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昨季の雪辱を誓う両者の球際激しい戦い! 前期第1節 阪南大×立命大 を見てきた!

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たけびしスタジアム京都で行われた開幕節の第2試合、阪南大学×立命館大学の試合を見てきました。昨季降格チームとは勝点差こそあったものの下位に沈んでしまった両チーム。巻き返しを図りたい今季はどんな戦いを見せてくれるでしょうか。
阪南大のフォーメーションは4-4-2。GKは#1市川泰壱(4年・藤枝明誠高)。4バック右から#32後藤然(3年・ルーテル学院高)、#4野瀬翔也(4年・東邦高)、#5鈴木梨(4年・仙台ユース)、#23盛田有輝(4年・東京成徳高)。ダブルボランチは右に#9三好麟大(4年・流経大付属柏高)と#26鈴平幸勢(4年・大阪学院高)。右SH#7松井匠(3年・高知高)、左SH#11森村俊太(3年・京都先端科学大附属高)。2トップは#10金本毅騎(2年・C大阪U-18)と#20中田有祐(2年・仙台ユース)です。試合開始当初は#26鈴平をアンカー、#20中田を1トップとした4-1-4-1に見えましたがすぐに2トップとなりました。
対する立命大は昨季同様4-3-3。GKは#21栗林颯(2年・鳥栖U-18)。4バック右から#12比良柊斗(3年・神村学園高)、#6荻野元伸(4年・G大阪ユース)、#4花城怜志(4年・横浜FCユース)、#13瀬崎耕平(3年・長崎日大高)。アンカーに#14戸水利紀(4年・川崎U-18)。インサイド右に#10中野瑠馬(4年・京都U-18)、左に#16市河太一(3年・岡山U-18)。右WG#11小西宏登(4年・阪南大高)、左WG#8友守奏太(4年・洛北高)。1トップ#19守岡晃希(3年・鹿児島実業高)です。

試合開始。
前半2分、阪南大の右CK。マンツーマンで守備を敷く立命大。阪南大・#26鈴平幸勢の左足から放たれたインスイングのボールはゴールに近いところへ飛び、立命大GK#21栗林颯がジャンプして両手でキャッチに行くが背後に逸らしてしまう。しかし味方のクリアで事なきを得る。
前半3分、中盤敵陣左サイドに流れた阪南大・#9三好麟大が縦にスルーパス。受けた#11森村俊太がドリブルでPA左から進入。角度のないところから左足でニアへ押し込もうとするも相手にカットされる。
前半5分、センターサークル付近で立命大・#10中野瑠馬が激しくプレス。阪南大のパスの乱れを誘い、立命大・#11小西宏登がボールをカット。すぐさま右サイドへ開いた#10中野瑠馬へパスを出し、#10中野がクロス。ファーサイドへ飛んだボールはゴールラインを割ってしまう。
前半7分、阪南大・#26鈴平幸勢が敵陣左サイドでボールを奪い返すと#10金本毅騎にスイッチ。#10金本毅騎がPAの外から豪快に右足を振り抜くもボールは枠の上。
前半9分、立命大が最終ラインを敵陣まで上げてのボール回し。右に開くと#12比良柊斗がアーリークロス。PA中央で#19守岡晃希が胸で落とすマイナスのパス。#10中野瑠馬がボレーで叩くもボールは浮いて枠の上。
前半12分、阪南大・#11森村俊太が敵陣左サイドで倒されFKを獲得。阪南大のキッカーは#26鈴平幸勢。左足で高く上げたボールはゴール前で一度跳ね返されるがペナルティアークの外に出たセカンドを阪南大・#9三好麟大が拾って再び高いボールを入れる。この瞬間、立命大はラインを上げるも揃っておらず阪南大・#20中田有祐が抜け出しフリーに。ジャンプして左へ折り返し、#4野瀬翔也がヘッドで叩き込んで阪南大が先制! 1-0

