2024年11月17日(日)にヤンマースタジアム長居で行われた第2試合の後期第11節、関西学院大学×関西大学の試合を見てきました。
関学大は後期第10節終了時点で勝点33の6位。前日の試合で共に勝点30だった7位大経大、8位甲南大が敗北しており勝点の積み上げならず。そして勝点34の5位大院大は勝利して勝点37まで伸ばしており、関学大は6位が確定。この試合をどういうモチベーションで望むかは難しいところですが、何しろ後期日程に入りここまで3勝6敗1分。これ以上黒星を増やすわけにはいきませんし、ましてや伝統の関関戦。プライドにかけて勝利をもぎ取りたいところ。フォーメーションは4-2-3-1。GKは#1平野碧(4年・広島ユース)。4バック右から#29西谷京祐(3年・関西学院高)、#6末次晃也(4年・鳥栖U-18)、#26野中陸(3年・G大阪ユース)、#11村上景司(4年・G大阪ユース)。ダブルボランチに#7吉田有志(4年・C大阪U-18)と#16棟近禎規(1年・興國高)。右SH#12篠原駿太(3年・神村学園高)、左SH#14千葉大護(4年・星稜高)。トップ下#10森雄大(4年・近江高)、1トップ#19小西春輝(3年・鳥栖U-18)です。
一方の関西大。こちらは前節終了時点で勝点39の2位。第1試合で1位阪南大が勝点41→42と伸ばし、得失点差では大きく引き離されているため実質優勝の目はなくなりました。かたや2位争いで見ると京産大が第1試合の結果、勝点で並んでおり、得失点差で上回っているため暫定2位となっています。よって引き分け以上の結果を出し2位確保なるかどうか。フォーメーションは4-4-2。GKは#1山田和季(3年・近江高)。4バック右から#2桑原航太(2年・帝京長岡高)、#30大西志有太(3年・磐田東高)、#4木邨優人(4年・京都U-18)、#3吉村瑠晟(3年・神戸弘陵学園高)。ダブルボランチ#18和田健士朗(2年・C大阪U-18)と#23宮川大輝(1年・G大阪ユース)。右SH#10村井天(2年・飯塚高)、左SH#8真田蓮司(2年・東山高)。2トップは#21堀颯汰(1年・帝京長岡高)と#17前田龍大(4年・C大阪U-18)です。
試合開始。
前半15分までは互いにシュートチャンスなし。
初めてのシュートは前半20分、関学大GK#1平野碧のロングフィードで#12篠原駿太が敵陣右サイドを抜け出す。相手DFに追いつかれるも長い距離をランニングして追いついた#29西谷京祐へ一列内側へパス。#29西谷が中央へ横パスを出し、PA中央で#19小西春輝が相手をスクリーンしてコースを作ったところで#10森雄大が走り込みシュートを放つが枠の上。
前半23分、関学大・#10森雄大が敵陣左ハーフレーンから外側へドリブルで斜めに運んで前進。内側の#14千葉大護にパスを出したところをカットされるもこぼれ球は前方の#7吉田有志の足元へ。PA左の外をやや縦に運んでからのPA左へマイナスのパス。受けた#14千葉大護は中央ややマイナスのパスを出し、#29西谷京祐がペナルティーアークの外から右足をコンパクトに振って強烈なシュート。関西大GK#1山田和季がよく反応してセーブするが弾いたボールはPA右の関学大・#12篠原駿太の足元。#12篠原が左足で山なりのクロスを入れ、#19小西春輝が頭で合わせようとするがGKキャッチ。
前半29分、関西大・#2桑原航太が中盤敵陣右サイドでボールをカット。#10村井天、#23宮川大輝、ふたたび#2桑原航太と小さなトライアングルをワンタッチで繋いで右ハーフレーンの#18和田健士朗へ。縦にパスを出し受けた#17前田龍大がカットインから左足を振るが関学大DF陣がブロック。
前半31分、関学大が敵陣ペナルティーアーク付近で細かく繋いで中央突破を図るも崩せず右サイドへ展開。#29西谷京祐がフリーで丁寧にクロスを上げるも関西大GK#1山田和季がジャンプし両手を伸ばしてキャッチ。
