2024年11月3日(日)にヤンマーフィールド長居で行われた第2試合、京都産業大学×大阪体育大学の試合を見てきました。
京産大は1位阪南大との勝点差1で2位につけています。追い越すためにも前節に続き連勝といきたいところ。フォーメーションは4-2-3-1。GKは#12中村青(4年・京都橘高)。4バック右から#6大串昇平(4年・G大阪ユース)、#5横窪皇太(4年・金光大阪高)、#4小野成夢(2年・愛媛U-18)、#32新田羽海(1年・愛媛U-18)。ダブルボランチ#3田代紘(2年・神戸U-18)と#10伊藤翼(2年・C大阪U-18)。右SHに#72皿良立輝(1年・C大阪U-18)、左SH#23山村朔冬(1年・帝京長岡高)。トップ下#27福永裕也(1年・京都橘高)、トップは#11中田樹音(4年・岡山学芸館高)です。
大体大は2連敗中。なかなか波に乗れません。ここまで前期後期ダブルで勝てたのは立命大戦のみ。京産大には前回対戦で勝利していますが果たして今回も白星となるでしょうか。フォーメーションは3-4-3。GK#12野村寛礼(1年・藤枝明誠高)。3バック右から#46山田隼輔(4年・市立尼崎高)、#36豊田将大(3年・広島ユース)、#16辻耕大(3年・東福岡高)。ダブルボランチは#8下川床勇斗(4年・神村学園高)と#10木戸柊摩(4年・札幌U-18)。右WB#47角矢翔和(4年・熊本商業高)、左WB#11佐藤陽成(3年・札幌U-18)。3トップ#45平瓦匠志(4年・賢明学院高)、#9古山兼悟(4年・立正大淞南高)、#7佐野竜眞(3年・瀬戸内高)です。
試合開始。
中盤での潰し合いが続き、互いに相手ゴールになかなか迫れない。前半16分、京産大の左CK。#23山村朔冬の選択はショートコーナー。PA内からニアへ寄ってきた#10伊藤翼からリターンをもらいエリアの外の#72皿良立輝へ。#72皿良立輝がグラウンダーでPA内にパスを差し込むが混戦。こぼれ球に#11中田樹音と#27福永裕也が反応。しかし完全にタイミングがかぶってしまいどちらもシュートを打てずクリアされる。
前半19分、大体大自陣からのクリアボールが中盤の#9古山兼悟に入るところを京産大・#5横窪皇太がカット。しかしこぼれ球は大体大・#8下川床勇斗の足元へ入り、浮き球で前方の#9古山兼悟へ。背後をとられてしまった京産大・#5横窪皇太が後ろから#9古山に当たってしまいファールの判定。京産大・#5横窪皇太にイエローカード。
前半25分に飲水タイム。
前半29分、京産大GK#12中村青が浮き球でプレスをかわして中盤右サイドの#6大串昇平へ。#6大串はヘディングダイレクトで前方へ送り、これが敵陣ハーフレーンの#27福永裕也に収まる。一人かわしてドリブルで縦に進み、切り返しを大体大DFにすくわれるも、そのこぼれを拾ったのは中央で#27福永に並走した#10伊藤翼。PA右へ進入し右足を振る。ゴール左に流し込み京産大が先制! 1-0
しかしリードした状態は長く続かない。前半31分、敵陣左サイドでボールを受けた#11佐藤陽成がドリブルで相手2人を引き連れてPA左へ進入。左サイドでフリーの#10木戸柊摩へボールを戻すと#10木戸がトトンと右足のタッチでコースを作って右足からふわりと浮き球のクロス。ファーサイドで#45平瓦匠志がヘッドで競り勝ちゴール左へ決めて大体大がすぐさま同点に追いつく! 1-1
前半33分、大体大GK#12野村寛礼が大きく高さのあるパントキック。敵陣中央での競り合いからバウンドしたボールを大体大・#9古山兼悟が大きく弧を描くロングシュート。しかし枠は捉えられずポスト右。
しばらく膠着状態が続いたあとの前半45分、敵陣右サイドやや浅い位置でボールを受けた京産大・#72皿良立輝が切り返しで相手をかわし左足インスイングの山なりクロス。ファーサイドで#27福永裕也が飛び込むが枠の上。
前半45+3分、大体大が敵陣右サイドからのスローイン。#7佐野竜眞のロングスローを京産大がクリアしきれず再び拾った#7佐野竜眞が右ポケットに切り込み短い浮き球クロス。ニアサイドで#16辻耕大がヘッドで押し込み前半終了間際に大体大が逆転! 1-2
大体大がリードを奪って前半終了。 1-2
ハーフタイムでの交代はなし。後半開始。
後半2分、大体大が敵陣裏のスペースへスルーパスを送るも京産大GK#12中村青が大きくクリア。高く上がったボールは大体大陣内中央、最終ラインの位置へ飛んでダイレクトでクリアしようとするもキックミス。PA方向へボールが転がり京産大・#11中田樹音がボールを追うがキックミスした#36豊田将大が堪らず後ろから#11中田を掴んでファール。ボールが少し左方向へ転がったこともありDOGSOとはならなかったがイエローカード。
後半11分、大体大陣内中央でのボールの奪い合い。大体大・#10木戸柊摩がボールを収めターンから前進を図ろうとしたところ京産大・#3田代紘のコンタクトに遭いボールが離れ、京産大・#27福永裕也がボールをかっさらう。ドリブルでPA内へ進入し左足でシュートを放つも大体大・#46山田隼輔が足を出してブロック。CKへ逃れる。
