ヤンマースタジアム長居で行われた前期第11節の延期分代替試合、同志社大学×大阪体育大学 を見てきました。
同大GKは#31波多野崇史（1年・広島ユース）。CBは#4金沢一矢（2年・京都橘高）と#27川口優大（3年・星稜高）のコンビ。中盤は#6仙頭勇介（4年・京都橘高）と#8中里圭佑（2年・清水ユース）のダブルボランチ。右に#33鹿取勇斗（1年・桐光学園高）、左に#11長坂大陸（4年・東山高）。2トップは#9東駿（4年・清水ユース）と#10岩岸宗志（4年・星稜高）です。#14戸坂隼人（3年・國學院大久我山高）はメンバー外となりました。
一方の大体大は4-1-4-1。GKは#12豊田純平（3年・立正大淞南高）。CBは#15中山雅斗（3年・東山高）と#22熊谷太陽（4年・学校法人石川高）のコンビ。右SBに#34森川英智（2年・東福岡高）、左SBは河村匠（4年・尚志高）。アンカーに#2柳本龍士郎（4年・浜松開成館高）、その前に並ぶのは#7横山翔大（4年・東海大付属相模高）と#8木戸柊摩（2年・札幌U-18）。SHは右に#11佐藤陽成（1年・札幌U-18）、左に#10野寄和哉（4年・東福岡高）。1トップは古山兼悟（2年・立正大淞南高）です。
試合開始。
最初に仕掛けたのは同大。前半4分、右サイドに流れた#9東駿が深くえぐってクロス。これは大体大DFがカット。
前半7分、大体大・#14河村匠が持ち上がり左サイドから組み立て。最後は#10野寄和哉がシュートも枠の右。
前半10分、同大がFW#9東駿へ速いくさびのボールを入れるも大体大・#22熊谷太陽が鋭い出足でこれをカットするナイスプレー。
前半12分、同大・#4金沢一矢が大体大アンカーの脇を突いて右サイドへ鋭いロングパス。うまくつながるも決定機には至らず。
前半16分、大体大・#8木戸柊摩が敵陣PA近くでドリブルで仕掛けるが同大・#5山脇樺織（4年・関東第一高）が体を入れてこれを阻止。
前半18分、大体大・#14河村匠が左サイドからクロスも同大・#27川口優大がクリア。
前半20分、同大・#8中里圭佑が敵陣中央やや左でDFラインの裏へ抜け出し独走しようとするも大体大・#7横山翔大が怒涛のプレスバックでボールを奪取。ピンチの芽を摘み取る。
前半21分、今度は大体大・#10野寄和哉が敵陣左サイドでスペースに抜けようとすると同大・#5山脇樺織が体を引っ張るファール。イエローカードが提示される。
前半23分、中盤での交錯で一度ピッチを出た同大・#33鹿取勇斗がここで交代。#7國府田駿（3年・東福岡高）がピッチへ。
前半24分、大体大の左CK。#10野寄和哉の蹴ったボールはファーサイドへ。#2柳本龍士郎？がヘッドも枠の右。
前半28分は同大の右CK。#2小池晴大（4年・大阪桐蔭高）の左足キックにニアで#4金沢一矢がすらすも大体大がクリアし再びCK。
前半29分、この同大CKを大体大GK#12豊田純平がキャッチし大体大のカウンター。#2柳本龍士郎が右サイドの深い位置に持ち込みマイナスに戻したボールを#11佐藤陽成がシュート性のクロス。しかし味方はさわれずファーに流れる。
しかし前半30分に再び大体大のチャンス。敵陣PA左から#10野寄和哉が持ち込んでシュート！ 一度はGKがはじくもこれを#9古山兼悟が押し込み大体大が先制！ ０－１
大体大の守備網をなかなか破れない同大。前半33分、その大体大DFラインの裏へハイボール。PA内前方へ飛び出したGKに同大・#10岩岸宗志がジャンプして競り勝つもボールは枠には飛ばず。
前半35分、大体大・#10野寄和哉が敵陣左サイドから徐々にPAに近づくと、#7横山翔大が中央から左のハーフスペースへと斜めのラン。これに呼応して#10野寄和哉がスルーパス。#7横山が中央へ折り返すボールは同大DFがカットしCKへ逃れる。
前半37分、大体大DFと駆け引きをしていた同大・#9東駿に縦パスが入り鋭いターンで大体大DFを置き去りに。ゴールに迫るもDFに追いつかれシュートには持ち込めない。
前半39分、同大の右CK。一度はクリアされるも再びキッカー#2小池晴大の足元へ。右サイドマイナス方向へボールを出し、これを#7國府田駿がダイレクトでペナルティーアークに向けてグラウンダーのパス。#9東駿に渡るも激しいブロックに遭いシュートに至らず。
前半45分、大体大・#11佐藤陽成が敵陣右サイドから仕掛けて、敵陣PA右角の#8木戸柊摩、ペナルティーアークの#10野寄和哉と少ないタッチで繋いで#10野寄がシュート。しかしこれは枠の右。大体大1点リードで前半終了。
