ヤンマーフィールド長居で行われた第2試合の後期第11節、立命館大学×同志社大学 を見てきました。
立命大GKは#1山口瞬(4年・前橋育英高)。4バック右から#5市川健志郎(3年・徳島ユース)、#2江口正太郎(4年・静岡学園高)、#33前多駿佑(3年・京都U-18)、#22小西宏登(2年・阪南大高)。アンカーに#12西村洸大(2年・鳥栖U-18)、インサイドハーフ#17平川絢大(2年・大分U-18)と#25戸水利紀(2年・川崎U-18)。右のワイドに#44中野瑠馬(2年・京都U-18)、左に#11三好辰典(4年・鳥栖U-18)。1トップ#7大谷優斗(3年・G大阪ユース)です。
対する同大、GKは#21小山智仁(4年・上田西高)。4バック右SBに#6仙頭勇介(4年・京都橘高)、CB#3中田渓斗(4年・三田学園高)と#4金沢一矢(2年・京都橘高)。左SB#2小池晴大(4年・大阪桐蔭高)。#36中野周登(4年・久御山高)と#19田中彰真(4年・桐光学園高)のダブルボランチ。右SH#33鹿取勇斗(1年・桐光学園高)、左SH#11長坂大陸(4年・東山高)。#9東駿(4年・清水ユース)と#10岩岸宗志(4年・星稜高)の2トップです。
試合開始。
前半2分、早々にスコアが動く。同大の攻撃を一度は立命大が跳ね返すも同大・右SB#6仙頭勇介がボールを拾い敵陣右サイドで背後の敵をボディフェイントで振り切ると右サイド深い位置から低いクロス。これをゴール前で#33鹿取勇斗がボレーで沈めて同大が先制! 0-1
前半10分、立命大・#12西村洸大が中盤敵陣に入ったところから縦パス。これを受けた#44中野瑠馬が素早くターンしてPAの手前からシュート。しかし大きくバーを越える。
前半21分、立命大が自陣でボールを回していたところ同大・#11長坂大陸が鋭い寄せで左サイドでボールを奪うとマイナス方向へパス。#2小池晴大がダイレクトで縦パスを入れ、これを受けた#9東駿が左サイドから中央へ斜めに入れる浮き球のスルーパス。同大・#10岩岸宗志と立命大・#33前多駿佑が走りながら競り合ったところ#33前多の腕が掛かって#10岩岸宗志が倒される。真横から見た感じではわずかにPAの外に見えたが主審はペナルティスポットを指しホイッスル。同大がPK獲得。立命大・#33前多駿佑にイエローカード。このPKを#10岩岸宗志自ら蹴り鋭く高いボールをゴールに叩き込んで同大が追加点! 0-2
前半31分、中盤での奪い合いから立命大・#12西村洸大が敵陣中央でボールを受け、前が空くと見るや左足のシュート。しかし枠を捉えられない。
前半37分、立命大・#11三好辰典がオーバーラップした#22小西宏登とのパス交換で敵陣左サイド深い位置に進入。クロスを警戒した同大だったが#11三好辰典はペナルティーアークへマイナスのパス。ここに入ってきたのは#5市川健志郎。左足で放った低いシュートは同大DF陣の間をすり抜けゴール左に転がり込み立命大が1点返す! 1-2
勢いづいた立命大。前半41分、中盤敵陣左サイドで#22小西宏登がアーリークロス。高いボールは敵とヘッドで競り合う#7大谷優斗の頭を超えてゴール前に落下。そこに飛び込んだのは#44中野瑠馬。相手DFと交錯しながらもボールを押し込み立命大が前半のうちに同点に追いつく! 2-2
前半42分、同大が敵陣右サイドでスローイン。#4金沢一矢のロングスロー。PA中央で#10岩岸宗志の頭に合うがボールは枠の上。
前半43分、立命大の左CK。#25戸水利紀の右足のキックは一度同大DFに跳ね返され、これを拾った立命大・#22小西宏登がPA左角からシュート。これも跳ね返され大きく浮いたボールを立命大・#17平川絢大がダイレクトでシュートを放つが枠の右。
前半45+2分、同大が今度は敵陣左サイドからのスローイン。再び#4金沢一矢のロングスローにPA中央でヘディングの競り合いが続き、こぼれたボールを同大・#9東駿が右足を高く上げ強引にボレー。しかしボールは枠の左へ。
同点のまま前半終了。 2-2
ハーフタイム、立命大はカードをもらった#33前多駿佑に代えて#27加藤寛人(1年・高川学園高)を投入。同大も#36中野周登に代えて#13久世道大(3年・洛北高)を投入し右SBへ。#6仙頭勇介を本来のボランチに戻す。
後半開始。
後半9分、同大のビルドアップ、#4金沢一矢に立命大・#44中野瑠馬が素早く寄せて#7大谷優斗と挟み込んでボールを奪うとPA右からシュート。しかし同大GK#21小山智仁がブロックしピンチを逃れる。
続く後半9分、今度は同大のカウンター。#2小池晴大が左のハーフスペースへスルーパス。ここに#9東駿が走り込み左足のシュートを放つも立命大GK#1山口瞬が素早く寄せてブロック。前半両者2失点したGKがこれ以上は許さないと互いに奮闘を見せる。
後半11分、立命大・#11三好辰典が同大・#3中田渓斗のトラップが大きくなったところに素早く寄せてボールを奪うとPA手前から左足の鋭いシュート。しかし同大GK#21小山智仁が機敏な反応を見せこれを横っ飛びで止めピンチを逃れる。
