ヤンマースタジアム長居で行われた関西学生サッカー選手権準々決勝、阪南大学×京都産業大学 を見てきました。
フォーメーションは互いに4-4-2。阪南大のGKは#22市川泰壱(3年・藤枝明誠高）。4バック右から#2花田周勇（4年・九州国際大附属高）、#32巌真都利（4年・熊本ユース）、#4野瀬翔也（3年・東邦高）、#16渡邉吏海（3年・岡山U-18）。ダブルボランチ#14櫻井文陽（2年・阪南大高）と#39工藤紫苑（2年・仙台ユース）。右SHに羽坂豪（4年・流経大付属柏高）、左SH#9三好麟大（流経大付属柏高）。2トップは1.5列目#8濱屋悠哉（4年・神村学園高）と#10金本毅騎（1年・C大阪U-18）です。#40川端元（1年・履正社高）、#15森村俊太（2年・京都先科大附属高）はベンチスタートです。
対する京産大。GKは#1山本透衣（4年・札幌U-18）。4バック右から#16大串昇平（3年・G大阪ユース）、#33小野成夢（1年・愛媛U-18）、#4西村翔（4年・G大阪ユース）、#2西矢慎平（4年・神戸弘陵学園高）。ダブルボランチは#6川上陽星（4年・作陽高）と#32伊藤翼（1年・C大阪U-18）。右SH#7福井和樹（4年・G大阪ユース）、左SH#11夏川大和（4年・草津東高）。2トップは#8中野歩（4年・G大阪ユース）と#10食野壮磨（4年・G大阪ユース）です。#5横窪皇太（3年・金光大阪高）はメンバー外。ベンチには#20松浦蒼波（3年・京都橘高）、#9菅野翔斗（3年・広島ユース）が控えています。
試合開始。
前半1分、阪南大のバックパスをDFの裏に残っていた京産大・#8中野歩が拾うと右サイドへ展開。#16大串昇平が大きくクロスを上げ、ファーサイドで#11夏川大和が折り返すも阪南大がカット。
前半8分、阪南大・#16渡邉吏海が自陣左サイドから縦に大きく蹴り出すと#10金本毅騎が京産大の高いラインの裏へ抜け出す。PA左へ進入し深いところからマイナスのグラウンダークロス。#8濱屋悠哉が合わせ決定機かと思われたがバーの上。
前半10分、京産大・#4西村翔の自陣からのロングキックで#2西矢慎平が左ハーフレーンを縦に走って抜け出し、PA内で阪南大DFに挟まれ倒れるが笛は鳴らず。
前半14分、京産大・#11夏川大和が敵陣左サイドから内側にボールを運びPA手前でその外をオーバーラップした#2西矢慎平に出すと見せかけもう一度切り返し右足でファーサイドを巻いて狙ったシュート。しかしうまくミートせずGK正面。
前半15分は阪南大。ゴールキックから京産大が跳ね返したボールを拾うと、#30羽坂豪が敵陣中央からPAへ向けてふわっと浮き球のパス。#10金本毅騎が胸で落としてダイレクトボレー。しかしシュートは枠の左。
前半16分、京産大・#4西村翔が中盤自陣やや左から大きくサイドチェンジ。#16大串昇平が敵陣右サイド深くまで運んでマイナスのグラウンダークロス。#8中野歩がダイレクト右足で合わせるが阪南大・#4野瀬翔也が素早い反応でこれをブロック。
前半20分、京産大のカウンター。#11夏川大和が敵陣左サイドからクロス。中央へ走り込んだ#7福井和樹には合わないが抜けた逆サイドで#8中野歩が拾い折り返す。しかしこれに#7福井がさわれずシュートは打てない。
京産大の優勢が続いた前半23分、阪南大が中盤右サイドのスローインから#39工藤紫苑が縦にボールを運んでクロス。ややマイナス方向に飛んだボールは中央に入っていた#10金本毅騎や#8濱屋悠哉には合わなかったが、このボールを#9三好麟大が拾ってエリアの外からミドルシュート！ 見事ゴールに突き刺さり阪南大が先制！ １－０