前半20分、阪南大の左CKを立命大が跳ね返した流れから敵陣右サイドでスローインを獲得。阪南大の守備が整わないうちに立命大・#8友守奏太がスロー。受けた#11小西宏登がワンタッチ切り返しを入れ相手をかわすと左足のクロス。ファーサイドへ飛んだボールをPA左ゴールに近い位置から#19守岡晃希が左足のダイレクトボレー。しかし阪南大GK#1市川泰壱がしっかり体に当てて跳ね返す。
前半24分に阪南大のオフサイドになったところで飲水タイム。
前半29分、再びラインを高くしボールを回す立命大。最後列から少し前に出た#4花城怜志にボールが入ると左足で相手DFの裏を狙う柔らかい浮き球の縦パス。これに立命大・#19守岡晃希が反応。頭から飛び込むとボールはGKの頭上を抜けネットを揺らし立命大が同点に追いつく! 1-1

前半37分、阪南大陣内での球際激しいボールの奪い合いから立命大・#14戸水利紀が抜け出し阪南大PA内に入ったところで左へパスし自身はゴール前へ走る。左で受けた#10中野瑠馬が横パス。ファーサイドに#12比良柊斗が走り込みボレーで叩くがボールが浮いてしまい枠の上。決定機を逃してしまう、と思いきやホイッスル。ボールを出したあと走り出した立命大・#14戸水利紀をアフターチャージで倒したとしてまさかのPKという判定。
前半38分、このPKを#14戸水利紀が右足でゴール右へ転がすキックを決めて立命大が逆転! 1-2

前半41分、センターサークル付近でボールを得た立命大・#19守岡晃希がGKが前に出てるのを見てロングシュート。しかし枠の左へ逸れる。
前半43分、阪南大・#9三好麟大が敵陣中央でFK獲得。素早いリスタートで右へ展開。#7松井匠がPA右角から仕掛け、PA内に入った#32後藤然、#20中田有祐とつなぎ、短くマイナスに戻したボールを再び#7松井匠が受けてシュート。しかし立命大GK#21栗林颯がしっかり反応してブロックしDFがタッチへクリア。
前半44分、阪南大が敵陣左サイドからのスローイン。左サイドで相手が迫るなか細かく繋いで最後はPA左へ進入した#11森村俊太が右足のシュート。しかしGK正面。
立命大が1点リードのまま前半終了。 1-2

両チームともにハーフタイムでの交代は無し。後半開始。
後半1分、阪南大が自陣左サイドからスローイン。立命大がこれを奪って#10中野瑠馬、#14戸水利紀とつないで#14戸水がPAの外から左足のシュート。惜しくも枠の左上へ外れる。
後半7分、阪南大の右CK。#26鈴平幸勢が左足で放ったボールはニアでの頭の競り合いのわずか上をすり抜けポトリとゴール正面に落ち、バウンドしたボールを阪南大・#11森村俊太が頭で押し込んで今度は阪南大が同点に追いつく! 2-2

