たけびしスタジアム京都で行われた第2試合、後期第3節 阪南大学×大阪学院大学 を見てきました。
阪南大のGKは#41竹村謙吾(4年・飯塚高)。4バック右から#32花田周勇(3年・九州国際大附属高)、#4野瀬翔也(2年・東邦高)、#29常盤駿斗(4年・延岡学園高)、#6早川海瑠(4年・作陽高)。ダブルボランチは#42櫻井文陽(1年・阪南大高)と#5鈴木梨(2年・仙台U-18)。右SH#11原耕太郎(4年・西尾高)、左SH#9三好麟大(2年・流経大付属柏高)。2トップは#10松原大芽(4年・作陽高)と#18康起甫(4年・大阪朝鮮高)。#19高木践(3年・阪南大高)は欠場となっています。
対する大院大。ベストメンバーで臨みます。GK#21梅田陸空(4年・大阪学院大高)、4バック右から#44渡健大(4年・大阪学院大高)、#2舩田陸人(2年・履正社高)、#3桑本航希(3年・大阪学院大高)、#5大野伶(3年・山辺高)。ダブルボランチは#22山田力也(4年・大阪学院大高)と#69箱崎達也(2年・四国学院大香川西高)。右SH#8澤崎凌大(3年・徳島ユース)、左SH#9関俊哉(3年・静岡学園高)。1.5列目に#10國分龍司(4年・G大阪ユース)、トップは#12閑田隼人(2年・広島皆実高)です。
試合開始。
両者球際激しくなかなか決定機を作らせない。
前半8分、敵陣中央#5鈴木梨が右へ斜めのパス。これが#42櫻井文陽に通りPA右角からクロス。エリアの外から中央へ走り込んだ#11原耕太郎が力強いヘディングシュート。大院大GK#21梅田陸空が弾いたところを阪南大#18康起甫が押し込もうとするが大院大#3桑本航希が必死にボールへ体を寄せCKに逃れる。
前半15分、思わぬ場面からスコアが動く。大院大GK#21梅田陸空のボールから大院大がビルドアップ。#3桑本航希にボールが渡ったところで阪南大・#10松原大芽が左SBへの展開を警戒。#3桑本は自ら中へ持ち出し中央へパス。これがCB#2舩田陸人へのパスだったと思われるが中途半端なボールとなり阪南大・#18康起甫がPA内でカット。やすやすとゴールを決め阪南大が先制! 1-0
前半20分、阪南大が中盤右サイドからスローイン。敵陣右サイドで#18康起甫、そして#11原耕太郎が粘って中央へパス。これをペナルティーアーク右で受けた#10松原大芽が素早いターンから左足で巻いたシュート。これは惜しくもバーを越える。
前半22分、阪南大ゴール前でクリアボールを大院大が拾いまくって攻め立て、それで得た右サイドからのスローイン。混戦から大院大#8澤崎凌大がシュート。GKがポジションを外していたものの阪南大・#32花田周勇がこれをブロック! 間一髪ピンチを逃れる。
この後に大院大はどういった意図なのかサイドハーフの左右をスイッチ。右に#9関俊哉、左に#8澤崎凌大となる。
前半28分、敵陣中央から#10松原大芽が敵のDFラインを切り裂くスルーパス。#18康起甫が走り込むも大院大GK#21梅田陸空が滑り込みながらこれをセーブ。
前半29分、阪南大・#9三好麟大が中盤左サイドから逆サイドに展開。フリーで受けた#11原耕太郎が右ハーフレーンを縦に疾走。エリアの外からシュートを放つも相手をかすめポストの脇へ外れる。
前半31分、阪南大・#10松原大芽が敵陣左サイドから丁寧なグラウンダーのクロス。PA中央で#11原耕太郎がこちらも右足インサイドで丁寧に押し出すようなシュート。ゴール左隅を狙ったが大院大GK#21梅田陸空が横っ飛びでセーブ。
前半33分、敵陣右サイド深いところに進入した阪南大#42櫻井文陽がマイナス方向へパス。PA右角手前で受けた#10松原大芽が相手が寄せ切る前に左足でファーサイドへのインスイングのクロス。ここに走り込んだのは#9三好麟大。ヘッドで打ち込んだボールはGKが触れるもゴールに転がり阪南大が追加点! 2-0
なおも続く阪南大の攻撃。前半34分、阪南大が自陣から大きくクリアしたボールは敵陣中央の#10松原大芽へ。敵DF2人を引き付けて左へ展開。#18康起甫がこれを受けてシュートを放つも大院大・#2舩田陸人がなんとか体に当ててCKへ逃れる。
前半36分は大院大。敵陣中央から#9関俊哉が縦パス。PA内で受けた#12閑田隼人が反転して相手をかわし左足のシュート。しかしボールは浮いて枠の上。
前半37分、阪南大・#6早川海瑠が敵陣中央でボールを受け、前が空くと低いミドルシュート。しかしやや力なくGKが難なくキャッチ。
前半39分、阪南大陣内左サイドでボールを受けた大院大・#5大野伶に阪南大・#10松原大芽が厳しく寄せるもボールが離れたあとに衝突してしまい#10松原にイエローカード。
前半40分、大院大・#69箱崎達也が敵陣右サイドで鋭い縦パス。PA右で受けた#9関俊哉が素早くクロスを上げ、中央で#8澤崎凌大がヘッド。しかしミートできずボールは左サイドへ流れてしまう。
前半41分、アクシデントなのか阪南大・#5鈴木梨が交代。#48濱屋悠哉(3年・神村学園高)がピッチへ。
前半42分、阪南大・#42櫻井文陽が敵PA内で巧みなボールキープ。短いパスを出して#11原耕太郎がPA中央から浮き球をシュートするもバーを越えてしまう。