前半33分、関西大のビルドアップを自陣右ハーフレーン高い位置で関学大・#29西谷京祐がカット。こぼれ球を#16棟近禎規が拾い、関西大・#23宮川大輝のカットをかわしてドリブルで前進。ところが後ろから関西大・#10村井天が引っ張り転倒。関西大・#10村井にイエローカード。
前半34分、関学大・#11村上景司が敵陣左サイドでボールをカット。こぼれ球を#10森雄大がヘッドでリターン。#11村上がドリブルで斜めに運んでペナルティーアークからPA右へパス。#12篠原駿太がワンタッチでグラウンダーのクロス。これは関西大にカットされるもこぼれ球を#10森雄大が拾ってキープ。PAの外へマイナスのパスを出し#7吉田有志がPA手前ペナルティーアークの左から右足の強烈なシュート。しかし惜しくもポスト左。
前半43分、関西大・#4木邨優人が自陣高い位置から縦パス。引いて受けに来た#8真田蓮司がうまく体を捻ってワンタッチで縦パス。#21堀颯汰がドリブルで左ハーフレーンを前進。PA手前でのキープから中央へ入ってきた#8真田蓮司へ。相手に囲まれなんとかキープするも関学大・#7吉田有志にカットされる。しかしそのこぼれは関西大・#17前田龍大の足元へ。ターンから右足シュートを放つもやや弱く。関学大GK#1平野碧が体を倒しがっちりキャッチ。
両者スコアレスのまま前半終了。 0-0
ハーフタイムに関西大は#21堀颯汰に代えて#11淺田彗潤(3年・讃岐U-18)を投入。
後半開始。
後半5分、関学大・#7吉田有志が敵陣右サイド浅い位置でボールを持つと相手のプレスを内側へ入ってかわし、縦にスルーパス。#10森雄大が抜け出しPA右からシュートでネットを揺らすもオフサイド。
後半12分、再び関学大・#7吉田有志が中盤右サイドから右足で狙いすましたロングフィード。PA中央へ飛んだボールを#19小西春輝が胸で落としてシュート体勢に入ろうとするも落ちたボールに関西大GK#1山田和季が飛び込んでキャッチ。
後半13分、関西大GK#1山田和季からのキック。敵陣右サイドでの競り合いからこぼれ球を#11淺田彗潤がキープ。#10村井天との右サイドでのパス交換に#23宮川大輝もからみ、#10村井天、#17前田龍大とPAの外で繋いで#17前田がペナルティーアークの外から左足のシュート。しかしポスト左。
後半13分、関西大は#23宮川大輝に代えて#7三木仁太(3年・G大阪ユース)を投入。
後半14分、関西大が敵陣左サイドから組み立て。#3吉村瑠晟が縦に入れたボールを#11淺田彗潤が一度マイナスに戻すがこのパスがずれて関学大・#12篠原駿太が回収。ドリブルで右サイドを運びPA右角手前でターンして相手を振り切り中央へ横パス。#16棟近禎規、#14千葉大護と繋ぎ、#14千葉が楔を入れPA中央の#19小西春輝からのリターンを受けて#14千葉が右足のシュート。しかし枠の左へと外してしまう。
後半17分、関学大・#26野中陸から敵陣左サイドの#11村上景司にボールが入り、ポジションを下げてきた#10森雄大へマイナスのパス。#10森は一旦左サイド大外#14千葉大護に当ててリターンを浮き球の縦パスで相手DFの裏へ。内側に入っていた#11村上景司が左ハーフレーン走り込みPA中央へ横パス。#19小西春輝から更に右の#7吉田有志にボールが入ったところで関西大・#18和田健士朗の足がかかり関学大・#7吉田が倒れるも笛は鳴らず。
後半20分、関学大の攻撃から関西大・#18和田健士朗が自陣中央でボールを奪い、一旦落ち着かせようとゴール方向へ方向転換したところを背後から関学大・#7吉田有志が奪取。PA内左ハーフレーンへパスを出し#19小西春輝が左足アウトにかけたシュートでファーを狙うも枠の上。