前半28分、ハイボールの競り合いで京産大・#4西村翔が相手のユニフォームを掴んで制止し、このプレーに笛が吹かれてイエローカード。
前半40分、敵PA左角へボールを運んだ京産大・#11夏川大和がカットインと見せかけ切り返して縦に運んでDFを振り切るとワンタッチクロス。PA中央でゴールを背にしてボールを受けた#10食野壮磨が素早いターンからシュートを放つも惜しくもクロスバー！
前半45＋1分、阪南大・#10金本毅騎が左サイドでボールを運び、左ハーフレーンで縦パス。一度は京産大にボールを拾われるもPA内で阪南大・#14櫻井文陽が奪い返し、密集する敵DFをスルスルとかわして右足の強烈なシュート！ しかし京産大GK#1山本透衣がしっかりと反応してこれをセーブ！
前半45＋2分、これで得た阪南大のCKから京産大がカウンター。中盤中央で#2西矢慎平がボールを持つとGKの位置を確認してロングシュート。しかし強く蹴ることができず阪南大GK#22市川泰壱が落ち着いて回収。
阪南大1点リードのまま前半終了。 １－０
互いにハーフタイムの交代は無し。後半開始。
後半2分、京産大・#4西村翔がまたもや自陣からロングキックで右サイドに展開。バウンドするボールに追いついた#16大串昇平がダイレクト右足でクロス。中央で阪南大にクリアされるも、こぼれ球を拾った#7福井和樹がエリアの外からシュート。しかしポスト左へ外れてしまう。
後半9分、京産大・#8中野歩が右のワイドに開いてボールを受けるとPA右ハーフレーンのスペースへスルーパス。阪南大DFをかいくぐってこれを受けた#16大串昇平がマイナス方向グラウンダークロス。しかし阪南大GK#22市川泰壱が体を投げ出してこれをキャッチ。
後半11分、京産大は#8中野歩に代えて#9菅野翔斗（3年・広島ユース）を投入。
後半14分、京産大・#7福井和樹がドリブルで中央から阪南大のPAへ進入したところを相手に足をかけられPKゲット！ これを#7福井が自ら蹴ってゴール右隅へ決め、京産大が同点に追いつく！ １－１
後半16分、阪南大は#30羽坂豪に代えて#40川端元を投入し、そのまま右SHに。
後半18分、敵陣の右ワイドに開いた#7福井和樹にボールが入ると中央から斜めに右ハーフレーンのスペースをめがけて#10食野壮磨が走り出し、そこに出たボールを受けるとすぐさまクロス。しかし中央で阪南大・#2花田周勇が立ちはだかると京産大がこの#2花田の足を蹴ってしまいファールの判定。
後半23分、京産大・#11夏川大和が再び敵陣左サイドから仕掛けてクロス。阪南大GK#22市川泰壱がアンダーハンドでキャッチしようとしたものの前にこぼしてヒヤリとするが再び回収し事なきを得る。
後半25分、京産大・#11夏川大和が敵陣左サイドへ運んで、PAのラインに沿うように#10食野壮磨、#7福井和樹と繋ぐと、#6川上陽星が右の外をランニング。しかし#7福井和樹はそこは使わず自らシュートを放つもクロスバーの上。
後半31分、阪南大は#8濱屋悠哉に代えて#7松井匠（2年・高知高）を投入。
後半33分、阪南大の左CK。#14櫻井文陽のキックは京産大にクリアされるも敵陣中央で拾った阪南大・#39工藤紫苑が右へ展開。#2花田周勇が右ハーフレーンへグラウンダーで入れてフリーの#9三好麟大がダイレクトでファーサイドへ流し込むシュートを放つが惜しくも枠の左。
後半40分、京産大・#2西矢慎平がクロスを入れたタイミングで負傷し、#25楠瀬海（3年・高知高）に交代。
