たけびしスタジアム京都で行われた後期第9節、関西学院大学×大阪経済大学の試合を見てきました。第8節終了時点で3位関学大はもちろん、5位大経大もインカレ出場に向けて何としても勝点3を積み上げたいところ。
関学大のフォーメーションは4-2-3-1。GKは後期第4節から連続出場が続く#46宮本流維(2年・名古屋U-18)。4バック右から#7濃野公人(4年・大津高)、#32古田東也(1年・長崎U-18)、#3稲田翔真(3年・神村学園高)、#13村上景司(3年・G大阪ユース)。ダブルボランチは#23美藤倫(4年・東海大付属大阪仰星高)と#6長尾優斗(4年・G大阪ユース)。右SH#20吉田有志(3年・C大阪U-18)、左SH#10倍井謙(4年・名古屋U-18)、トップ下#15塩﨑彰(4年・愛媛U-18)。1トップ#11望月想空(4年・関西学院高)です。ベンチには#18森雄大(3年・近江高)、#14浦道翔(4年・長崎U-18)、#8佐藤陽太(4年・京都橘高)、#27末次晃也(3年・鳥栖U-18)と実績豊富なメンバーが控えています。
対する大経大は3-3-2-2。GKは後期第5節から5戦連続先発となる#31山際壮太(1年・興國高)。3バック右から#5藤嶋凌久(2年・東海大付属大阪仰星高)、#16瀬戸山翔(4年・東海大付属大阪仰星高)、#12大隅颯(2年・近江高)。アンカーに#8和田直樹(2年・G大阪ユース)、右WB#2柳川元樹(4年・岡山作陽高)、左WB#3森本大智(3年・神戸U-18)。2列目は#6植田一輝(3年・霞ヶ浦高)と#10村上陽斗(3年・東海大付属大阪仰星高)。2トップ#30下崎流宝(1年・興國高)と#9廣岡一樹(3年・東海大付属大阪仰星高)です。#19上辻健介(3年・槻の木高)はベンチスタート。前節先発した#37下崎蘭真(1年・興國高)もベンチからのスタートです。
試合開始。
前半6分、関学大ゴール前からのクリアボールを大経大・#6植田一輝が高い位置で拾って左サイドへ展開。#3森本大智がフリーで左足のクロスを放つもバーを越えてしまう。
前半11分、大経大のクリアボールを関学大DFが高い位置が中盤で拾って前方へ蹴り出すもこれを大経大が拾って再び前方へ蹴り出す。するとボールは左サイドに開いていた#9廣岡一樹の足元へ。自らボールを運び中央へカットインしてPAの外から右足のシュート。しかし枠は捉えられず右へ大きく外れる。
前半17分は関学大の攻撃。敵陣左ハーフレーンで#10倍井謙が#23美藤倫へパスを出すと#23美藤がワンタッチで縦にスルーパス。これを受けた#15塩﨑彰がPA左から浮き球クロス。#20吉田有志がヘッドで競るがGKキャッチ。
前半18分、関学大のボールを大経大がカットするが再び関学大・#6長尾優斗が中盤敵陣でカットして右サイドへ展開。#7濃野公人がPA右の外からクロス。PA左で#15塩﨑彰がヘッドで落とし#6長尾優斗がワンタッチで左足のシュート。しかしボールは枠の上。
大経大は関学大の攻撃を止めるがなかなか前に運べない。前半27分、大経大が前に運ぼうとするボールを#32古田東也が敵陣でカット。#23美藤倫を経由し#10倍井謙が中央をドリブルで運んで密集する相手を前にPAの外から左足のシュート。ボールは相手に当たりゴールならず。
前半33分、中盤右のワイドに開いた#7濃野公人がボールを受けると縦に行かず中央へ斜めにボールを運び#15塩﨑彰へパス。#15塩﨑がヒールでワンツー、再びボールを受けた#7濃野公人が中央をドリブルで運ぶと#11望月想空が敵DFを引き連れ中央から右へ開き、空いた左ハーフレーンのスペースへ#7濃野がスルーパス。そこへ走り込んだ#10倍井謙が左足でなく器用に体を捻ってファーサイドを狙う右足のシュート。大経大GK#31山際壮太が必死に弾くも最後は#11望月想空が押し込み、流れるようなパス回しで関学大が鮮やかな先制! 1-0
前半34分、関学大が自陣からのビルドアップ。大経大が前からプレスに行くが関学大・#6長尾優斗がワンタッチで敵左WBの裏へミドルパス。これを受けた#20吉田有志がドリブル開始。関学大・#11望月想空のスクリーンを跳ね除け大経大・#16瀬戸山翔が体を当てに行くが関学大・#20吉田が一歩早く、するりとかわしてPA右から右足のシュート。しかし惜しくもポスト左。
前半38分、関学大の攻撃が大経大に跳ね返され、関学大がボールを戻して仕切り直し。その戻したボールを大経大・#3森本大智がカット。ボールは中盤中央の#9廣岡一樹の足元へ。ドリブルで運ぶ#9廣岡とそれに#3森本が並走し2対1の状況を作るが#9廣岡がPAの外から右足でミドルシュート。しかし大きく枠を外してしまう。
前半44分、大経大のクロスを関学大DFが跳ね返すとボールは関学大・#10倍井謙に渡りカウンター。#10倍井がぐいぐいとボールを運んで中盤中央の#11望月想空へ渡し、#11望月は右サイドのスペースへ展開。ボールは#20吉田有志に渡って#20吉田がPA右角の手前から浮き球のクロス。PA左で#10倍井謙がジャンピングボレーでシュートを放つがバーを越える。
