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初勝利を目指す立命に立ちはだかる甲南の壁! 前期第6節 立命大×甲南大 を見てきた!

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三木総合防災公園陸上競技場で行われた前期第6節、立命館大学×甲南大学の試合を見てきました。
立命大は第5節まで未だ勝利がなく勝点2にとどまっており、昇格組である甲南大からは是が非でも勝点3を奪いたいところ。フォーメーションは4-2-3-1。GKは#41山下遙海(2年・長崎日大高)。4バック右から#12比良柊斗(3年・神村学園高)、#2加藤寛人(3年・高川学園高)、#29木村誠之助(2年・C大阪U-18)、#17大坪謙也(3年・京都U-18)。ダブルボランチ#16市河太一(3年・岡山U-18)と#7西村洸大(4年・鳥栖U-18)。右SH#11小西宏登(4年・阪南大高)、左SH#10中野瑠馬(4年・京都U-18)。トップ下に#14戸水利紀(4年・川崎U-18)、1トップ#15澤田忠和(4年・水口高)です。前節まで5試合中4試合が複数失点を喫しており、今季初スタメンの2CBとGKに期待がかかります。
甲南大はここまで昨季上位の相手にも拮抗した試合を見せているものの、同じ昇格組の京都橘大との対戦もドローで終えており、勝ち切る力を示したいところ。フォーメーションは守備時は4-4-2のブロックが敷かれるもののベースは3-4-2-1か。GKは#21板敷洸大(4年・大阪桐蔭高)。3バック右から#4片山敬介(2年・飯塚高)、#5當麻颯(4年・G大阪ユース)、#13有吉勇人(3年・瀬戸内高)。ダブルボランチは#25森勇聖(2年・興國高)と#10泉彩稀(3年・神戸U-18)。右WBに#18清水健生(4年・阪南大高)、左WB#3赤熊大和(2年・就実高)。2シャドーに#20西村日陽(3年・磐田U-18)と#14松野隼輝(4年・神戸弘陵学園高)。1トップ#26濱田蒼太(2年・広島ユース)です。

試合開始。
前半4分、甲南大陣内から大きく蹴られたボールを立命大が跳ね返すも立命大陣内中央で甲南大・#25森勇聖がヘッドで跳ね返し、高く上がったボールを#20西村日陽が頭ですらして前方の#26濱田蒼太の足下へ。横並びで#26濱田の左にいた#14松野隼輝がPAへ走り出して斜めのパスを引き出し右足でふわっと浮き球のシュート。しかしわずかにポスト右。
前半7分、甲南大・#18清水健生が敵陣右サイドでボールを受けると#20西村日陽がインナーラップ。横パスを受けたところでプレスバックしてきた立命大・#16市河太一に貼り付かれるが右ポケットへ進入。なんとか剥がしてグラウンダークロスを入れるがGKキャッチ。
前半28分、甲南大が敵陣中央からのFK。ボールの近くに#20西村日陽と#10泉彩稀が立つが蹴ったのは2人の間を割って入ってきた#14松野隼輝。強烈なシュート性のキックを立命大・#29木村誠之助が頭でブロック。味方がクリアし事なきを得る。レフェリーの笛で試合が切られて立命大・#29木村の無事を確認後、甲南大陣内でのドロップボールで試合再開。
前半31分、立命大の自陣でのボール回しに甲南大が前からプレスをかけ、#26濱田蒼太がパスミスを拾ってややマイナスへ戻したボールを#25森勇聖が思い切ってミドルシュート。しかしボールは枠の右。
前半34分、甲南大のビルドアップ。#14松野隼輝がポジションを下げて相手ボランチの脇、中盤左ハーフレーンで最終ラインからのパスを受けると、左サイド大外の#3赤熊大和へ展開。PA左角で仕掛けて切り返しから左足の浮き球クロス。ファーサイドに#26濱田蒼太が走り込むが、その手前で立命大・#29木村誠之助がヘッドでクリア。
前半41分、甲南大が敵陣左サイドでスローイン。#14松野隼輝のロングスローがPAに入ると立命大の短いクリアボールを#10泉彩稀が拾って落とし、#25森勇聖がシュートを放つも浮いてしまいバーの上。
前半43分、甲南大の最終ラインからのクリアボールを中盤で甲南大・#26濱田蒼太がポスト、少し浮いたボールを#20西村日陽がうまく収めて前を向き、左ハーフレーンの#14松野隼輝へ。#14松野がPA左からクロスを放つがゴール前の#26濱田蒼太、ファーサイドに走り込んだ#18清水健生ともにさわれずボールは流れてしまう。
前半45+1分、味方がマイナスで戻したボールを中盤敵陣に入った位置で受けた甲南大・#4片山敬介が相手のプレスが緩いと見るやドリブル開始。ぐいぐい運んで#26濱田蒼太とのワンツーでPA手前まで進入。相手DFの頭上を超える浮き球ラストパスを放ち#14松野隼輝へ通るもオフサイドの笛。
互いに得点は奪えず前半終了。

相手のゴール前に迫ることさえ難しかった立命大。一方、ゴール前まで迫りながら得点は奪えなかった甲南大。後半はどんな展開になるのか。甲南大はハーフタイムに#26濱田蒼太に代えて#11小湊圭太(4年・エストレラ姫路U-18)を投入。

後半開始。
序盤に試合が動く。後半9分、自陣PA手前で相手のスルーパスを跳ね返した立命大。このボールが中盤の#14戸水利紀に収まり、#14戸水が一度#10中野瑠馬へ戻して左サイドを縦に走り出しリターンを受けてそのまま駆け上がるとPAにさしかかったところでファーサイドへパスを流し込み、これを#11小西宏登が折り返して中央で#15澤田忠和が右足ワンタッチシュート。ここまで強固な守りを見せた甲南大ディフェンスを鮮やかに崩して立命大が先制! 1-0

