J-GREEN堺メインフィールドで行われた第2試合、前期第1節 阪南大学×関西大学 を見てきました。
システムは互いに4-4-2。阪南大GKは#1李相彦(4年・新潟U-18)。DF右から#40川端元(1年・履正社高)、#4野瀬翔也(3年・東邦高)、#19高木践(4年・阪南大高)、#16渡邉吏海(3年・岡山U-18)。ボランチは#39工藤紫苑(2年・仙台ユース)と#8濱屋悠哉(4年・神村学園高)。右SH#7松井匠(2年・高知高)、左SH#9三好麟大(3年・流経大付属柏高)。2トップは#10金本毅騎(1年・C大阪U-18)と#17寺岡聖斗(4年・筑陽学園高)です。
対する関西大GKは#1山田和季(2年・近江高)。DF右から#2川島功奨(3年・京都U-18)、#6谷岡昌(4年・愛媛U-18)、#3木邨優人(3年・京都U-18)、#5吉村瑠晟(2年・神戸弘陵学園高)。今回はボランチ出場#5髙橋直也(4年・G大阪ユース)、コンビを組むのは#14三木仁太(2年・G大阪ユース)。右SH#7堤奏一郎(4年・関西大第一高)、左SH#12前田龍大(3年・C大阪U-18)。2トップは#8菊池孔明(4年・大分高)と#17百田真登(4年・関西大第一高)です。
試合開始。
前半4分、関西大左SH・#9前田龍大のさらに外からオーバーラップした#5吉村瑠晟が倒され、阪南大陣内左サイドでFKを獲得。キッカーは#7堤奏一郎。ゾーンで守る阪南大の守備をうまく外して#17百田真登がニアで頭を合わせるも枠の左。
前半6分、阪南大・#9三好麟大が相手DFを振り切って左サイドをドリブルで持ち上がり、#10金本毅騎、#17寺岡聖斗、そして右サイドを駆け上がった#7松井匠へと右へ右へと繋ぎ、#7松井が関西大PA右へ進入。相手DFに構うことなく右足を振り抜くが枠の上。
前半8分、阪南大のパスワークが敵陣で一度カットされるも右サイドで再び拾った#7松井匠が中央へパス。#9三好麟大にわたってエリアの手前から強烈な右足シュートを放つも枠の上。
前半17分は関西大。自陣から右サイド→中→右サイドと繋いで前進し#7堤奏一郎が敵陣右サイドを突破。グラウンダーのクロスを入れるとPA中央から右へと斜めの動きを見せた#8菊池孔明にわたりPA右から右足のシュートを打つが枠の右。
前半22分、関西大が左サイドから組み立てるも阪南大・#17菊池孔明が前からプレスをかけてカット。こぼれたボールを拾った#10金本毅騎がPAへドリブルで突進しPA右からシュートを放つが枠の上。
前半23分、関西大のビルドアップを阪南大・#9三好麟大がカットし阪南大が最終ラインから組み立てる。右サイドへ展開し、敵陣まで前進したところで#7松井匠が縦パスを出して#17寺岡聖斗が敵PA右へ飛び出しそのままシュート。しかしGK正面でキャッチ。
前半33分、阪南大GK#1李相彦のキックから右サイドでボールを受けた#17寺岡聖斗が素早いターンで相手を置き去りにしようとしたところ関西大・#3木邨優人が足を引っ掛けファール。これで#3木邨にイエローカード。
前半43分、阪南大のゴールキックから右サイドこぼれ球を#39工藤紫苑が繋いで#8濱屋悠哉へ。縦に運んで相手DFを引き連れながらもPAの右外から強引に右足を振り抜く。しかし関西大GK#1山田和季が横っ飛びでこれをセーブ。
両者得点無いまま前半終了。
後半開始。
後半2分、阪南大・#40川端元が敵陣中央からドリブル。敵PA右まで運んで細かいステップで突破を図ろうとしたところを倒され、あわやPKかと思われたが笛は鳴らず。
続く後半2分、再び#40川端元が敵陣右サイドへ進入。ファーサイドへのクロスを上げ、#17寺岡聖斗が落としたボールを#10金本毅騎がダイレクトで左足ボレーを放つが枠の上。
さらに後半3分、関西大のゴールキックの競り合いから阪南大がボールを拾い、#17寺岡聖斗が敵DFの裏へスルーパス。#8濱屋悠哉が飛び出しチャンスかと思われたが旗が上がってオフサイド。