関学大が1点リードのまま前半終了。 1-0
両者とも球際激しく、中盤でのボール運びは大経大も引けは取らないが関学大の帰陣も早くなかなか相手PAに進入できない。そんな大経大はハーフタイムに3枚替え。#30下崎流宝、#3森本大智、#8和田直樹を下げて、#11山本青英(1年・東海大付属大阪仰星高)、#19上辻健介、#15緒方佑真(4年・神戸U-18)を投入。
後半開始。
後半5分、大経大が中盤自陣からのFK。GK#31山際壮太のロングキックは関学大ゴール前で相手にクリアされるが、このクリアボールを#5藤嶋凌久がダイレクト右足で打ち上げるように高い山なりのループシュート。意表をついたシュートだったが惜しくも枠の左へとそれてしまう。
後半8分、関学大の左CK。#6長尾優斗の右足のキックをニアに走り込んだ#23美藤倫が頭で合わせるも枠は捉えられず。
後半13分、大経大の最終ラインからの組み立てを関学大・#20吉田有志が引っ掛けてボールはセンターサークル付近にいた#11望月想空の足元へ。相手GKが前に出ているのを確認するとそこからロングシュート。GK#31山際壮太が必死に手を伸ばすもボールはその手をかすめてゴールに転がり込み関学大が追加点! 2-0
後半18分、大経大が右CKを獲得。#19上辻健介が左足インスイングでGKも飛び出せない絶妙なボールを入れるも味方がさわれず。
直後の後半20分、関学大が一度は敵陣左サイドに展開するも中央へ戻し#11望月想空がキープ。大経大DFが足を出してこぼれたボールを関学大・#6長尾優斗がワンタッチでPA右のDFの裏へ浮き球を入れるとボールを受けた#7濃野公人が少し中央へ運び自らシュート! これが決まって関学大が3点目! 3-0
後半24分は関学大の右CK。#6長尾優斗が高く入れたボールに#7濃野公人がひときわ高いジャンプを見せヘディングシュートするも枠の左。
後半25分、大経大は#6植田一輝に代えて#37下崎蘭真(1年・興國高)を投入。
後半28分、中盤やや左でボールを持った#6長尾優斗が左のワイドへ開いた#23美藤倫へ横パス。そして#6長尾優斗がが#23美藤のさらに外へ回ると#23美藤がヒールパス。大経大選手2人を置き去りにして左サイドを持ち上がり中央へ横パス。#10倍井謙、#20吉田有志と繋いで#20吉田がペナルティアーク付近から左足のシュート。鋭いキックだったが大経大DFの足に触れ枠を逸れる。
後半29分、この関学大のCKを大経大GK#31山際壮太が両手パンチングでクリア。クリアボールを拾った大経大・#10村上陽斗が敵をかわしながら自陣から敵陣へぐいぐいとボールを運び左サイドから中央へ浮き球のスルーパス。中央を走っていた#11山本青英にボールが渡り、飛び出してきた関学大GK#46宮本流維を見て#11山本がループシュート。GKはかわしたもののボールは惜しくも枠の左へとそれてしまいカウンターは決まらず。
後半30分、大経大は#2柳川元樹に代えて#14山本翔(4年・興國高)を投入。
後半32分、関学大が2枚替え。#15塩﨑彰と#20吉田有志を下げて#18森雄大と#14浦道翔をピッチへ。
後半39分、関学大が自陣から中盤へ向けて入れた縦パスを#37下崎蘭真?がカット。ボールは#9廣岡一樹の足元へ。ビルドアップで高い位置にいたGKを見て#9廣岡がループシュート。GKの頭を越えてゴールへ向かうもポスト右。
後半40分、中盤敵陣で大経大がFK獲得。右サイドへボールを出し、#11山本青英が相手をかわしてクロス。跳ね返されたボールを#5藤嶋凌久がPA右から頭で中央へ入れる。これも跳ね返されるが中央PAの外へ転がりでたこぼれ球を#12大隅颯がボレー。しかしこれも枠を捉えられずバーを越えてしまう。
後半41分、大経大PA手前での混戦からこぼれ球を関学大・#23美藤倫が左足でシュートするも枠の上。
後半47分、大経大が再び右CK。キッカーは同じ#19上辻健介だが今度は右足アウトスイング。良いボールが入るも関学大・#32古田東也がヘッドでクリア。
大経大が一矢報いることは叶わず、このまま試合終了。 3-0
関学大が3得点無失点の快勝。Jクラブ入りが決まっている#10倍井謙、#23美藤倫、#6長尾優斗、#7濃野公人の4人による安定感あるプレーに加え、#11望月想空、#15塩﨑彰、#20吉田有志らも存分に力を発揮。攻撃から守備への切り替え・帰陣も早く、攻守において大経大を圧倒しました。
大経大も相手のPAになかなか進入できないなかでカウンターやロングシュートで活路を見出そうをするのですがシュートが枠に飛ばずゴールを脅かすに至りません。中盤でのボールの奪い合いは互角と言っていい戦いができていて、#10村上陽斗、#8和田直樹、#19上辻健介ら光るプレーも多く見られましたがPA付近のチャンスメイクとフィニッシュの精度で差をつけられました。今節勝点を上げられなかったものの、まだまだインカレ出場が十分狙える位置にいます。戦い方そのものはチームに十分浸透して一体感ありますし、残り2試合、精一杯力を発揮してもらいたいです。