サッカー見て書いて

てくサカ!

Jリーグ

韓国の特殊性とGKというポジションの特殊性

投稿日:

近年Jリーグにおいて韓国人ゴールキーパーが増えている。韓国KリーグはGK育成のためとして外国人のGK登録を許していない。この仕組みが韓国人GKの成長を促し、その実力が日本のクラブに注目されたのではないか、という分析もある。が、一つ違う見方をしてみたい。

クラシック音楽の国際コンクール入賞者や、女子プロゴルフのランキングなどでで数多くの韓国人が名を連ねる。ここに韓国が優秀なGKを輩出する理由があるのではと感じている。

韓国では英才教育がさかんだ。英才教育振興法という法律まであるように才能教育制度の整備、拡充に努めてきた歴史があり、国民もそれを受け入れてきた。もちろん本人の好きずきや意向というものにも配慮はあると思うが、適性というものを重視しそれを伸ばすという方針を、国も国民も理解しているという素地がある。どの子にもまずは機会を持たせるべくスポーツ少年団や部活動という仕組みを充実させ裾野を広げてきた日本とはかなり方向性が違う。

英才教育とは言うなれば適性を見極め教育を施しスペシャリストとして育て上げることであるが、サッカーのGKというポジションは、いわゆるユーティリティとは対極をなすスペシャルなもの。複数のポジションをこなせる選手でもGKまでこなせるというのはプロではまずいない。Kリーグのレギュレーションが国内GKの出場時間を大幅に伸ばしたことと同時に、英才教育とGKというポジションとの相性の良さが、韓国をアジア屈指のGK輩出国としたのではなかろうか。

Jリーグで外国人GKを禁ずるかどうかという議論があるが、もしKリーグ同様にJリーグで外国人GKを禁じたとしても、韓国ほど優秀なGKは現れないかもしれない。

 

参考:

韓国人ゴールキーパーがJリーグに増えているのは何故なのでしょうか? | Shooty

J1に6人、韓国人GKが増えた理由 記者に聞いた日本の魅力とKリーグの事情 – スポーツナビ

韓国がスポーツ教育に力を入れる6つの理由とは? | Spin The Earth

(PDF)韓国における才能教育制度の理念と構造 : 「英才教育振興法」以後を中心に

-Jリーグ

Copyright© てくサカ! , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.