後半13分、同大・#9東駿が敵陣左サイドからPA左角へ持ち込むとその後ろから回りこんだ#10岩岸宗志に短く縦パス。#10岩岸が左サイド深い位置からふわりと丁寧なクロスを上げ、ゴール前で#11長坂大陸が頭で合わせるが敵DFでブラインドになったのかボールを背後に逸らしてしまう。しかし同大・#13久世道大が右サイドで拾い直しグラウンダーのクロス。#9東駿がミートし損なうもボールは#11長坂大陸に当たり、#11長坂が浮いたボールを胸で落として左足のシュート。しかし大きく浮いて枠の上へ。
後半15分、同大のパスを立命大・#2江口正太郎がカットしショートカウンター。#25戸水利紀が中央をドリブルで駆け上がるとペナルティーアークから強烈なドライブシュートを放ち枠を捉えるが同大GK#21小山智仁がしっかり反応してこれをセーブ。
後半15分、立命大は2枚替え。#7大谷優斗と#44中野瑠馬を下げて#8大久保龍一(4年・愛知FC)と#10松井温人(4年・静岡学園高)を投入。
後半17分、同大も2枚替え。#11長坂大陸と#33鹿取勇斗を下げて#7國府田駿(3年・東福岡高)と#14戸坂隼人(3年・國學院大久我山高)を投入。
後半18分、立命大が左サイドから組み立てて#11戸水利紀が敵陣PA左角へ進入すると中央マイナス方向へパス。ペナルティーアークに走り込んだ#17平川絢大がダイレクトでシュートを放つと同大DFに当たり、これには好守備を見せていた同大GK#21小山智仁も反応できず、ボールはゴールに転がり込んで立命大がついに逆転! 3-2
ここからややオープンな展開となり互いにシュート数が増えてゆく。
後半20分、同大・#13久世道大が敵陣右サイドからクロス。ファーサイドからゴール前に入ってきた#9東駿がダイビングヘッドで合わせるも惜しくも枠の右。
後半25分、立命大は#12西村洸大に代えて#6盧泰曄(3年・鳥栖U-18)と投入。
後半29分、立命大の右サイドへの展開、#5市川健志郎のスルーパス。#10松井温人がPA右角から右足を振り抜くが惜しくも枠の左。
後半30分、同大は#9東駿に代えて#18渋谷勇希(3年・京都橘高)を投入。
後半34分、同大GKへのバックパスに立命大・#11三好辰典が食らいつき、GKのボールの置き所がやや遠目になったのをかっさらおうと触ったもののボールは枠の右へ転がってしまう。
後半38分、同大・#10岩岸宗志が左サイドからボールを受けてPA手前から左足を振るが枠の右。
後半40分、立命大・#11三好辰典がドリブルで左サイドから敵陣PAに進入。PA中央の#8大久保龍一に当ててもらい直し#11三好が左足インサイドでシュートを放つが枠の上。
後半41分、立命大は#17平川絢大に代えて#14工藤大雅(3年・大分U-18)。同大も#6仙頭勇介に代えて#27川口優大(3年・星稜高)を投入。
後半44分、同大が敵陣中央からのFK。セカンドを同大が拾い右サイドで#7國府田駿が左足のクロス。ボールが低くなりゴール前で混戦。同大・#2小池晴大が相手を背負いながら振り返りざまにシュートも味方に当たり?ボールが高く浮く。その浮いた球にジャンプして飛び込んだのは、代わって入ったばかりの同大・#27川口優大! ヘディングシュートが決まって同大が追いつく! 3-3
残り時間はわずか。さらに突き放す力が立命大に残っているのかどうか。
後半45+1分、立命大のカウンター。ボールを持った#10松井温人が右サイドを駆け上がり、敵2人に挟まれながらも振り切ってクロスを上げきる。ゴール前で#11三好辰典がダイビングヘッドでゴールを狙うもボールは高くバウンドしてバーを越える。
後半45+5分、立命大の右CK。#22小西宏登の左足のキック。ファーサイドで#10松井温人が折り返すが同大GK#21小山智仁が両手を上げてキャッチ。結局両者とも追加点はならず同点で試合終了。 3-3
序盤にPKを含め、同大があっさり2得点し一方的な試合になるのかと思いきや、立命大が前半のうちに追いつき、後半には逆転。勢いそのままに勝ち切ると思われましたが同大が粘って同点に持ち込みました。立命大は2~3回生の多いスタメンでしっかり追いつき、途中4回生投入の勢いで逆転に成功しましたが勝ち切るには至りませんでした。逆に4回生の多いメンバーでスタートした同大。2点先行しながらリードは続かず逆転を許しましたが後半に3回生投入で終盤に追いつきました。#6仙頭勇介の右SBは意外でしたが#19田中彰真、#36中野周登と4回生をたくさん出場させる意図があったのではないでしょうか。#5山脇樺織(4年・関東第一高)がメンバー外だったのは残念でした。
前期は3勝8敗で勝点9の11位と低迷した立命大。後期も苦しい戦いが続きましたがなんとか残留にこぎ着けました。得点力は通算35点と他チームと比べても引けを取りませんが「攻撃は最大の防御」とはならず今季の失点は48とリーグで2番めに多い結果に。来季はどう守備を構築するかが課題となりそうです。一方の同大は通算得点33、失点32と得点がやや少ないもののまずまずの数字を収めながら9位という順位に終わりました。今季10敗しているわけですがそのうち8つが1点差負け。その8つのうちの5つの試合が1失点による敗北。ドローが6試合も最多タイ。守備が破綻したような試合はほぼないのですが、ぎりぎりの戦いを勝ちやドローに持っていく勝負強さがもう一つ足りなかった。この辺りが来季の課題でしょうか。両チームとも思うような成績ではないかもしれませんが1部残留できたことは喜ばしい限り。来季の飛躍に期待です。