大体大はアンカー#2柳本龍士郎、CBの#15中山雅斗、#22熊谷太陽で中央を固めており、同大はなかなかゴールに近寄れない。#9東駿がアンカーの脇にポジションをとってタッチ数を増やすもチャンスに繋げられず。同大は前半シュート０。後半どう修正するのか。
後半開始。
後半1分、大体大・#14河村匠が敵陣PA左角から仕掛けて右足のシュート。これはGKキャッチ。
後半3分、同大が中盤敵陣右サイドでFKを獲得。ボールの近くに#2小池晴大と#7國府田駿が並ぶが蹴ったのは右足の#7國府田。しかしボールはファーへ流れてしまう。
後半6分、再び中盤敵陣右サイドで同大のFK。今度は#2小池晴大の左足。中央で#11長坂大陸がヘッドで触るも枠の左。
後半10分、右SHの#7國府田駿が敵陣PA近く左サイドに流れてボールを受けるとドリブルでボールを運んで中央の#9東駿へ横パス。#9東がゴール左隅へ突き刺し同大が追いつく！ １－１
これで同大に勢いがつくと思いきやそうはさせない大体大。後半21分、敵陣中央やや左でボールを持った#8木戸柊摩が左足で高いクロス。#9古山兼悟が敵GKと競り合うも先に触ってヘディングシュートで追加点！ １－２
後半25分、びわこ大が敵陣中央やや左からのFK。#2小池晴大の左足からアウトスイングのボールは大体大が跳ね返すが浮いたボールをびわこ大・#11長坂大陸がダイレクトボレー。しかしミートできずシュートにならない。
後半29分、大体大が敵陣中央からのFK。#14河村匠が左足で直接狙うもGK正面。
このプレーを書き留めようとメモに目を落とした瞬間にスタンドから歓声。同大GK#31波多野崇史からプレー再開のはずがなぜかボールは大体大#9古山兼悟の足元に。あわてる同大守備陣を冷静にかわしてPA左に進入した#9古山は中央の#10野寄和哉へパス。#10野寄がこれを決めて大体大が突き放す！ １－３
後半32分、大体大・#11佐藤陽成が敵陣右サイドからドリブルで斜めに進入し敵陣PA中央で自らシュート。しかしこれはGKがキャッチ。
後半42分、同大が敵陣左サイド深い位置からのスローイン。#4金沢一矢のロングスローはファーサイドのゴール右へ飛ぶがこれをゴールライン間近で大体大・#7横山翔大が回収。寄せて押し込もうとする相手をあざ笑うかのようにゴール右から左へゴールラインに沿ってボールを運ぶ大胆なボールキープを見せピンチを脱する。
後半43分にも同大が敵陣左サイドからのスローイン。再び#4金沢一矢のロングスローに#5山脇樺織が頭で合わせるが枠の上。
後半45分＋2分。敵陣ペナルティアークの手前からの同大FK。これを#7國府田駿が右足で壁を超えてゴール左へ直接ゴールを決める！ ２－３
しかし同大の反撃もここまで。ホイッスルが鳴り試合終了。
直接FKで1点差まで追いつかれてしまったものの、試合を通してみるとアンカーに#2柳本龍士郎を置いた大体大の中央が堅かったです。ハイボールのセカンドを拾いまくるのはもちろん、同大の持ち味でもあるCB#4金沢一矢の中央を切り裂く縦パスもこの陣形の前にはなかなか入れられず。#2柳本の攻撃参加がタイミングも良くていきいきとしていたのも印象的でした。
同大は支配率では引けをとってなかったですしSHの#7國府田駿、#11長坂大陸が内側に入って中央に人数をかける攻撃も面白くはあったのですが大体大の守備を破綻させるには至らず前半はシュート０。後半も3本に抑えられてしまいました。
同大は前期は勝点11で9位。個々の試合の印象から見ると意外な順位にいます。全体的に選手のサイズもあって随所に良いプレーもあるので力は間違いなくあり、阪南大に５－０、大院大に７－０と大勝もあるのですけど、1点差負けで勝点を取りこぼした試合が多い感も否めません。堅く締まりのあるゲームができているけれども攻撃の仕掛けが少ない、そんな印象でしょうか。
大体大は開幕2連敗でのスタートとなりましたが結局前期を終えてみると勝点22を積み上げ関学大・びわこ大と勝点で並んで2位につけました。大体大勝利の原動力はなんといってもリーサル・ウェポン#9古山兼悟。前期を終えて1試合平均1.43という得点力は驚異的です。チーム全体についても今試合を見るとカバーリングもしっかりしていて攻撃においてもボールホルダーをしっかりフォローし選択肢を複数与えられていて攻守にわたり連携が良くなっている印象を受けました。
現在、総理大臣杯の真っ只中でありますが後期はどんな展開を見せ、そして全国への挑戦となるインカレはどのチームが出場となるのか。今後も目が離せません。
