
2025年5月18日(日)に三木総合防災公園陸上競技場で行われた前期第8節、大阪経済大学×関西福祉大学 の試合を見てきました。
大経大は前節までの7試合で総得点6。昨季爆発的な得点力を誇り、そのときに活躍したメンバーも多く残っているのですが思ったようなゲームができていない様子。開幕から堅い守備を見せていましたが第5節、6節と続けて3失点と守りにおいても不本意なゲームが続きました。第7節終了現在10位となっており、9位の相手には是が非でも勝利して飛躍につなげたいところ。フォーメーションは3-1-4-2。GKは#12吉野顕二(1年・宮崎日大高)。3バック右から#2小林拓斗(2年・青森山田高)、#5藤嶋凌久(4年・東海大付属大阪仰星高)、#4大隅颯(4年・近江高)。アンカーに#7桑原颯太(2年・横浜FMユース)、インサイドポジションに#14宮地陸翔(1年・京都橘高)と#15山本諒(1年・近江高)。右WBに#20中本昇(2年・東海大付属大阪仰星高)、左WB#3森厚達(4年・徳島ユース)。2トップは#9水永直太朗(2年・東海大付属大阪仰星高)と#17下崎琉宝(3年・興國高)です。
対する関福大は開幕節で屈辱の7失点を喫してしまったもののそこからは守備の立て直しが見られました。しかし第6節、7節では3失点が続いており、今一度守備の見直しが望まれます。今節においてリザーブは高いナンバーの選手が多く9人登録できるところ8人しか登録していないところからコンディションが整った選手をなかなか揃えられない苦しい状況が伺えますが出場機会を得た選手たちの奮起に期待です。フォーメーションは4-4-2。GKは#1杉野伸太朗(4年・大分U-18)。4バック右から#17片木泰希(3年・青森山田高)、#23田橋征也(2年・長崎U-18)、#2鞘本嶺(4年・神戸弘陵学園高)、#4吉本篤史(2年・大津高)。ボランチは#15日置陽人(2年・大津高)と#8茂木碧生(3年・前橋育英高)のコンビ。右SHに#7得居大真(3年・愛媛U-18)、左SH#55新屋颯波(1年・熊本国府高)。2トップ#10松下貴要(3年・日章学園高)と#11春木慎之介(4年・富山U-18)です。

前半4分、大経大・#20中本昇が中盤敵陣右サイドの混戦から抜け出し右ハーフレーンへ向けてスルーパスを出すも味方と合わずクリアされる。
前半5分、関福大自陣からのクリアボールが#11春木慎之介に収まり、相手GKがPAから出ているのを見てハーフウェイライン手前からロングシュート。しかしミートが合わず力ないボールはエリアに戻った大経大・#1吉野顕二がキャッチ。
前半19分、大経大の右CK。#15山本諒の右足のキックは敵にクリアされるも敵陣中央で#20中本昇が拾いターンで寄せる相手を振り切って前を向くと右足のロングシュート。しかしボールは枠の上。
前半23分、大経大・#2小林拓斗が自陣右サイドから大きく蹴ったボールを敵陣中央右ハーフレーンで#9水永直太朗がポストプレー、落としたボールを#14宮地陸翔がワンタッチで前方へ浮き球のスルーパス。#17下崎琉宝がジャンプして胸コントロール、PA中央へ落としバウンドしたボールをボレーシュート。このシュートは関福大GK#1杉野伸太朗がファインセーブを見せるが弾いたボールはPA中央に転がり、左サイドからPAへ走り込んだ大経大・#3森厚達がシュート。しかしそこには関福大・#23田橋征也が立ちはだかる。しかしここでレフェリーが笛を吹きペナルティスポットを指差す。関福大・#23田橋にハンドの判定で大経大がPK獲得。
蹴るのは#4大隅颯。短い助走から右足で放ったキックに関福大GK#1杉野伸太朗も反応を見せるもボールはゴール右へ突き刺さり大経大が先制! 1-0
前半24分に飲水タイム。
前半35分、大経大GK#12吉野顕二が敵陣右サイドへ向けて左足ロングキック。相手のトラップ際に#2小林拓斗が体を入れ、こぼれ球を#20中本昇が回収。自陣右サイドへ落としたボールを#5藤嶋凌久が敵陣右サイドのスペースへロングパス。背中越しに落ちてくるボールを#2小林拓斗がうまくコントロールして倒れ込みながら右足で鋭いクロス。PA中央に#9水永直太朗が走り込んでいたが、その手前で関福大・#2鞘本嶺がなんとかカット。
前半38分、敵陣センターサークル内からの大経大のFK。#5藤嶋凌久がPA右へ向けてロングキック。敵のクリアボールを#7桑原颯太が右ハーフレーンPA手前で回収し中央へ横パス。PAの外から#15山本諒がダイレクトでシュートを放つもGKキャッチ。
前半40分、敵の攻撃をしのいだ大経大が自陣左サイドに流れていた#17下崎琉宝へボールを収める。#17下崎がゆっくりと縦にボールを運ぶと#9水永直太朗が中盤中央から左へ流れて敵の守備を引き付ける。その背後で中央を#14宮地陸翔が走り抜ける。左サイドハーフウェイラインの#17下崎琉宝から放たれたボールは敵陣中央PA手前の#14宮地の足元へ収まりPAやや左から#14宮地がシュート! ボールはGKの脇をすり抜けゴール右へ転がり込み大経大が追加点! 2-0