後半9分、敵陣中央ペナルティアークの手前やや左で立命大が#14戸水利紀が倒されFK獲得。キッカー#14戸水利紀は阪南大が築いた壁の左脇へボールを転がし、ゴールラインぎりぎりで追いついた#16市河太一が中へ折り返すも阪南大GK#1市川泰壱が体を倒してキャッチ。
後半12分、阪南大が2枚替え。#9三好麟大と#26鈴平幸勢のダブルボランチを#8工藤紫苑(3年・仙台ユース)と#16松本楓悟(3年・阪南大高)に換える。
後半20分、立命大がポゼッションしながら攻撃の糸口を探る。#14戸水利紀が敵陣中央から左サイドのスペースへ。ボールを受けた#13瀬崎耕平がカットインから右足のシュートを放つが大きく枠の上。
後半20分、阪南大は#11森村俊太に代えて#37大荒陽平(1年・今治東高)を投入。
後半22分、立命大が2枚替え。#8友守奏太、#11小西宏登の両ワイドを下げて右に#29木村誠之助(2年・C大阪U-18)、左に#26小森八万豊(2年・京都先端科学大附属高)を投入。
後半24分に飲水タイム。
後半27分、立命大が敵陣左サイドでFK獲得。#4花城怜志が左足で高く放ったボールはファーサイドへ飛んで#29木村誠之助がドンピシャのヘディングシュート。しかし阪南大GK#1市川泰壱がしっかりブロックし得点とならず。
後半28分、立命大は#19守岡晃希に代えて#15澤田忠和(4年・水口高)を投入。
後半32分、立命大が最終ラインから大きく裏を狙うも阪南大が跳ね返す。そのボールを立命大・#10中野瑠馬が拾って縦にドリブルで運んでPA右に進入。ファーサイドを狙った強めのクロスは近くにいた#26小森八万豊に当たってしまうが良い置きどころにボールが落ち、#26小森が右足でボレーシュート。しかし大きく枠を超えてしまう。
後半38分、立命大は#16市河太一と#13瀬崎耕平を下げて#9平川絢大(4年・大分U-18)と#17大坪謙也(3年・京都U-18)を投入。
後半39分、立命大の左CK。#4花城怜志の左足アウトスイングのボールに、PA中央で#12比良柊斗が高いジャンプを見せヘディングシュートを放つも枠の右。
後半41分、中盤右サイドで立命大・#14戸水利紀が相手のプレスをかわして前方へパス。受けた#15澤田忠和が#10中野瑠馬に預け、自身はゴール前へ走り出す。右サイドを縦に運んだ#10中野瑠馬がクロス。ファーサイド、ゴール左へ走り込んだのは#26小森八万豊。スライティングして飛び込むも惜しくもさわれずゴールならず。
後半44分、阪南大は#10金本毅騎に代えて#38角田颯磨(2年・高知高)を投入。
後半45+1分、立命大がカウンター。#14戸水利紀が自陣から大きく蹴って相手DFの裏を狙い、#15澤田忠和が懸命にボール追うが、阪南大GK#1市川泰壱がエリアを飛び出してヘディングでクリア。
後半45+2分、立命大が左サイドから攻める。#10中野瑠馬が運んでPA手前で大外の#17大坪謙也へ。#17大坪がPA左からドリブルで仕掛けると見せかけ#10中野へマイナスのパス。ダイレクトで蹴ったもののミートできず。しかし転がった先に#14戸水利紀。コントロールから左足でシュートを放つもGK正面。
結局追加点はお互い生まれず同点のまま試合終了。 2-2

前半は早めにハイボールを入れて#20中田有祐選手からチャンスを見出そうとする阪南大がやや優勢でしたが前半の途中から立命大が中盤のプレスを一段ギアを上げてボールをなかなか上げさせず、前半のうちに逆転に成功。しかし後半セットプレーから阪南大が追いつくと、中盤での奪い合いはさらに激しいものとなり、その結果膠着状態となる時間が続きました。体をぶつけられ中盤でボールを失う選手が多い中、立命大・#14戸水利紀選手は細かいタッチでひらりひらりとコンタクトをかわし、体を当てられてもボールを失わない粘りを見せ、チームのリズムを生んでいました。後半、立命大のチャンスのほとんどが彼から生まれており、とても目立っていました。
阪南大は先述したとおり#20中田有祐選手が運動量あり、体のキレ良し、動きに迷い無しで目を引きました。チャンスメイクの場面が多かったですが次節以降のゴール量産にも期待がかかります。
この試合でひとつ気になったのは立命大のパンツとソックスが黒でレフェリーと同じだったこと。立命大の選手からレフェリーに向けて出されたと思しきパスが2回ほどありました。今後考慮が必要かと思います。
昨季は不本意な順位となった両チーム。失点しても集中を切らさず、ドローで勝点1を分け合ったのは巻き返しに向けて悪くないスタートだと思います。今後の勝点積み上げに期待です。

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