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強豪相手に1部残留を決める4得点! 後期第10節 阪南大×立命大 を見てきた!

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J-GREEN堺メインフィールドで行われた第2試合、後期第10節 阪南大学×立命館大学 を見てきました。
阪南大のスタメン、ここまでずっと4-4-2でしたがこの試合では3バックでのスタート。GKは#22李相彦(3年・新潟U-18)。3バック右から#4野瀬翔也(2年・東邦高)、#19高木践(3年・阪南大高)、#29常盤駿斗(4年・延岡学園高)。#14工藤蒼生(4年・仙台U-18)と#48濱屋悠哉(3年・神村学園高)のダブルボランチ。右サイドに#32花田周勇(3年・九州国際大附属高)、左サイドに山口和樹(4年・C大阪U-18)。3トップは中央に#11原耕太郎(4年・西尾高)、その左右やや高い位置に#18康起甫(4年・大阪朝鮮高)と#54篠畑純也(3年・阪南大高)が構えます。#10松原大芽(4年・作陽高)はベンチスタートです。

対する立命大は4-3-3。GKは#1山口瞬(4年・前橋育英高)。4バック右から#5市川健志郎(3年・徳島ユース)、#2江口正太郎(4年・静岡学園高)、#33前多駿佑(3年・京都U-18)、#22小西宏登(2年・阪南大高)。アンカーに#15荻野元伸(2年・G大阪ユース)、インサイド#17平川絢大(2年・大分U-18)と#25戸水利紀(2年・川崎U-18)。前節に引き続き右のワイドに#44中野瑠馬(2年・京都U-18)、左に#11三好辰典(4年・鳥栖U-18)。1トップ#20北野祐己(3年・中京大中京高)となりました。

試合開始。
前半5分、阪南大・#18康起甫が右サイドを縦に運んで敵陣に進入。PA付近で混戦となるもこぼれ球を敵陣中央で#48濱屋悠哉が拾って右にはたき、#32花田周勇が右足アウトにかけてダイレクトシュート。しかしGK正面でキャッチ。
前半6分、中盤での潰し合いから阪南大・#14工藤蒼生が拾って前方の#18康起甫にくさびのボール。DFに寄せられながらも#14工藤へ戻して遠目から右足のシュート。これは枠の左。
互いに決定機が作れない時間が続くが次にチャンスが訪れたのは立命大。前半16分、敵陣左サイドからの攻撃が防がれ中央へボールを戻すと阪南大ベンチから「バイタル!」と声が飛び阪南大は中央に守備人数をかける。ここで立命大・#5市川健志郎が右サイドへ開きパスを引き出すとフリーでクロス。これをファーサイドで阪南大・#4野瀬翔也がクリアでCKへ逃げようとしたところ、飛び込んできた立命大・#44中野瑠馬が視野に入り気になったのかキックミス。ボールはネットに吸い込まれまさかのオウンゴールに。 0-1

前半17分も立命大の攻撃。敵陣左サイド浅い位置で#11三好辰典がボールを持つと右足で斜めのクロス。阪南大DFの間にいた#20北野祐己が胸で落として左足のシュート。グラウンダーのボールはGKの脇をすり抜け立命大が追加点! 0-2

前半20分、阪南大は敵陣右サイドから#48濱屋悠哉、#18康起甫、#11原耕太郎と徐々に中央へ繋いで最後はPA中央で#54篠畑純也のシュート。しかし敵DFに蹴られたかミート弱くGKキャッチ。
阪南大は中央にポジションを取っていた#11原耕太郎を右サイドに。#32花田周勇を一列下げ右SBにして4-4-2の形となる。前半29分頃にはサイドを左右入れ替え、#7山口和樹をこれまで通り右サイド、#11原耕太郎を左サイドへ置く。
いつも通りのフォーメーションに戻した阪南大が徐々にペースを握り、立命大陣内でのプレーが増えていく。
前半35分、阪南大の左CK。#7山口和樹の左足アウトスイングのボールにファーサイドややゴールから離れた位置から#4野瀬翔也のヘディングシュート。これはGKが落ち着いてキャッチ。
前半41分、阪南大が敵陣左サイドから#29常盤駿斗が縦パスを打ち込み#54篠畑純也、#18康起甫、#11原耕太郎と小さくつないでPA右へ入ってきた#7山口和樹へ。しかし立命大・#11三好辰典が怒涛のプレスバック。シュート体勢に入ろうとした阪南大・#7山口からスライディングでボールをかっさらい事なきを得る。
前半42分、これで得た阪南大の右CK。一度左サイドへ流れて浅い位置から斜めのクロス。立命大がヘディングで跳ね返したボールを阪南大・#7山口和樹が左足ダイレクトでシュートするも枠の右。
前半44分、阪南大が敵陣中央でFK獲得。#48濱屋悠哉が右足グラウンダーで直接ゴールを狙うも立命大GK#1山口瞬が落ち着いて体を倒しこれをキャッチ。
前半45+1分、阪南大・#11原耕太郎が敵陣左のハーフスペースに進入。マイナスに戻したボールを#14工藤蒼生が右足ダイレクトでゴール右下を狙うもGKキャッチ。
立命大が2点リードを保ったまま前半終了。

ハーフタイムに阪南大は2枚替え。#11原耕太郎に代わって左手のテーピング範囲が少し小さくなった#10松原大芽(4年・作陽高)、#7山口和樹に代わって#6早川海瑠(4年・作陽高)を投入。#6早川は中盤に入って3ボランチ。#10松原が左ウイング、#54篠畑純也が右ウイング、#18康起甫1トップで4-3-3に。
立命大は#20北野祐己に代えて#7大谷優斗(3年・G大阪ユース)を投入。

