今週は西京極総合運動公園陸上競技場にて 関西学院大学×近畿大学 を見てきました。
関西学院大学のフォーメーションは4-2-3-1。両サイドハーフがかなりワイドに広がり中盤が横一列にも見える感じで4-5-1といったほうが適切かも。近畿大学は4-4-2。
序盤、関学大は両サイドを起点に攻撃するもなかなか決定機までは作れず。近畿大も同じく決定機が作れないもののFW#10粟飯原尚平(札幌U-18)に当ててからサポートするだとか、後ろに戻して動いてまた受け直すとか、中央で相手が食いついてきたところを後ろに戻してサイドに流すとか、きちんと約束事ができてる感じで相手を剥がしたり崩しかけたりという場面が見られ、どちらかというと守備では関学大のほうが慌てる様子が見られました。
そういう中で前半15分、近畿大が左サイドでFKを獲得。キッカーはFWの#10粟飯原。ゴール前ややファー気味に入ってきた山なりのボールに#7川畑隼人(履正社高)がジャンピングヘッドできれいに合わせ近畿大が先制!
追いつきたい関学大。かなりワイドに構えた陣形にもかかわらずサイドを縦に急ぐボールが多く見られ、左右に動かされることなくじっくり待ち構える近畿大ディフェンスがはじき返す。CKを連続で獲得するがこれも得点にはつながらない。
24分、近畿大FW#10粟飯原が相手DFのボールを奪いドリブル。相手を完全には振り切れないまま左足でシュート。しかし枠の右。
関学大はピンチのあとにチャンスあり。25分、サイドから入ってきたボールをゴール前中央でFW#18林部晃己(C大阪U-18)がヘディングシュート。一度はGKがかきだすも、#20岩本和希(G大阪ユース)が押し込んで同点! 1-1。
ここから徐々に関学大のチャンスが増え始め、34分には京都サンガF.C.への加入が決まった#10中野克哉(京都橘高)がエリア右角から左足で巻いてくるシュートを放つも左角のポストを叩く。続く35分の左CKからゴール前の混戦。#4海口彦太(桐蔭学園高)がヘッドで叩くが近畿大GK#1池藤聖仁が左手一本でかき出す。
39分近畿大右サイドハーフに入っていた#13丸岡悟(C大阪U-18)が左サイドでボールを受けゴールに向かってドリブル。シュートチャンスに思われたが丸岡は中への折返しを選択。監督からは「勝負するとこ! 見せるとこよ!」と声があがってました。同点のまま前半終了。
後半に入り近畿大は序盤にチャンスを連発。50分#13丸岡悟が裏へ抜け出してGKと1対1になるが得点ならず。52分#9善積楠貴(大産大附属高)エリア左からシュートを放つも枠の右。56分#10粟飯原が再びGKと1対1になるもこれも決められず。中盤でのボール奪取が報われない時間が続きますが守備がうまくはまり近畿大の時間帯でした。
しかし62分、関学大は左サイドで#19宇都木峻(佐野日大高)→#4海口彦太→#20岩本和希と細かいパス回しから中央へクロス。これを#29山本悠樹(草津東高)が決めて関学大が逆転に成功! 2-1。
その後も関学大のペースとなりCKが続くが近畿大GK#1池藤が好セーブ連発でなんとか耐えしのぐ。しかし73分、交代で左サイドハーフに入ったばかりの関学大#33山見大登がCKからの流れたボールを左サイドで受けてドリブル、そのままGKの脇のニアへ蹴り込み関学大が追加点! 3-1。
近畿大もまずは1点返そうと相手ゴール前の混戦に持ち込みシュートを再三放つも、関学大GK#1妻鹿寛史が好セーブ。前がかりになって空いた近畿大の左サイドを40分、関学大#13高尾瑠(名古屋U-18)→#10中野克哉とつないで中野がドリブルからそのままシュート! これが決まって関学大が突き放す! 4-1。
近畿大は終盤、交代で右サイドバックに入った#23西川凌平(近大付属高)が一人気を吐き良いボールを右サイドからゴール前へ供給するが中で待つ選手が決めきれずスコアは動かない。そのまま試合終了。
マッチプレビューのインタビューでも近畿大の松井清隆監督が課題としてあげていましたが、この試合も近畿大は2点目が奪えませんでした。うまいパス回しで相手を崩し慌てさせ、再三ゴールにせまりましたが最後が決めきれない。中盤でのインターセプトが多く、最後にシュートで終わる、ということまで出来てますしリスクというほどのリスクは感じさせませんでしたが結果は4失点。先に追加点が奪えていればまたムードも違ったかもしれませんし、後半のはじめの連続チャンスで決めきれなかったのが残念でした。現在12チーム中11位と自動降格圏に位置していますが良いサッカーができてるだけになんとか踏ん張ってほしいところ。
関学大は1トップのフォーメーションが相手CBに楽をさせてるようにも見えましたが結果は4得点。サイドに人数をかけて相手を切り崩す。中央を固めてくる下位チーム対策がしっかりできてると感じました。#33山見大登のラッキーボーイというかワンダーボーイというか、そういう存在感が相変わらずで、難しい雰囲気を一転させチームを楽にさせる力がすごかったです。首位の大阪体育大学が引き分けに終わり勝ち点37→38。関学大はこの勝利で勝ち点32→35となり、いよいよ首位が見えてきました。
点差こそ広がりましたがどちらにも好プレイが見られ非常に面白かったです。