たけびしスタジアム京都で行われた後期第3節、関西福祉大学×立命館大学 を見てきました。
関福大のスタメン。GKは#1清原寛斗(2年・日章学園高)。4バック右から#2大西健太(4年・瀬戸内高)、#5金生大翔(2年・讃岐U-18)、前期から4戦連続スタメンとなる#63原田涼汰(1年・作陽高)、#6高谷和希(3年・初芝橋本高)。愛媛FCへの加入が発表された#14谷本駿介(4年・C大阪U-18)と#8竹中元汰(2年・米子北高)のダブルボランチ。右SH#7長井元輝(4年・大産大附属高)、左SHは#13杉本蓮(2年・京都橘高)。2トップは#10奥村仁(3年・C大阪U-18)と#19鄭健司(2年・大阪朝鮮高)です。
対する立命大。フォーメーションは4-3-3でしょうか。GK#1山口瞬(4年・前橋育英高)、4バック右から#5市川健志郎(3年・徳島ユース)、#2江口正太郎(4年・静岡学園高)、#33前多駿佑(3年・京都U-18)、#4竹田豪(3年・HondaFC U-18)。アンカーに#12西村洸大(2年・鳥栖U-18)、インサイドハーフ#6盧泰曄(3年・鳥栖U-18)と#25戸水利紀(2年・川崎U-18)。右WG#10松井温人(4年・静岡学園高)、左WG#44中野瑠馬(2年・京都U-18)。1トップは#8大久保龍一(4年・愛知FC)です。
試合開始。
前半4分、敵陣から返ってきたボールを立命大の最後列#33前多駿佑がワンタッチで左サイドへ。これを受けた#44中野瑠馬がPA左角で切り返しで相手DFを外し右足で巻いたシュート。しかしGK正面。
前半5分、敵陣中央で関福大#6高谷和希がインターセプト。左のハーフスペースへ縦パスを流し込み、これを受けた#19鄭健司がPA左、角度のないところからシュート。しかしGKがブロック。
前半6分、関福大の左CK。#14谷本駿介が右足インスイングで放ったボールは風にも流されゴールに吸い込まれそうになるが立命大#5市川健志郎がゴール内へ入ってヘディングでギリギリクリア。こぼれ球を関福大が右サイドからクロスを入れPA内で混戦。最後は関福大#2大西健太がシュートを放つも敵のブロックで枠の右へ外れてしまう。
続く関福大の右CK。再び#14谷本の右足からPA中央で#63原田涼汰が競り勝ってヘディングシュートを放つも惜しくも枠の左。
前半9分、関福大#8竹中元汰が自陣中央から相手の裏へ大きく縦パス。#10奥村仁が抜け出しそうになるもコントロールできず立命大GK山口瞬が落ち着いて捕球。
前半13分、立命大が自陣右サイドからビルドアップも関福大が人数をかけてプレス。立命大はこれをなんとかかいくぐり#33前多駿佑が左サイドへ展開。#44中野瑠馬がマイナス方向へ戻し、これを受けた#4竹田豪がプレスが無いと見るや左足で敵DFラインを超えGKとの間へ弧を描くクロスを入れる。これに#8大久保龍一が飛び込むが頭に当てたボールは惜しくも枠の右。
前半14分、関福大#13杉本蓮が自陣の立命大のアンカー脇スペースでボールを受けるとそのままドリブル開始。うまくコースを取って後ろから迫る立命大#10松井温人を振り切り、立命大右SB#5市川健志郎、さらにはCB#2江口正太郎をかわして立命大PA左に進入し右足のシュート。しかしGK#1山口瞬の正面に転がりアンダーハンドキャッチ。
前半16分、関福大が自陣左サイドから敵陣中央、さらには右サイドへとボールを運び、これを#7長井元輝が逆サイドにクロス。PA左に#19鄭健司が走り込み、自らシュートを放つもサイドネット。