相手に押されなかなかシュートまでたどり着けない関西大だったが後半10分、右サイドで相手スローインのボールをものにした#2川島功奨がドリブルで運んでPAの外から左足ミドルシュート。阪南大GK#1李相彦が一度弾くも落ち着いてこれを回収。
後半11分、阪南大が左サイドから攻撃。#10金本毅騎がPA左の深いところまで進入しマイナスのパス。ゴール前で#7松井匠がワンタッチで落としたボールを#9三好麟大が右足で力強くミートするも、関西大・#5吉村瑠晟がこれをブロック。
互いに敵陣に攻め込むもラストパスがことごとくブロックされシュートまで持ち込めない展開が続く。
後半28分、関西大が敵陣右サイドから攻め込み、#14三木仁太のグラウンダークロス。PA中央で交代で入った#20鶴内夢士(3年・中央学院高)が潰れて、ファーサイドでこちらも交代で入った#23桑原航太(1年・帝京長岡高)がシュートを放つが、阪南大GK#1李相彦が右足でこのボールを弾き出す。
後半30分、中盤右サイドでボールを持った#10古賀楓真(4年・聖和学園高)が阪南大DFに囲まれるも巧みなボールキープと素早いターンで相手を置き去りにし敵陣中央から縦にスルーパス。#17百田真登にボールがわたり右足を振り抜くが大きく枠の上。
後半33分、中盤右サイドの関西大スローインから関西大・#2川島功奨が密集を抜け出し、右サイドのエリアの外から左足を振り抜くが阪南大GK#1李相彦が横っ飛びでこれをかき出し枠に飛ばせない。
後半34分、これで関西大が得たCKはキッカー川島功奨が右足で蹴ったボールがやや風に流され直接入りそうになるも阪南大GK#1李相彦が片手でかき出し再びCK。
後半35分、再び#2川島功奨が蹴ったボールはマンツーマンディフェンスから抜け出した#17百田真登がニアで頭でさわり、ボールはゴールに吸い込まれ関西大が先制! 0-1
後半38分、敵陣中盤右サイドで阪南大のFK。#8濱屋悠哉と直前に交代で入った#50植松建斗(4年・市立船橋高)が並び立つが、#50植松が右サイドを縦に走り出し、ボールはその足元へ。#50植松が左足で高く山なりのボールをゴール前に放り込むも、阪南大の選手が触る前に関西大GK#1山田和季がパンチングでボールを跳ね返す。
後半41分、中盤敵陣でボールを奪った関西大・#10古賀楓真がやや相手GKが前に出てたのを見て右足のロングシュート。しかしバーを越えてしまう。
後半43分、阪南大の左CK。#8濱屋悠哉の右足のキックにゴール前で#4野瀬翔也が頭で合わせるが枠の上。
なんとかチャンスを作ろうと奮闘する阪南大だったが刻々と時計は進みスコアを動かすことが出来ず試合終了。 0-1
関西大のビルドアップを阪南大は高い位置からのプレスでボールを引っ掛けて奪い、相手を押し込む展開が続きました。しかしその阪南大のシュートがなかなか枠に飛ばず得点できない。押し込まれながらなんとか得たセットプレーをものにして先制したのは関西大でした。どちらも攻守の切り替え早く、運動量も豊富で球際厳しく、面白い試合でした。互いに1部初出場の新戦力が活躍し、阪南大右SBの#40川端元、関西大左SBの#5吉村瑠晟の奮闘が光りました。関西大は昨季実績を示した選手がスタメンに名を連ね、守備の堅さは見せたものの攻撃のほうはなかなか苦しみました。阪南大のプレス強度が高くてビルドアップを相手に引っ掛けてしまう場面も散見されましたし、今後どれだけ練度を上げられるかが試されそうです。
一方の阪南大は負けはしたものの唯一の失点シーンを除けば守備は非常に堅かったと思いますし、シュート数も相手を上回っていて勝っても不思議ではありませんでした。昨季活躍しながらメンバー外だった選手がいるにも関わらずこれだけの出来ですから選手層の厚さを感じます。チーム内の競争が結果に表れるのも時間の問題かもしれません。次節は勝利できるのか。期待しましょう。