京都産業大学神山球技場で行われた後期第1節、京都産業大学×桃山学院大学の試合を見てきました。
京産大は4-2-3-1。GKは#1山本透衣（4年・札幌U-18）。4バック右から#16大串昇平（3年・G大阪ユース）、#5横窪皇太（3年・金光大阪高）、#4西村翔（4年・G大阪ユース）、#2西矢慎平（4年・神戸弘陵学園高）は左SBでの出場。ダブルボランチ#6川上陽星（4年・作陽高）と#32伊藤翼（1年・C大阪U-18）。右SH#14城水晃太（3年・広島ユース）、左SH#11夏川大和（4年・草津東高）。トップ下#10食野壮磨（4年・G大阪ユース）、1トップ#9菅野翔斗（3年・広島ユース）です。リザーブには#8中野歩（4年・G大阪ユース）、#7福井和樹（4年・G大阪ユース）が控えています。
対する桃山大は4-4-2。GK#21草野真人（4年・愛媛U-18）。4バック右から#2奥田勇斗（4年・G大阪ユース）、#30東尾大空（1年・履正社高）、#4土井結介（2年・G大阪ユース）、#28岩崎英次（4年・C大阪U-18）。ダブルボランチは#8林莞大（3年・米子北高）と＃34濱田冬河（3年・大津高）。右SH#7永川寛太（3年・G大阪ユース）、左SH#27阪井暖（3年・愛媛U-18）、2トップは#18藤枝康佑（2年・東山高）と#14安岡佳毅（3年・C大阪U-18）です。#17工藤和真（3年・東海大付属福岡高）は欠場。#24上岡陸（4年・愛媛U-18）はベンチスタートです。
試合開始。
前半5分、京産大が敵陣左サイドから#11夏川大和、PA内の#9菅野翔斗、逆サイドの#16大串昇平と鮮やかに繋いで再び中央へ折り返すが桃山大がカット。
前半8分、京産大が再び敵陣左サイドでパスを繋いで#11夏川大和が左ハーフレーン、PA手前から右足のシュートを放つも枠の左。
前半16分、京産大・#16大串昇平が敵陣右サイドからクロス。PA中央で#11夏川大和？がボレーシュート。バウンドしたボールは高く上がって惜しくもクロスバー。
前半18分、京産大・#2西矢慎平が敵陣左サイドから低いクロス。ファーサイドで#9菅野翔斗がスライディングで飛び込んでさわるも枠の右。
前半20分、京産大・#32伊藤翼が敵陣左サイド浅い位置でボールを持ち、ドリブルで中央へ入り自ら右足を振り抜くもGK正面。
そして前半23分、敵陣右サイド、ライン際でボールを受けた京産大・#16大串昇平が相手を振り切って縦に切り込みクロス。ゴール前で#9菅野翔斗が頭から飛び込みヘディングシュート！ ボールはゴール左に吸い込まれ京産大が先制！ １－０
ここで前半の飲水タイム。
前半33分、桃山大もようやく反撃。#4土井結介が敵陣左サイドの浅い位置からアーリークロス。放った直後に相手DFに当たり大きく跳ねたボールは山なりに弧を描いてゴールへ向かう。京産大GK#1山本透衣が素早いバックステップから腕を伸ばしてこれを枠の外へ掻き出しピンチを回避。
前半37分、再び京産大の攻撃。敵陣右サイドで#14城水晃太がフリーでボールを受けると正確な右足のクロス。きれいにゴール前に落ちてきたボールに#9菅野翔斗が垂直にジャンプしてヘディングシュート！ 前半の内に京産大が追加点！ ２－０
前半40分、京産大が自陣中央から相手DFの裏へ縦に放り込み#11夏川大和が抜け出す。PA手前からシュートを放つも桃山大GK#21草野真人が体を張ってシュートブロック！
前半44分にも京産大が相手陣内で波状攻撃となるも、これも桃山大GK#21草野真人が連続セーブ。
前半45＋3分、自陣に攻め込まれていた桃山大だが#2奥田勇斗がボールを奪いカウンター。自ら中央をぐいぐいとボールを運んで敵陣へ。広大な右サイドのスペースに目を向けるもそこに味方は入ってこない。自らシュートを放つがGKキャッチ。