前半43分、大院大・#44渡健大が敵PA右角からシュート性の強いキック。これが阪南大・#29常盤駿斗の頭を直撃。一時試合中断も#29常盤は無事に復帰。
阪南大2点リードで前半終了。
両者中盤で激しくボールを奪い合うも、フィニッシュまで持ち込むのは阪南大。大院大はシュート2本に抑えられた。大院大に策はあるのか。
ハーフタイムに両者交代。阪南大は#18康起甫に代えて#13齋藤遼太(2年・長崎U-18)を投入。大院大は#44渡健大、#12閑田隼人を下げて#45田中太晟(3年・静岡学園高)と#7森脇直人(3年・大阪学院大高)をピッチへ送り出す。
後半開始。
大院大はサイドハーフの位置を元に戻す。
後半3分、大院大・#45田中太晟が中盤右サイドからDFの裏へ流し込む低いクロス。惜しくも#7森脇直人には通らなかった。
後半7分、大院大・#7森脇直人が自陣右サイドから内側を走る#10國分龍司へパス。浮いた難しいボールだったが#10國分は胸トラップからうまくコントロール。そこから右足でまるでゴルフクラブのように下をこすってスライスさせるボールで左サイドへ展開。#5大野伶がアーリークロスを供給するもゴール前に走り込んだ#7森脇直人にはつながらず。
後半8分、大院大が敵陣右サイドからクロス。しかしこれは長すぎて逆サイドに流れ阪南大GK#41竹村謙吾が回収。相手のプレスをかわしてロングキックと行きたかったところがミートせず自陣中央へ。これを拾った大院大・#22山田力也がGKのいないゴールへ向かって山なりのロングシュート。しかし阪南大・#4野瀬翔也が立ちはだかりヘディングでクリア。
後半11分、大院大が敵陣中央から#69箱崎達也、#10國分龍司、#9関俊哉、#7森脇直人と縦に繋いで強引にPA内へ進入するも阪南大GK#41竹村謙吾が体を張ってボールを抱え込み攻撃を阻止。
続いても大院大の攻撃。阪南大が前がかりになっていたところを大院大がボールを回収。#45田中太晟が中盤右サイドから鋭い縦パスで右サイドのスペースへ流し込む。これを#8澤崎凌大が走り込むが阪南大GK#41竹村謙吾も猛然とボールに迫る。しかし先に触ったのは大院大・#8澤崎。ワンタッチでゴール前に流し込むと中央を#7森脇直人、ファーで#9関俊哉が走り込むが両者ともさわれずゴールが奪えない。
後半14分、大院大が細かいパス交換で敵陣左サイドから攻撃の機会を伺う。#9関俊哉がなんとかDFをかわし右足でゴール前へ山なりのクロス。しかし#8澤崎凌大の頭を超えファーサイドへ流れてしまう。
後半16分、大院大は#9関俊哉に代えて#40四宮悠成(2年・徳島ユース)を投入。
後半20分、阪南大は2枚替え。#10松原大芽、#11原耕太郎に代えて#26寺岡聖斗(3年・筑陽学園高)と#23高津成央(4年・阪南大高)をピッチへ。
後半26分、攻め込まれた大院大がカウンター。GK#21梅田陸空からのロングキックを敵陣左サイドで#8澤崎凌大が回収。中央へクロスを入れ#40四宮悠成がシュートも阪南大GK#41竹村謙吾がブロック。DFがクリアで事なきを得る。
後半27分、大院大は最後の交代。#8澤崎凌大、#22山田力也に代えて#133青木玲(1年・大阪学院大高)と#17川北笑(4年・大阪学院大高)を投入。
後半30分、大院大・#3桑本航希が敵陣左サイドのスペースへロングキック。これを#40四宮悠成が回収すると阪南大の選手たちがPA内を固める。しかし引きすぎたことでボールホルダーへのプレスが甘くなり、大院大・#40四宮はPA右角から右足インスイングのシュート。これがファー上に決まってようやく大院大が1点を返す! 2-1
後半31分、阪南大は#9三好麟大に代えて#47巌真都利(3年・熊本U-18)を投入。
後半45+3分、大院大が敵陣左サイドからクロス。阪南大DFに跳ね返ったところを大院大・#5大野伶がペナルティーアークからフリーで左足のシュート。しかしこれが枠の上。
後半45+5分、大院大・#45田中太晟が敵陣右サイド深い位置からマイナスへ戻したボール。#69箱崎達也が山なりのクロスを上げるもPA中央で#7森脇直人はさわれず阪南大がクリア。
結局阪南大が1点リードを守り試合終了。 2-1
後半は前半と打って変わり阪南大がシュート3本、大院大がシュート10本となりましたが追いつくことはできませんでした。1点返すことはできたので、その意味では前半にミスから先制されたことが重くのしかかった結果となりました。
阪南大はこれで後期3連勝。一気に勝点9を積み重ね、3位びわこ大を勝点3差のまま追っています。攻撃の形は固まっていないものの全員がよく走り、要所要所で個人が精度の高いプレーを見せて勝利を重ねています。一方大院大は後期3連敗。総理大臣杯で準優勝した勢いをリーグに持ち込みたかったところですが思い通りになっておらず順位も11位まで落としています。ゴール前まで前進する形はいくつも作れていますがラストプレーの精度が今ひとつ。この試合も後半は明らかに勢いがあっただけになんとか同点に持ち込みたかったところですが叶いませんでした。自分たちの形が作れているのに得点できない。この呪縛を解き放ち上昇することができるでしょうか。注目していきましょう。