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【JKL】なんという攻撃力! 第9節 阪南大×桃山大を見てきた!

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今回は阪南大×桃山大のゲームを見てきました。会場は宇治市にある山城総合公園太陽が丘球技場B。
阪南大は#15山口拓真(西武台高)が欠場。4-5-1というか4-4-2の縦の2トップというか、そんな感じのフォーメーション。左サイドには#19永野雄大(北九州U-18)が入り、#14江口稜馬(野洲高)と#47稗田圭吾(福岡U-18)の1、2年生のダブルボランチ。前節もなかなか自分たちの形というものを作れませんでしたが、今節はどうか。

対する桃山学院大。第8節までで9得点の得点ランキング2位の#9毎熊晟矢(東福岡高)、8得点でランキング3位の#24小松光樹(立正大淞南高)という強力な2トップ。8試合で7アシストとアシストランキング1位の#10若山修平(静岡学園高)が右サイド。ここまで4勝1敗3分と京産大に1敗した以外は負けがありません。

開始直後はゆったりとした立ち上がり。9分桃山大が細かいパス回しから#24小松がPA左あたりから左足を振り抜くも枠の右。16分には中央PAやや手前からのFK。#10若山のキックに#9毎熊が頭で合わせるも枠の上。桃山学院大の優勢な時間が続きます。

阪南大は#11中村亮(鹿児島城西高)が右サイドからドリブルで仕掛け、CKを得るものの得点にはならず。28分、#7林雄飛(野洲高)が中央をドリブルで仕掛けてFKを獲得。#47稗田が左足で直接狙うもGKクリア。

前節につづき阪南大は最終ラインから相手の裏や#9草野侑己(JFA福島)に合わせてロングボールを放ちますが、桃山大CB#32小野尚樹(日章学園高)の徹底マークに遭い、ことごとく跳ね返されたり体を入れられたり。なかなか思うようにいきません。阪南大#9草野が169cm、桃院大#32小野は184cmという身長差がものを言う場面も多く見られました。

前半AT、桃山大#24小松がいい動きをするなぁなどと思いながらカメラでゴール前に走る彼を追っていたら左サイドからボールがぽーんと飛んできてそれがゴール。完全にシュートシーン見逃しました。。どうやら#10若山が左サイドのドリブルからシュートを放ったようです。そして桃山大1点リードで前半終了。

とにかく桃山大の前線の動きがいいです。#24小松、#9毎熊、#10若山、この3人のパス交換でどんどん相手の守備を切り裂いていきます。あまりサイドの深いところまでつっこまず、サイドからいわゆるハーフスペースに早めにボールを渡してそこからバイタルへ突っ込む感じ。割とワイドに構えがちな阪南大の4バックは非常に手を焼いていました。

後半開始前。選手たちが定位置についても笛がなかなか吹かれないのでどうしたのかと思っていたら桃山大側のゴールにきちんとネットがかかっていなかったのか、修正に時間がかかっていました。ここで個別に選手たちが集まって言葉をかわす桃山大。対する阪南大の選手たちは定位置からあまり動かず。チームの雰囲気の違いがなんとなく気にかかりました。

ほどなくして後半開始。51分桃院大DFがクリアしたボールが前線に残っていた#9毎熊に渡りドリブル。PA右角あたりで相手DFを前に切り返して右足のシュートを放つが枠の上。

前節同様、阪南大はビルドアップのときに相手に捕まえられてしまいます。特に#14江口と#47稗田のダブルボランチにボールが入ると桃山大は激しくプレス。これをかわしきれず桃山大のショートカウンターという場面が多かったです。54分には阪南大のボール回しを桃山大#9毎熊がインターセプト。エリア左から左足のシュート。しかし枠の左。直後に今度は右からのクロス。DFに跳ね返されたボールを#8白岩直斗(立正大淞南高)が右足のボレー。惜しくも枠の左。

59分、相手PA手前やや左から桃山大のFK。#14徳永晃太郎(立正大淞南高)が左足のキック。巻いてきたボールを大外にいた#32小野がボレーシュート。これがゴール左隅に決まり追加点!

足を止めない桃山大。67分、阪南大の右SB#2真瀬拓海(市立船橋高)にも怒涛のプレスを見せてボールを奪うと中央の#8白岩から#9毎熊へとボールが渡り、中央がぽっかり空いていてこれを見た毎熊はミドルシュート!これが突き刺さり3点目!

まだまだ桃山大の攻撃は止まらず77分、#10若山が#24小松とのパス交換でボールを再びもらってゴール前にドリブルで突進。相手を振り切って右足のシュート!4点目! さらには82分、相手陣内でボールを持った#9毎熊が、#24小松に代わって入ったFW#7佐藤碧(大分高)の走り出しに合わせてスルーパス。佐藤が右足で流し込み5点目!

終盤AT、交代で入ったMF#22三木健太(誉高)がミドルで一矢報いて桃山大のクリーンシートはならず。しかしこのままゲームは終了。桃山学院大が5得点の快勝となりました。

桃山学院大はとにかくセカンドボールへの意識が高い。高すぎて味方どうしがポジションかぶることもあるくらい。そしてしっかり足を出す守備がすばらしい。相手に考える時間を与えない守備が功を奏していました。

阪南大はあまり決まりごとを作らず一人ひとりが考えて動くサッカーをしてきてるので遅攻となりがちではあるんですが前節同様、味方のサポートよりも相手の守備が早く後手後手となり、須佐徹太郎監督から「迷うなよ!」と怒号が飛ぶ場面もありました。稀代のストライカー#9草野侑己がいるだけに良い組み立てをして彼に良い形でボールを渡せるといいのですがなかなかうまく行きません。#14江口、#19永野、#47稗田のいずれかでボランチを組むことになるみたいですが、なんとか彼らが頑張って強力なトップやサイドを使いこなすコンダクターとなることを祈るばかりです。個人的には#2真瀬くんのボランチなんてどうすかー?と思わないでもないんですが。

今季のリーグ台風の目は間違いなく桃山学院大ですね。今後も楽しみです。

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