前半45＋5分、桃山大・#2奥田勇斗が敵陣右サイドから#14安岡佳毅へと繋いでシュートまで持ち込むも京産大DFがブロック。
京産大2点リードで前半終了。 ２－０
両者交代無く後半開始。
後半4分、京産大・#16大串昇平が敵陣右サイドからクロス。PA中央に#9菅野翔斗が入っていたが収まらずボールは逆サイドへ抜けるが#11夏川大和がこれを受けて自らシュートを放つも枠の上。
後半8分、京産大・#9菅野翔斗がスルーパスで敵陣中央を抜け出し、PAに入るの右足のシュート。しかし惜しくもクロスバーに阻まれる。
後半12分、京産大・#9菅野翔斗が敵陣右サイドへ開いてボールを受けるとPA内へマイナスのパス。#10食野壮磨が受けて右足のシュートを放つも枠の上。
後半15分、桃山大が2枚替え。#7永川寛太に代えて#24上岡陸、#14安岡佳毅に代えて#9長友陸翔（3年・大津高）を投入。
同時に京産大も2枚替え。#14城水晃太に代えて#7福井和樹、#16大串昇平に代えて#25楠瀬海（3年・高知高）を投入。#2西矢慎平が右SBへ移動し#25楠瀬海が左SBへ。
後半20分、京産大が敵陣左サイドでのスローインから、#10食野壮磨、#11夏川大和と繋いで最後はPA中央の#7福井和樹がシュート！ これが決まり京産大がさらに突き放す！ ３－０
これで試合は決まったかに思われたがスコアはまだここから動く。
連続でCKを得ていた桃山大は後半29分、#8林莞大の右CKから京産大が跳ね返しては桃山大が放り込むを繰り返し、最後は#28岩崎英次が右サイドから入れたボールを#9長友陸翔がヘディングシュート！ これが決まって桃山大が1点を返す！ ３－１
ここで桃山大がさらに2枚替え。後半29分、#8林莞大に代えて#37中島理慶（3年・作陽高）、#18藤枝康佑に代えて#10辻颯人（2年・磐田U-18）を投入。陣形が変わったように見えたがうまく確認できず。
後半34分、桃山大が敵陣へ攻め込み右サイドでやや混戦となるもボールを持った桃山大・#37中島理慶がドリブルで右サイドを深くえぐってニア上にぶち込み1点差に迫る！ ３－２
なんとか耐え凌ぎたい京産大は後半40分に#9菅野翔斗に代えて#8中野歩、後半44分には#11夏川大和に代えて＃29末谷誓梧（1年・C大阪U-18）を投入し前から激しくボールを追う。
後半45＋2分、京産大・#8中野歩が相手DFの裏へ抜け出し、GKをかわすべくループシュートを放つがこれは枠の上。
結局桃山大は追いつくことができず京産大がリードを守って試合終了。 ３－２
京産大が目一杯ワイドに開く陣形を取ろうともしっかり人に付いてマンツーマンで臨んだ桃山大。序盤は相手にパスワークをさせずうまく機能していたように見えましたが、徐々にクロスを許すようになり、スペースの多い中央で好機を探る京産大・#9菅野翔斗を止められず前半の内に2点を献上してしまいました。後半はコンパクトに構えセカンドボールは拾えるようになるもののパスを繋がれ、3点目を奪われてしまいます。しかし後半の半ばを折り返したところでセットプレーから1点返すと#37中島、#10辻を投入しフレッシュなメンバーが積極的にボールの出どころを抑え1点差にまで迫り、粘りのある桃山大の戦いをこの試合も見せてくれました。とはいえ、やっぱり強かった京産大。攻撃のバリエーションが豊富で相手の出方に合わせて変化していける強さがあります。前述のとおり終盤にややばたばたしましたが取れるときにしっかり取った3得点がものを言いました。同時刻に行われた試合で2位関学大が関福大に敗れたため首位京産大との勝点差が３へと広がりました。下回生の頃からトップチームで活躍する選手がいよいよ上回生となり選手個人の成熟度、そしてチームとしての練度の高さを感じる京産大。このまま首位を突っ走るのか阻むチームが現れるのか。後期リーグも面白くなりそうです。