後半12分、#23山村朔冬による左CK。PA中央へ放たれたボールはクリアされるもその先にいた京産大・#6大串昇平が右足で鋭いボールを差し込む。PA内でボールを受けた京産大・#4小野成夢が前を向きゴールへ向かおうとしたところを倒されてホイッスル。PKの判定。
後半13分、PKを蹴るのは京産大・#5横窪皇太。ゴール右隅に落ち着いて決めて京産大が同点に追いつく! 2-2
しかしまたもや大体大が失点直後にチャンス到来。後半14分、大体大が敵陣左サイド#11佐藤陽成から内側の#9古山兼悟に送り、PA内やや右の#47角矢翔和へ。#47角矢がフェイントから左足を振るが相手に当たり弱いボールがゴール方向へ。これを京産大GK#12中村青がダイビングキャッチに行くもボールに先に触ったのは大体大・#9古山兼悟。#9古山がGK#12中村に足をすくわれて倒れホイッスル。PKの判定。カードは出ず。
後半15分、PKを蹴るのは大体大・#9古山兼悟。ゴール左下を狙ったボールを京産大GK#12中村青が完璧に読んで横っ飛び。両手で弾いたボールを味方がクリアしタッチラインへ逃れる。膝から崩れピッチに額をつけ悔しがる大体大・#9古山。
後半16分、敵陣左サイドからの大体大・#7佐野竜眞のロングスロー。京産大が必死に跳ね返すもクリアとはならずPA左で再び大体大・#7佐野が拾って右足のクロス。ゴール前中央で#46山田隼輔が頭で合わせるが惜しくもポスト右。
後半19分、京産大がカウンター。左ハーフレーンを#23山村朔冬がドリブルで運んで中央へ向けて斜めのスルーパス。#72皿良立輝がPA右でボールを受けるもバランスを崩しシュートは打てず。しかしマイナスのパスを入れ#6大串昇平がファーサイドへ鋭いクロス。#11中田樹音が飛び込むも惜しくもさわれず。
後半22分、大体大が敵陣右サイドを攻めるも京産大が阻みボールの奪い合い。右ハーフレーンにこぼれたところに大体大・#47角矢翔和が拾って縦に独走。PA右から右足を振ってゴール左へ流し込み大体大が再びリードを奪う! 2-3
後半23分に飲水タイム。
後半24分、大体大が最初の交代。#11佐藤陽成に代えて#38髙橋大空(2年・星稜高)を投入。
後半37分、京産大最初の交代は交代枠一気に使い切る5枚替え。#4小野成夢、#32新田羽海、#72皿良立輝、#27福永裕也、#11中田樹音を下げて#33逵村健斗(3年・三重高)、#2楠瀬海(4年・高知高)、#13滝口晴斗(2年・広島ユース)、#47田中寿宗(3年・東山高)、#36岩村匠馬(4年・東山高)を投入。
同時に大体大も交代。#10木戸柊摩、#9古山兼悟を下げて#3藤田隼矢(4年・金沢U-18)と#43西山隼矢(2年・清水桜ヶ丘高)を投入。
後半42分、敵陣右サイドでボールを受けた京産大・#13滝口晴斗が静止からドンと縦に運んでニアサイドへクロス。#36岩村匠馬が待ち構えていたが大体大が先に触ってCKへ逃れる。
後半43分、京産大の右CK。#23山村朔冬の左足アウトスイングのボールはファーサイドに飛び大体大にクリアされるも、中盤で京産大・#2楠瀬海が拾って右へ展開。再び#23山村朔冬にボールがわたり左足で斜めのクロス。ファーサイドへ#5横窪皇太が走り込むがその前で大体大GK#12野村寛礼がキャッチ。
後半45+2分、京産大・#13滝口晴斗が再び敵陣右サイドでギュンとテンポアップのドリブルで相手を置き去りにしてクロス。中央クリアされるもペナルティアークで拾った#3田代紘がシュート。これは大体大にブロックされるもそのこぼれを拾った#5横窪皇太が左サイドへ展開。#2楠瀬海が丁寧に左足のクロスを入れるが味方とは合わずGKがキャッチ。
後半45+5分、京産大が敵陣右サイド深い位置からスローイン。#13滝口晴斗がマイナス方向へスローしたボールを#6大串昇平が鋭い斜めのクロス。ニアサイドで#10伊藤翼がショートバウンドを頭で合わせるがボールは枠の上。
京産大必死の追撃も同点弾は生まれず試合終了。 2-3
京産大のシュートは前後半2本ずつの計4本。カウンターやサイドからのクロスで攻略を試みるも攻守の切り替えが早く球際も激しい大体大の守備を前になかなかシュートに持ち込めませんでした。とはいえどちらに転ぶかわからない試合で、1回生4人、2回生3人の下回生7人でこれまで通り質の高いゲームができたことに驚きますし、優勝争いするなかでこういうメンバーを組めることに層の厚さを感じます。順位を一つ落とし3位となりましたがトップとの勝点差はわずかに2。残り2試合でトップの座を奪えるか注目です。
一方の大体大。先制されるもすぐさま同点に追いつき、前半終了間際に逆転に成功。後半序盤にPKを奪われ同点とされるも、これまたすぐさまPK獲得で再び得点のチャンスを迎えます。しかしこれを止められてしまい嫌なムードになるかと思いきや素早いボール回しで相手の綻びを突き追加点を上げて逃げ切りました。球際の激しさと切り替えの早さ、そして縦に速い攻撃とシンプルな戦略ながら、個々の選手に巧さと強さがあるだけにとても迫力があります。次の相手は関西大。優勝争いをする相手ですが前回対戦は勝利をあげています。今回同様シーズンダブルとなるでしょうか。期待しましょう。