後半21分、関学大が2枚替え。#29西谷京祐と#19小西春輝を下げて#23山本楓大(2年・鳥栖U-18)と#9古田和之介(2年・履正社高)を投入。
後半24分、関西大も2枚替え。#17前田龍大と#10村井天を下げて#24兎澤玲大(1年・京都U-18)と#32和泉圭保(1年・G大阪ユース)を投入。
後半28分、関学大はさらに交代。#10森雄大に代えて#27内田康介(1年・名古屋U-18)を投入。
後半31分、関学大・#26野中陸が#14千葉大護の裏を取る動きに合わせロングフィード。#14千葉が背後から迫る相手をワンタッチでかわして左ポケット深い位置からクロス。中央の#9古田和之介の前には関西大・#4木邨優人が立ちはだかっていたがその前、ニアへ走り込んだのは入ったばかりの#27内田康介! 走りながら右足をうまく合わせて関学大が先制! 1-0
後半33分、関西大は#8真田蓮司に代えて#27北村圭司朗(2年・F.C.かたぐるま)を投入。
後半35分、関学大が自陣中央から左サイドにかけての相手のプレスをかいくぐり、#6末次晃也から右サイドへ展開。自陣高い位置で受けた#23山本楓大がドリブルで右サイドを駆け上がり、一旦大外の#12篠原駿太に預け、ハーフレーンを走ってスルーパスを受ける。右ポケット深いところへ進入しタックルをかわしてGKの頭上を越えるクロス。中央で#9古田和之介がジャンプするも届かずファーへ抜けてしまう。
後半36分、関学大GK#1平野碧から引いてきた#16棟近禎規へパス。#16棟近がワンタッチではたき#6末次晃也へ預けようとするもパスが短く、関西大・#24兎澤玲大がカット。中央のスペースへパス。#7三木仁太が走り込んで左足で落ち着いてゴール左へ流し込み関西大が同点に追いつく! 1-1
後半38分、関西大の右CK。#18和田健士朗の右足。ペナルティーアーク付近の集団から#30大西志有太がニアへ走り込みヘッドでファーサイドを狙うもポスト左。
後半39分、関学大は#7吉田有志、#11村上景司を下げて#30澤田佳憲(2年・瀬戸内高)と#24鈴木慎之介(3年・米子北高)を投入。#30澤田はトップ下に入り#27内田と#16棟近のダブルボランチ。#24鈴木慎之介が右SBに入り#23山本楓大は左SBへ。
後半45分、関学大・#16棟近禎規がセンターサークルへボールを運び、左サイドへと見せかけ中央の狭いところを縦パス。中へ絞っていた#14千葉大護がワンタッチで中央へはたき、#30澤田佳憲がドリブルで縦に運んでPAの外から左足のシュート。しかし枠の右。
両者譲らず同点のまま試合終了。 1-1
中盤での奪い合いが激しく、互いになかなかゴールに迫れない時間帯が続いたゲームでしたが、全体的には関学大が押してる時間が長く関西大が防戦する印象でした。関学大は後半31分に先制しながら自陣でのパスミスからの失点。守備で崩される場面がほぼ無かっただけに勿体なかったです。逆に関西大は苦しみながらも追いついて勝点1をもぎとることができ、この結果2位が確定。この試合のミッションはなんとか達成できました。
関学大は6位でインカレ予選ラウンドからの出場となりますが、そもそもが強くて巧い選手が揃っていますし、予選ラウンドで勝利できれば決勝ラウンドのグループステージでは京産大×大院大の勝者と当たることになります。勝手知ったる相手と当たることは有利に働くかもしれません。なんとしても予選突破を果たして決勝ラウンドで暴れてもらいたい。
関西大は決勝ラウンドからの出場。総理大臣杯では1回戦0-1で敗退という結果だっただけにインカレでは存分に力を発揮したいことでしょう。この試合欠場だった選手もコンディションを整えてチーム一丸で頑張ってほしいですし、この試合でも見せた粘り強さでグループステージ突破を叶えてもらいたいです。