後半44分、京産大が敵陣左サイドからクロス。これに頭から飛び込んだ京産大・#9菅野翔斗と阪南大GK#22市川泰壱が接触。頭に膝が入った？#9菅野翔斗は#36原田輝（1年・磐田U-18）と交代に。
後半45＋3分、阪南大は#9三好麟大に代えて#15森村俊太を投入。
同点のまま後半終了。試合は前後半10分の延長戦へ。 １－１
延長前半4分、京産大・#10食野壮磨が敵陣PA左からクロス。PA右でこれを回収した#7福井和樹が反転から左足のシュート。しかし惜しくもポスト左。
延長前半5分、阪南大・#15森村俊太が自陣からのロングボールで左サイドに抜け出し、深い位置からのマイナスクロス。中央で#10金本毅騎が待ち構えていたがその前で京産大がカット。
延長前半9分、阪南大は#2花田周勇に代えて#20中田有祐（1年・仙台ユース）を投入。
延長前半10分、京産大の左CK。PA中央こぼれ球を拾った#7福井和樹がシュートを放つも阪南大DFがブロックで跳ね返す。
延長前半10＋1分、京産大は#16大串昇平に代えて#14城水晃太（3年・広島ユース）を投入。
スコアは動かず延長前半終了。 １－１
延長後半開始。
延長後半1分、阪南大・#15森村俊太が敵陣左サイドでこぼれ球を拾うとファーサイドを狙ったクロス。京産大がゴールラインへクリアしてCKへと逃れる。
延長後半2分、阪南大の右CK。#14櫻井文陽が逆サイドへ山なりに入れたボールを#10金本毅騎がダイレクトでシュートするが敵が視野に入ったかうまくミートできず京産大GK#1山本透衣がキャッチ。
延長後半4分、阪南大が敵陣左サイドからのスローイン。#15森村俊太のロングスローをニアで#20中田有祐がヘッドで後方に送り、PA中央で混戦。#40川端元がなんとかこれを押し込み阪南大が待望の追加点！ ２－１
延長後半6分、京産大の攻撃をしのぎ自陣深い位置でボールを受けた阪南大・#16渡邉吏海がロングキック一発で前方の#10金本毅騎へ。敵陣PA左角へドリブルで運んで右足巻いたシュートでゴール右を狙うもポスト右。
延長後半7分、京産大は#6川上陽星に代えて#20松浦蒼波を投入。阪南大も#10金本毅騎に代えて#37吉田尊（3年・神村学園高）を投入。
延長後半8分、阪南大・#7松井匠が敵陣右サイドから山なりの柔らかいクロス。ジャンプしてキャッチに行った京産大GK#1山本透衣がボールをこぼすも阪南大は押し込めない。
延長後半9分、京産大の右CK。#7福井和樹の左足のキックにニアで#36原田輝が頭ですらすもクロスバーの上。
結局、阪南大が1点のリードを守り試合終了。 ２－１
試合のペースを握ったのは京産大。ワイドに開いた選手にボールが入れば内側を、内に入った選手がボールを受ければ外側を走る選手が常にいて、幾度も阪南大の守備を崩していました。そうして先制されながらも後半しっかりPKで追いついたわけですが、崩すことはできていても追加点が奪えません。そして同点のまま90分を終えると京産大もさすがに足が止まってきており、そこに阪南大は途中投入の推進力のある#7松井匠と#15森村俊太が左右から襲いかかり、中央では188cmのハイタワー#20中田有祐がそびえ立つという力技。これに京産大が耐えきれず失点し敗北となってしまいました。京産大は点を奪いに行こうと後半から投入した#9菅野翔斗が負傷交代となってしまったのも不運でした。
準決勝進出を決めた阪南大の次の相手は、京都橘大を７－１で下した立命大。前期リーグではまだ対戦しておらず、今季初対戦となります。どういう展開になるでしょうか。両者奮闘に期待しましょう。
