#18康起甫に当たってしまう。しかしこの跳ね返りが再び#11原耕太郎の足元へ転がり再びシュートするもサイドネット。
前半10分、阪南大の右CK。#6早川海瑠（4年・作陽高）の左足から放たれたボールに#18康起甫がヘディングシュートを放つが枠の上。
前半15分は阪南大の左CK。#48濱屋悠哉の右足のキック。ファーサイドで構えていた#2髙田椋汰（4年・日章学園高）がヘディングで叩きつけるが枠の右。
前半20分、阪南大が自陣左サイドで相手を食いつかせてから#5鈴木梨が逆サイドへ展開。#2髙田椋汰が右サイドをドリブルで運んでグラウンダーのクロス。#11原耕太郎がシュートを放つが惜しくも左ポストに弾かれる。
前半22分にようやくびわこ大の反撃。左サイドから細かく繋いでジリジリとボールを前進させ敵PA手前の#6高見柊真（4年・大津高）へ。シュートチャンスを伺うべく何度も切り返して敵DFを引き付けて右へ横パス。ここに走り込んだ#2藤井嵐がダイレクトでシュートを放つが大きく枠を外れてしまう。
前半23分、びわこ大が敵陣中央でビルドアップをカット。GKが定位置にいないのを見て#11泉柊椰（4年・神戸U-18）がシュートを放つが相手DFに止められてしまう。
前半24分、阪南大が敵陣右サイド、#2髙田椋汰のクロスから始まる波状攻撃。#18康起甫、#10松原大芽が連続でシュートを放つがびわこ大DFとGK#1原田圭吾が決死のブロックでピンチを回避。
前半30分、中盤左サイドからびわこ大のFK。#11泉柊椰が高く上げたボールに敵PA中央で#17山田祐樹がヘディングシュートを放つも枠を捉えられず。
前半33分、びわこ大DFラインでのボール回しに阪南大が厳しいプレス。阪南大から見て右サイドで奪ったボールを中央で受けた#10松原大芽が左足でミドルシュート。しかしGKに向かって飛んでしまいびわこ大GK#1原田圭吾がオーバーハンドキャッチ。
続く前半33分、びわこ大が右サイドからボールをつなぎ、#6高見柊真が敵陣深く縦に切り込むと思いきや相手DFをかわして中へ入りパス。PA手前中央で受けた#7工藤真人が左足を振り抜くが枠の左。
前半36分にも敵陣中央PA手前から#7工藤真人がミドルを狙うが枠の右。
前半37分、阪南大・#2髙田椋汰が敵陣右サイドからいいタイミングでGKとDFの間へクロスを入れたかに見えたがゴール前に入った選手が惜しくもオフサイド。
前半38分、びわこ大・#6高見柊真がハーフスペースをドリブルで1対1を仕掛けシュートまで持ち込むも阪南大・#19高木践がブロック。
前半39分、びわこ大・#17山田祐樹からのロングボール。これを敵陣左サイドで#11泉柊椰が受け内側マイナス方向に落とすと走り込んできた#29塚目憂が右足で巻いてファーを狙うシュート。しかし枠の右へ外れる。
阪南大1点リードのまま前半終了。
ハーフタイム、びわこ大は右SB#2藤井嵐に代えてFW#10石橋克之（3年・立正大淞南高）を投入。#6高見柊真が一列下がって右SB。#12井川真飛が右SHに入った。
後半開始。
後半4分、びわこ大が敵陣右サイドにボールを運んで山なりの斜めのクロス。#29塚目憂がダイレクトで右足でシュートを狙うもボールが浮いてしまい枠の上。
後半6分、びわこ大が敵陣左サイドで#11泉柊椰が戻したボールに左SB#15田近洸貴が右足インスイングのクロス。ファーで#29塚目憂が頭で合わせるもオフサイドの判定。