前半26分、立命大が最終ラインで回すボールを関福大がうまく追い込み#14谷本駿介がPA手前中央で捕まえて自らシュートを放つがGKがブロック。
前半30分、立命大#25戸水利紀が敵陣中央からポンと軽く打ち上げ敵DFラインの裏、ゴール正面を狙うと#44中野瑠馬が左から斜めに走り込んでこのボールを受け、シュートを放つも関福大GK#1清原寛斗が落ち着いてブロック。判定はオフサイド。
前半31分、立命大が中盤敵陣右サイドからのFK。#4竹田豪の左足から放たれたボールにゴール正面で#8大久保龍一が頭ですらすもGK正面。
前半41分、立命大が敵陣右サイドからタイミングよく左サイドへ展開。#4竹田豪がPA左角から左足で大きく山なりのクロス。ファーサイドに飛んだボールに関福大GK#1清原寛斗が手を伸ばすも届かず、その背後で立命大#10松井温人が飛び込み敵DFと競りながらも頭でさわるがボールは枠の右。
スコアレスで前半終了。関福大が立命大のアンカー脇のスペースを使い前進を図るもゴール前では決め手に欠けものにならない。立命大は左サイドで#44中野瑠馬が相手を引き付け#4竹田豪がフリーになる場面が目立つ。ここに勝機がありそうな雰囲気。
後半開始。
後半4分、攻め込まれた関福大がカウンター。自陣左サイドから#13杉本蓮、#10奥村仁、再び#13杉本と繋いで前進し、スルーパスで#19鄭健司を敵DFラインの裏へ走らせるもこれはオフサイド。
後半5分、関福大のビルドアップに立命大#44中野瑠馬が危険なタックルでイエローカード。
後半6分、立命大#44中野瑠馬が敵PA左へ走り出し、#25戸水利紀がこれに合わせて浮き球スルーパス。#44中野がシュートに持ち込むもサイドネット。
後半7分、立命大のカウンター。#25戸水利紀が敵と対峙しながらもうまく体の向きを変え左サイドへ展開。#44中野瑠馬が縦に運んで中央を走る#12西村洸大へパス。#12西村がワンタッチ左足でシュートを狙うもボールはGK正面。
後半8分、#44中野瑠馬が敵PA左へ持ち込み浮き球クロス。#25戸水利紀が足を伸ばしてシュートを狙うも枠の左。ピッチを叩き悔しがる中野と天を仰ぐ戸水。
後半10分、関福大が立命大に攻め込まれるもボールをカットしカウンター。左サイドを細かく前後に繋いで敵陣左サイドのスペースに#10奥村仁が抜け出す。中央へ走り込む#13杉本蓮に合わせパスを放つがボールが伸びてしまいGKが回収。
後半11分、立命大が敵陣左サイドからのスローイン。敵の隙を突いて#25戸水利紀が動き出しスローインのボールを受けると敵PA左へ進入。軽く浮かせたクロスを#8大久保龍一が頭で叩くが関福大GK#1清原寛斗が良い反応を見せ、これをキャッチ。
後半13分、敵陣中央でフリーでボールを受けた立命大#12西村洸大が右足アウトサイドで左サイドの奥へ流し込むすばらしいスルーパス。#4竹田豪がこれを受け、左サイド深い位置からクロス。しかし関福大#5金生大翔がクリアしCKに逃れる。
相手を押し込んでいた立命大にチャンス到来。後半15分、立命大#6盧泰曄が敵陣中央やや左からアーリークロス。ゴール前ファーサイドにいた#10松井温人がヘディングで競り勝ち折り返すと#8大久保龍一が押し込み立命大が先制! 0-1
後半19分、立命大のビルドアップに関福大#6高谷和希がプレスをかけボールを奪うとすぐさま前方の#19鄭健司へ。#19鄭が左ハーフスペースからカットインし右足のシュート。しかしボールは大きく枠を超える。
後半20分、関福大が2枚替え。#7長井元輝と#13杉本蓮を下げて#52高木翔太(1年・野洲高)と#18岩川蓮(3年・藤枝明誠高)を投入。