大経大が2点リードで前半終了。 2-0
ハーフタイムに両チームが一人ずつ交代。大経大は左SH#20中本昇に代えて#11山本青英(3年・東海大付属大阪仰星高)。関福大は#17片木泰希に代えて#22占部天寿(3年・愛媛U-18)を投入。#22占部が2CBの一角に入り#23田橋征也が右SBへ。
後半開始。
後半1分、大経大・#15山本諒が敵のクリアボールを敵陣左ハーフレーンで収めて#3森厚達、#17下崎琉宝と繋いで#17下崎琉宝がPAの左外、深い位置からのクロス。ニアサイドへ#9水永直太朗が走り込むもさわれずボールはファーへ抜けてしまう。
後半6分、敵陣でなんとか繋ごうとする大経大とそれを阻む関福大でボールの行方が行ったり来たりしていたところ、敵陣中央で#17下崎琉宝がインターセプトと同時にワンタッチで相手DFの裏へ浮き球のスルーパス。#9水永直太朗が反応しPAやや左から左足のシュートを放つも関福大・#2鞘本嶺が必死に伸ばした足でディフレクション。力を失ったボールをGKがキャッチ。
後半11分、関福大は#55新屋颯波に代えて#57矢野陸(1年・金光大阪高)を投入。#11春木慎之介が左SHに回り、#57矢野が2トップの一角に。
後半16分、大経大の右CK。#15山本諒が今度は左足のキック。ゴール前混戦となり#9水永、#2小林のシュートはいずれも関福大がブロックするも、最後はPA中央から#5藤嶋凌久が力強く蹴り込んでネットを揺らし大経大がさらにリードを広げる! 3-0
後半18分、関福大が敵陣右サイドからスローイン。#4吉本篤史のロングスローからニアへ走り込んだ#23田橋征也がバックヘッドで直接ゴールを狙うも大経大・#11山本青英がヘッドで逆サイドへ弾く。このボールをファーサイドにいた関福大・#7得居大真がヘッドで叩くが惜しくもポスト左。
後半22分、大経大が敵陣右サイドからスローイン。#2小林拓斗のロングスロー。ニアサイドでの競り合いからボールは高く上がってPA中央へ、#5藤嶋凌久がジャンピングボレーを放つも枠の上。
後半23分に飲水タイム。
後半29分、大経大は#15山本諒に代えて#6下崎蘭真(3年・興國高)を投入。
後半31分、関福大は#10松下貴要に代えて#20岩田凌汰(2年・大社高)、#11春木慎之介に代えて#16藤本崇太(3年・東山高)を投入。
後半33分、関福大・#15日置陽人が自陣中央から敵陣右サイドのスペースへ向けてロングキック。#57矢野陸が快足を飛ばしてこのボールをものにすると巧みなフェイントでDFをかわし右サイド深い位置からゴール前へ低いクロス。中央で#20岩田凌汰が待ち構えるもその手前で大経大・#3森厚達がクリア。
後半34分、関福大の右CKを大経大が跳ね返しカウンター発動。しかし関福大・#7得居大真が怒涛のプレスバック。ボールを取り返しピンチを脱する。
後半42分、大経大GK#12吉野顕二のキックを中盤で#6下崎蘭真がヘッドで前方右サイドへ送り、#11山本青英がワンタッチでPA右へボールを送ると、そこに走り込んだ#9水永直太朗がダイレクトで蹴り込み大経大がさらに引き離す追加点! 4-0
なんとか一矢報いたい関福大。後半43分、左CKを獲得。#15山本諒の右足から山なりのボールが放り込まれ#2鞘本嶺がタイミングのあった力強いジャンピングヘッドを放つもGK正面。
後半45+2分、関福大・#2鞘本嶺がGKからのボールを自陣左サイドで前方へ送り#16藤本崇太?が収め短い横パスで#15日置陽人へ渡し、左サイドを駆け上がった#2鞘本嶺へスルーパス。#2鞘本は敵陣左サイドから短く一列内側へパスを出しPA左へ走り込んだ#57矢野陸がダイレクトでシュートを放つも左サイドネット。
追撃を見せたかった関福大だったがゴールネットを揺らすことはできずこのまま試合終了。 4-0
大経大の完勝。大量得点という結果になりましたが全体としては守備の良さが光りました。自陣に放り込まれたボールに対しては3バックが競ってこぼれたセカンドボールをアンカー#7桑原颯太が常に回収し相手にチャンスを与えず。サイドでも数的優位を作り前後からボールホルダーを挟んで自由を奪うシーンが多く与えたシュートはわずか3本。イメージ通りのゲームができたのではないでしょうか。
一方の関福大。フィジカルコンタクトで劣勢を強いられ、ボールを止めた瞬間に体を入れられるなど、なかなかボールを運べない場面が目立ちました。セットプレーは可能性を感じましたがCKのチャンスも少なく難しい展開に。サイドの選手がもっと活発であってほしいという印象はありました。一番可能性を感じたサイド攻撃がDF#2鞘本嶺のオーバーラップというのはちょっと寂しい。
順位的には競り合うチームどうしの戦いでしたが大経大が積み上げてきたものを発揮し格の違いを見せた試合となりました。前期も残り3節。大経大は桃山大、京都橘大、大院大。関福大は京都橘大、甲南大、阪南大が相手となります。関西選手権もあり過密な日程の中でどうチームづくりをしていくか難しいところですが頑張ってほしいです。