後半序盤にびわこ大の攻撃をしのいだ阪南大。後半8分、左サイドからボールを繋いでPA左から#5鈴木梨？がシュート。びわこ大GK#1原田圭吾が弾いたところを右から走り込んだ阪南大・#11原耕太郎が押し込むがびわこ大DFがゴールの中に入ってこれを掻き出す。このボールをクリアせず繋いで運ぼうとしたびわこ大だったが阪南大に捕まりシュートに持ち込まれるがDF陣が必死にブロック。PA内で混戦となるも最後は阪南大・#10松原大芽が左足で巻いて狙いすましたシュート。これがゴール左隅に決まり阪南大が追加点！ ０－２
これで勢いづいた阪南大が再び攻勢に。
後半13分、中盤敵陣左サイドからのFK。ファーで#19高木践が折り返し中央で#4野瀬翔也がシュートを放つがポストをかすめ枠の左へ。
後半15分、阪南大DFからびわこ大PA左に蹴り込まれたボール。混戦からこぼれたボールがPA右へ転がり阪南大・#2髙田椋汰がゴール左を狙う強烈なシュート。しかしびわこ大GK#1原田圭吾がパンチングでこれをクリア。
後半19分、阪南大・#2髙田椋汰が敵陣右サイドからクロス。#10松原大芽がヘディングで狙ったボールはバーに阻まれ、高くバウンドしたボールを今度は#18康起甫がヘディングで押し込もうとするもこれもバーに阻まれて得点ならず。
完全に阪南大ムードのなか、後半20分にびわこ大は2枚替え。#12井川真飛と#29塚目憂に代えてFWに#13飯尾柊太（4年・玉野光南高）、右SHに#20永瀬啓太を投入。
阪南大も後半18分に#48濱屋悠哉から#23高津成央（4年・阪南大高）に替えたのに続いて後半24分、#9三好麟大と#10松原大芽を下げ、#8田中遥斗（4年・創成館高）と#49松井匠（1年・高知高）を投入。
両者とも選手を入れ替えたが次にスコアを動かしたのも阪南大。後半30分、阪南大が自陣左サイドからのスローインでボールサイドに寄せていたびわこ大をかいくぐって右サイドのスペースを#2髙田椋汰が持ち上がる。相手PA付近で中から右サイドへ斜めの動きを見せた#49松井匠へパス。#49松井がグラウンダーのクロスを入れ、ニアで#18康起甫がヒールでゴール左に流し込む鮮やかな技ありシュートで阪南大が3点目！ ０－３
後半40分、阪南大が自陣から繋げたボールをびわこ大が中盤でカット。中央に縦パスを入れてペナルティーアーク付近でこれを受けたびわこ大・#10石橋克之が切り返して敵DFをかわしたところ、#11泉柊椰にスイッチしたような形でボールがわたり#11泉がシュート！ ようやくびわこ大が得点。 １－３
しかしびわこ大の反撃もここまで。試合終了。
阪南大のパス回しの良さが目立った試合でした。びわこ大が寄せ切る前に素早い判断で次々とボールを回し、#10松原大芽選手に至っては寄せられても倒れずしっかり体を入れてボールを繋ぐ強さがありました。また全員がさぼらず上下動をし攻守において人数をかけた戦いができていました。阪南大はこれで前期日程全て消化。勝利で前期を終え、後期の良いスタートに繋げたいところ。
無敗が続き前期はダントツでトップを走るかに思われたびわこ大。ここへ来て前節に続く連敗となってしまいました。相手ボックス内でのこぼれ球に対する反応や読みの良さが今季のびわこ大の強みの一つと思っているのですが、前後半を通してCKが1本と、その強みを活かすチャンスにも恵まれなかったゲームでした。びわこ大は大臣杯への準備もありますが前期日程もあと2試合残っています。タイトな日程になるかと思いますがなんとか勝点をさらに積み上げて後期に臨んでもらいたいです。