後半13分、甲南大は#20西村日陽に代えて#24岡本大生(3年・奈良育英高)を投入。
後半18分、立命大GK#41山下遙海のロングキック。#14戸水利紀が中盤でヘディングに競り勝って落とすと、#15澤田忠和が拾ってキープし左サイドへ展開。#10中野瑠馬がドリブルで左から中央へ運んでペナルティアークからシュート。これはDFにブロックされるもボールはPA左へこぼれ、フリーの#17大坪謙也が左足のシュート。しかし甲南大GK#21板敷洸大が抜群の反応を見せてこれを横っ飛びでセーブ。立命大の追加点はならず。
後半25分、立命大が敵陣左サイドからグラウンダーのクロスを放つがPA内で甲南大・#10泉彩稀が落ち着いてトラップしカウンター。#10泉の縦パスを#11小湊圭太がポストして#25森勇聖が受けてドリブルで駆け上がる。並走した#18清水健生に渡してPA手前でシュートを放つが立命大・#10中野瑠馬が体に当ててCKへ逃れる。
後半26分、甲南大の右CK。#10泉彩稀の左足から放たれたボールは中央で立命大がクリアするも、そのクリアボールをPAの外で待ち構えた甲南大・#25森勇聖が右足ダイレクトで振り抜く。ボールは立命大DFに当たってコースが変わりゴール左に吸い込まれ、甲南大が同点に追いつく! 1-1

後半28分、自陣の高い位置で甲南大DFがクリア。中盤中央にいた立命大・#7西村洸大が落ちてくるボールを右足ダイレクトでグラウンダーの鋭いスルーパス。中央を#10中野瑠馬が抜け出しGKとの1対1。シュートを放つもまたもや甲南大GK#21板敷洸大が神業的な反射神経を見せ、素早く体を倒してこれをブロック。立命大に追加点を与えない。
後半29分、甲南大は#25森勇聖に代えて#6萩原大稀(4年・就実高)を投入。
後半33分、甲南大のカウンターとなりそうな場面を立命大が高い位置でカットしショートカウンター。しかし敵陣中央の#14戸水利紀にボールが入るところで甲南大・#18清水健生がプレスバック。スピード勝負に負けずしっかり体を入れてこれをカット。
後半35分、甲南大・#13有吉勇人が自陣の高い位置から、敵陣で相手ボランチの脇に顔を出した#24岡本大生に縦パス。#24岡本が素早く前を向き、相手の最終ラインが中央突破を阻もうと幅を絞ってきたところで右の大外、#18清水健生へパス。#18清水が最終ラインとGKの間へ素晴らしいクロスを流し込むがこれに味方がさわれず押し込めない。
後半35分、立命大は#12比良柊斗に代えて#3野山大翔(4年・大分西高)を投入。
後半36分、甲南大の左CK。#10泉彩稀の左足から放たれたボールをPA中央で#4片山敬介がヘッドで叩くもGK正面。
後半37分、敵陣右サイドで立命大のスローイン。これに甲南大・#3赤熊大和が激しいプレス。パスの出しどころがなくなった立命大がGKへ戻すが球足が短く、これを甲南大・#11小湊圭太がカット。そのまま左ハーフレーンからドリブルでPAへ迫りGKとの1対1で右足ファーサイドへのシュート。しかし立命大GK#41山下遙海がしっかりと反応し弾き出すも、PAの外、中央へ流れたボールは甲南大・#18清水健生が回収。PA中央へ進入してきたため、立命大GK#41山下遙海が体を投げ出してブロックするも甲南大・#18清水がPA右へ逃げ、その足を立命大・#41山下が引っ掛けてしまいホイッスル。PKの判定。
このPKを#18清水健生が自ら蹴りゴール左へ沈めて甲南大が逆転! 1-2

この後、立命大は後半38分に#7西村洸大に代えて#26小森八万豊(2年・京都先端科学大附属高)、45+1分に#15澤田忠和、#10中野瑠馬を下げて#37石川己純(3年・阪南大高)、#47秋葉拡人(3年・川崎U-18)を投入するがシュートチャンスは作れずこのまま試合終了。 1-2

立命大はなかなか試合のペースが握れないなかで、CBの#2加藤寛人、#29木村誠之助の2人を中心に粘り強い守備ができていました。そして後半の序盤に先制に成功。このままうまく守ってあわよくば追加点と行きたかったところですがセットプレーのこぼれからミドルを打ち込まれ、さらにはミスから苦しい状況に追い込まれてPK献上。難しいゲームとなってしまいました。後半の18分と28分に決定的なチャンスがありましたがそこに立ちはだかったのが甲南大GK#21板敷洸大。この2つを決めきれていたら、と思わずにはいられません。
甲南大は中盤に人数があることもあり、ビルドアップの中でうまく顔を出せばCBから良いボールが出て、たちまち形成優位な状況を作れるのが大きな強みだと思いました。記録ではシュート数は同数でしたが相手ゴールに迫った回数は相手を大きく上回りました。そして高さのある選手と#10泉彩稀選手の精度の高いキック、あるいは#14松野隼輝選手のロングスローを活かしたセットプレーはとても脅威になっています。立命大の好守備もあり流れから相手を崩すには至りませんでしたが、うまくいかない中でもセットプレーでプレッシャーを与えられるのは相手にゲームを支配させない上で大きなポイントになっていると思います。
次節、立命大は大体大と、甲南大は天皇杯1回戦を挟んで大院大との対戦となります。立命大は初勝利できるのか。甲南大は過密日程のなか連勝できるのか。両者とも頑張ってもらいたいです。

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