後半1分、早々にスコアが動く。阪南大・#10松原大芽が敵陣左サイドでボールを受けると左足で低いクロス。PA中央で#54篠畑純也がDFを背負いながらワントラップしてターンからの左足のシュート! ボールはネットに突き刺さり阪南大が追撃! 1-2

後半2分も阪南大。#48濱屋悠哉が敵陣左サイドの浅い位置で敵DFを避けながら右足で斜めのクロス。PA内#18康起甫が頭で触ると思いきや、ボールは抜けてその先の#54篠畑純也へ。#54篠畑が相手に体を捕まれ倒れPKかと思われたが笛は鳴らず試合続行。
後半4分、立命大・#25戸水利紀が中盤左サイドから阪南大DFの裏へ斜めのボール。最前線にいた立命大・#7大谷優斗はオフサイドポジションだったがその背後から#44中野瑠馬が飛び出す。並走しなんとか食らいつく阪南大・#19高木践。PAに入ったところで#44中野がシュートを放つも阪南大GK#22李相彦の飛び出しも奏功しボールは枠の右へ。
後半5分、阪南大・#10松原大芽が敵陣左サイドでボールを持つと縦にドリブル。左足のアーリークロスにPA中央で阪南大・#54篠畑純也が頭で合わせるも枠の上。
後半10分、阪南大・#32花田周勇が敵陣右サイドからグラウンダーのクロス。ゴール前中央で#18康起甫がヒールでファーサイドへボールを流すが、そこには誰も走り込めず。
後半13分、立命大は#15荻野元伸から#12西村洸大(2年・鳥栖U-18)に交代。
後半14分、阪南大・#48濱屋悠哉が敵陣右サイドやや浅い位置から鋭く高いクロス。PA中央で#18康起甫がジャンピングヘッドもボールはバーの上。
後半19分、阪南大は#54篠畑純也に代えて#9三好麟大(2年・流経大付属柏高)。
阪南大の攻撃が続いていたが、後半20分、立命大・#25戸水利紀が左サイドから斜めに切り込んでからくさびのパスを入れると#7大谷優斗のポストプレーからパスを受けた#17平川絢大が縦に切り込むと思いきや右へはたく。大外に入ってきたのは#44中野瑠馬。右足で豪快に叩き込み阪南大を引き離す3点目! 1-3

後半27分、阪南大は#29常盤駿斗に代えて#49松井匠(1年・高知高)を投入。#6早川海瑠が左SB、右SHに#49松井、左SHに#9三好麟大、2トップを#18康起甫、#10松原大芽として、これまでよく見た4-4-2の形に。
サイドを縦に2枚置いたことが早速効果を表す。後半28分、中盤右サイドで相手を挟んで阪南大がボールを奪うと右サイドに開いた#10松原大芽へ。中に入ってきた#9三好麟大とのパス交換から#10松原得意の左足のクロス。ゴール前に飛び込んだ#18康起甫がダイレクトボレー。これが決まり阪南大が食い下がる! 2-3

後半33分、立命大は#11三好辰典に代えて#13野濱友哉(3年・京都U-18)を投入。
後半36分、阪南大にアクシデント。途中出場の#9三好麟大がハイボールの競り合いで味方の手が顔に入ったのか交代に。#8田中遥斗(4年・創成館高)がピッチへ。
後半39分、阪南大・#8田中遥斗が中盤左サイドからロングボール。敵陣PA左で#10松原大芽がキープからマイナスのパス。エリアの外から#48濱屋悠哉が鋭いシュートを放つも惜しくも枠の上。
後半41分、立命大が2枚替え。#17平川絢大と#44中野瑠馬を下げて#37石川己純(1年・阪南大高)と#47秋葉拡人(1年・川崎U-18)を投入。
後半42分、立命大が前がかりになった阪南大の裏を突き#47秋葉拡人が敵陣PA右へ進入。右足で放ったシュートは阪南大GK#22李相彦が止めるもキャッチに至らず、弾いたボールに#37石川己純が詰めて立命大が追加点! 2-4

残り時間少ない中なんとか追いつきたい阪南大。後半44分、阪南大の右CK。#48濱屋悠哉の低いボールにニアで#18康起甫がスルー。中央へ流れてきたところを#49松井匠がシュートするも枠の上。
後半45+2分、阪南大・#49松井匠が敵陣右サイド深い位置からグラウンダーのクロス。ファーサイドへ抜けてきたところを#10松原大芽が左足でシュートを放つもバーを叩き惜しくもゴールならず。
結局差は縮まらず2点リードのまま立命大の勝利で試合終了。 2-4

阪南大の4-4-2は試合を重ねるごとに成熟してきたように見ていましたが今節はまさかの3バック。前期も立命大に負けているので工夫が必要と感じたのか、それともインカレに向けてオプションを持っておきたかったのか。いずれにしてもボールホルダーに対して誰が寄せて誰がカバーするのかが整理されておらずバタバタとした守備になった印象がありました。序盤に2点失ったことが重くのしかかりリスクをかけて2点獲ったもののさらに2点を失うという結果に。結果論ではありますが、これまで通りに4-4-2でやれば少なくとも負けはなかったのではないかと思いました。
立命大はサイドでフリーになる場面を多く作って阪南大から4得点。特に3点目は地上戦を武器とする立命大の良さが強く出た得点でした。第1試合で甲南大が破れ、そしてこの試合で立命大が勝利したことで最終節を残して1部残留が確定となりました。

阪南大は既にインカレ出場が決まっていますが最終節しっかり勝ちで締めてインカレに弾みをつけてほしいところ。立命大の最終節の相手は同志社大。同じ勝点で並ぶ相手だけに勝って順位を上げたいところです。両者とも悔いのない試合をしてリーグを終えてほしいと思います。

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