後半21分、中盤でボールを奪った立命大がパスを繋いで攻め込み敵PA左から#4竹田豪が浮き球クロス。PA中央で#25戸水利紀が胸に当てて浮かせてからの左足ボレー。しかし威力なくGKキャッチ。
後半23分、立命大も2枚替え。#6盧泰曄と#8大久保龍一に代えて#37石川己純(1年・阪南大高)と#20北野祐己(3年・中京大中京高)を投入。
後半26分、立命大が高い位置でボールを奪いショートカウンター。敵陣中央やや左から#37石川己純がミドルシュート。関福大GK#1清原寛斗が弾いたところを#20北野祐己が押し込むがこれもGK#1清原がブロック。
後半29分、立命大・#25戸水利紀が敵PA手前左から右足でシュートを放つもGKキャッチ。
後半29分、関福大が敵陣右サイド深い位置からのスローイン。これを受けた#19鄭健司がPA右の角度のないところからシュートを打つがGKキャッチ。
後半31分、再び立命大が2枚替え。#12西村洸大と#44中野瑠馬を下げ#11三好辰典(4年・鳥栖U-18)と#15荻野元伸(2年・G大阪ユース)をピッチへ。
後半35分、関福大のビルドアップを中盤中央で#25戸水利紀がカット。このボールを#37石川己純が拾い、#25戸水は縦にDFラインの裏へ向かって走り出す。#37石川が#25戸水に合わせてグラウンダーのスルーパスを出し#25戸水が滑り込みながらシュート! ゴール右に流し込み立命大が追加点! 0-2
後半36分、関福大・#10奥村仁が敵PA右角の手前でボールを受けると中央へややマイナスのパス。これを受けた#14谷本駿介が切り返して右足に持ち替えシュート。しかしボールは枠の右。
後半37分、関福大の交代。#10奥村仁と#19鄭健司を下げ#9永瀬温大(4年・岡山U-18)と#25平佑斗(3年・徳島市立高)を入れ、2トップを入れ替える。
後半38分、中盤中央から関福大・#8竹中元汰のロングボール。立命大PA内でバウンドしたボールが立命大・#4竹田豪の腕に当たったように見え、関福大選手たちから「ハンド!」という声が上がるも笛は無し。
後半41分、立命大が最後の交代。#10松井温人に代えて#13野濱友哉(3年・京都U-18)を投入。
このまま試合が終わるかに思われた後半45+5分、関福大が敵陣中央から左サイドへ展開。#18岩川蓮が右足アウトサイドで器用なクロスを入れるとPA中央で待ち構えていた#9永瀬温大がヘディングで押し込み、関福大がようやく1点返す。ゲーム再開されるもまもなく笛が鳴りタイムアップ。試合終了。
前半こそ関福大が押していたものの、後半からは立命大選手たちが躍動。#44中野瑠馬、#4竹田豪のいる左サイドをストロングポイントとしながら、右では#10松井温人がハイボールにジャンプで競り勝ち、中央では#25戸水利紀、#6盧泰曄、#12西村洸大がパスを繋いで前進と、ボールを繋いで前進する関福大のお株を奪うような立命大の理想的な展開となりました。関福大も時折目の覚めるようなパスワークでゴール前まで行くもののフィニッシュまでなかなか行けないもどかしさがありました。前節は阪南大を相手にシュート3本、それに比べればこのゲームでは12本のシュートがあったわけですが「惜しい!」と声をあげたくなったのは1~2回だったように思います。
立命大は前期になかなか勝点を伸ばすことができませんでしたが、後期は延期となった第2節をまたいで2連勝。幸先のよい後期スタートとなっています。守備の破綻もあまり見られませんでしたし後期は飛躍できるでしょうか。期待しましょう。